たまびと日記

『何でも載せちゃうガラクタブログ』

釣瓶井戸

2010-01-31 | 
年の初めに五日市を散策した時に、古い井戸を見かけたので、写真を撮りました。
空中に残された滑車の模様が美しく、その上に横に渡された木のうねりも美しいと
思ったのです。



今では水道が普及したので、もう使われなくなった 釣瓶井戸(つるべいど) ですね。
長い縄の両端に木の桶(おけ)をぶら下げ、縄を滑車にかけ、桶を交互に井戸に落として水を汲み上げました。

私が生まれた家には井戸が二つありましたが、二つとも手押しポンプ式でした。
近所に、トリさんと呼ばれていた人の家があり、その家の前には釣瓶井戸がありました。
滑車に、こんな綺麗な模様はついていなかったと思います。
トリさんは、牛だか馬だか飼っていましたが、いつの間にかこの世を去り、井戸も姿を消し、私の記憶も遠く霞むようになりました。