探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-

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5月23日 池袋寺院・雑司ヶ谷霊園・護国寺調査

2009-05-24 23:30:19 | 会員の調査報告
会員のカネコです。5月23日(土)に会員のクロサカさんと雑司ヶ谷霊園近辺の調査に行きました。

まずは南池袋の常在寺へ。ここでは華族家3家の墓を見ました。
近くの法明寺には軍学者小幡景憲などを見ました。江戸期の古い墓碑が多く、大名の内藤家や旗本の成瀬家等の墓碑が点在してます。
墓地最奥には落語家の3代目柳家小さんの墓もあります。
ここでの発見は私が調査している二本松藩関係で、藩主丹羽家の一門とみられる墓碑です。家紋は藩主と同じ直違紋で通字も歴代藩主と同じ「長」の字が使われていました。

雑司ヶ谷霊園は区内4大霊園の一つで、作家など文化人の墓が多いことでも知られています。
この日はクロサカさんのご教示で、華族家を中心に調査しました。
驚いたのが前島男爵家の墓で初代の前島密の墓は横須賀の浄楽寺にありますが、この雑司ヶ谷の前島家の墓碑にも密の名が刻まれていました。
この霊園も無縁墓の改葬が予定されていて、幕末に活躍した公卿澤為量の墓にも改葬予告の立て札が立っていました。
その他にも山陵研究家の谷森善臣や国学者で神官の落合直澄などの墓を見ました。

護国寺ではあまり知られていない華族家の墓を見ました。三宮男爵家・藤井男爵家・坂本男爵家等はあまり知られていません。

護国寺共葬墓地には講談社創業者野間清治があります。共葬墓地内では最大の墓域です。
クロサカさんにご教示頂いたのですが、一つの墓域に野間清治夫妻の墓が2基存在していました。巨大な角柱墓とその前に小さな角石墓がありました。これは参り墓と埋墓なのかよく分かりませんが、珍しい光景でした。

この雑司ヶ谷・護国寺一帯も近代史に重要な人物達が眠っています。引き続き詳細の調査を続行します。
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1 コメント

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5月23日 池袋寺院・雑司ヶ谷霊園・護国寺調査 (クロサカ)
2009-05-25 00:17:22
帰宅後調べてみた結果なのですが、沢家は先代の宣武氏が昭和41年に亡くなって以来跡継ぎがいないようです。
実は男爵家の方もそうみたいなので両方改葬されるのも時間の問題みたいです。
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