北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

啄木の足跡

2014-01-18 20:33:33 | 散策
図書館へ行くのに、港へ車を置き、大回りでのウォーキングだ。

港の付近には、啄木の宿なるシーサイドホテルがある。いやあった。
壁には大きく「こほりたるインクの罎を火に翳し 涙ながれぬ ともしびの下」と書かれている。


建物は立派に残っているが廃業したようだ。


このホテルがあった場所には、啄木が下宿していた建物があったらしい。


それでホテルが「啄木の宿」として営業していたのだろう。

因みに、この近くには、私の本籍地がある。
私が生まれる前のことなのだが、祖父母が暮らしていたと思われる本籍地の付近を、今回は丁寧に歩く。
前に歩いた時は、「う」という大切な仕事が迫っていたため周りが見えていなかったのだ。

通りには、啄木の旗が下がり、啄木の町をアピールしている。


坂を上がる途中に公園のような広場があった。


今まで何度も車で通っていたのに全く気付いていなかったので、改めて説明板を読んでみた。
佐野碑園と云うらしく、釧路発祥の地と云うべき場所で、啄木が何度も足を運んだ料亭「喜望楼」もここに建っていたらしい。

「あはれかの国のはてにて酒のみき かなしみの滓を啜るごとくに」の歌碑があった。

さらに、坂を少し上がった交差点にある真砂湯の前にも
「よりそひて 深夜の雪の中に立つ 女の右手のあたゝかさかな」の歌碑が。


啄木クンは幸せ者だ。
酒を飲み、女と手をつないで、沢山の立派な歌碑を建てられているのだ。
才能のある人は、遊んでいても残すものは しっかりと残すのだ。

おっちゃんの方が遥かに健全で、ウォーキングを頑張り 女とは手もつながず、首から重いカメラを提げて一生懸命歩き回っているのだが……

残るものは何もない。