御坂峠 天下茶屋

記事が前後してしまったのですが、山梨県に日本スズランを見に行った帰りに
御坂峠（みさかとうげ）の天下茶屋　に寄りました。
中央高速の一宮御坂ＩＣから河口湖に抜ける峠に『新御坂トンネル』があります。
そのトンネルを通らず、旧道を進むと『旧御坂トンネル』があるのですが、かなり曲がりくねった道なので、“いえびと”が　「また山道を運転させるのか」　と不満を言いました。
私が　「私の運転で心中したいの？」　と脅したら　「勘弁してくれ」　と言いながら運転してくれました。

御坂峠　天下茶屋　は太宰治が逗留したことで有名な茶屋です。



太宰治が　「風呂屋のペンキ画」　と表現したという、御坂峠から見た富士山　は、
河口湖を従えて優美に裾を引いています。




　
　お昼時だったので　
　ほうとう　をおいしく
　いただきました。









茶屋の二階が　太宰治記念館　になっています。


太宰が使った机や火鉢などが展示されています。


登山道を少し登ったところに、太宰治の　『富嶽百景』　の中の一節　
富士には月見草がよく似合ふ　の文が彫られた碑があります。


碑の前から見た富士山ですが、整いすぎていて面白みが無いですね。


４０年以上前に、友人達とこの地を訪れたことがあります。
山道にさしかかったところ、作業員の男性に　「これからハッパをかけるから、この先の
小屋に避難して待つように」　と言われました。
こわごわ待っていると、大きな爆発音が３度響きました。
今、車が行き交う　『新御坂トンネル』　を掘るための爆破だったのです。

この時同行した友人の一人は、太宰治の最後の子と言われている人と同級生だったと
話していました。
遠い遠い昔の、懐かしい思い出です。