与党ハンナラ党のある幹部は21日「政府が策定した2012年度予算案を『修正予算』に準じるものに再編するという案を党の方針として推進し、大統領府に要求していく」と述べた。こうした方針には、朴槿恵(パク・クンヘ)元代表や同党の刷新派が相当な影響を与えたという。
同幹部は「予算の修正を通じ、3兆ウォン(約2015億円)程度の『民生予算』を計上し、これを非正規雇用者(パートタイマー、契約社員など)に対する差別の解消や保育、大学の学費支援などに充てていく方針だ」と語った。同党はこうした方針を決定するため、22日午後に予算関連の議員総会を行う予定。「修正予算」とは、政府が予算案を国会に提出した後、やむを得ない事情が発生した場合、変更を加えた予算のことだ。政府は2008年の金融危機の際、修正予算案を提出した。つまり、同党の執行部は、現在の同党に対する支持離れの加速化を、金融危機当時に匹敵する危機的な状況と判断しているというわけだ。
朴元代表側の関係者や刷新派は先週から「福祉の拡大に関する修正予算の編成または予算案の調整」を執行部に要求し、協議を行ってきたことが分かった。また、朴元代表も21日、仁徳大(ソウル市蘆原区月渓洞)で学生たちと創業に関する懇談会を行った後、予算に関し「(通常国会で)私が取りまとめることがある」と話した。朴元代表は自分が取りまとめる予算案として▲青年の創業に対する支援金▲社会・雇用保険の対象外の人に対する支援▲大学の学費支援の拡大-などを例に挙げた。