北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

鉄道員 (ぽっぽや) の町

2015-09-29 20:17:14 | 旅行


今朝は寒かった。7度だったらしい。
車中泊のクセで日の出と共に目が醒める。
しばらく布団の中で丸くなっていたけれど、諦めて起きた。



昨日の続き。

狩勝峠は、石狩と十勝の境にある峠で昔はSLが二台、重連でなければ越えることが出来ない難所だった。それが今では高性能となった車が坂道をスイスイ上がってホイホイ下る。



南富良野にある幾寅(いくとら)の駅は、あの健さんが「鉄道員 (ぽっぽや)」で
ロケした場所だ。



JR幾寅駅は、今でも駅名がロケで使った「幌舞駅」表示のままだ。
ホームの看板が「幾寅」になっている以外、駅舎には全て「幌舞」の文字。





幾寅駅では無いと勘違いしてしまいそうになるが、外壁の隅に遠慮気味に「幾寅駅」の看板が掲げてあるのが 大店に養子に入った婿さんのようにも思えて哀れだ。
「もう諦めて幌舞にしてしまいなさい」と余所者の私は思ってしまう。



駅前にも数軒 ロケに使われた建物が残っているのだが、「だるま食堂」なんて云うのは 今にもオバチャンがたてつけの悪い戸をガタガタと開けて暖簾を外へ出すように見える。
こう云う店のラーメンって温かくて旨いんだよね。







駅舎の中は小さな資料館だ。蘭ちゃんや長さんのサインの先頭に並んでいる健さんのサインは、沢山 沢山サインをせがまれたからだろうか、
インクが掠れてしまっていることが実直さと人気の高さを裏打ちしているように感じてしまう。





健さんが亡くなったなんて未だ信じていない私は、ホームで健さんのように空を仰ぎ、そして幌舞駅を後にした。(続く・・・・・)