梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

神帰月稽古場便り・下

2008年10月30日 | 芝居
今日は『吉田屋』『寺子屋』『嫗山姥』という順で、立続けに<初日通り舞台稽古>。バタバタしてしまいました。

『吉田屋』での、2回目となる鉢巻ほどきも無事勤まりました。ほどきに行くキッカケが前と違い、そのためあまり急がなくてもよくなったので精神的にはすごく楽です(前回は、浄瑠璃のこの歌詞までに! というプレッシャーがありまして…)。
その分、より仲居らしく振舞えるよう、手順とか段取りを気にし過ぎず、気持ちで演じてみたいと思いますが、初日からしばらくは、やっぱり緊張するんだろうな…。

『寺子屋』は、一日だけとはいえついこの前やりましたからまだしもでしたが、『嫗山姥』は何度も申しますように8年ぶりですので、カンを取り戻しながらの仕事になってしまいました。『吉田屋』同様、主演なさる方によって段取りもかわる箇所もありましたし、その場その場で対応してゆくことは、未熟な私には大変難しゅうございました。
なんとかしおおせホッとしたのが午後九時半。これからゆっくり反省時間をとり、初日の舞台に備えたいと思います。

…明日は私が関わっていない演目のみの<舞台稽古>ということで、お休みとなりました! アア嬉しい!