狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

悪しき見本の慶田盛氏!子供の教育に、八重山日報続報

2011-08-31 18:40:17 | 八重山教科書採択問題

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先ず最初に確認しておきたいことは、沖縄県内で教科書採択の法的権限を持つものは、各教育地区の教科書採択協議会である。

石垣市、竹富町、与那国町でなる八重山地区の採択権限者の正式名は教科図書八重山採択地区協議会(会長・玉津石垣市教育長)である。(以後協議会と呼ぶ)

協議会の構成員は各教育区の教育委員がそれそれ2人、それに保護者代表1人と学識経験者1人を加えた計8人である。

採択権限者が公正に採択するための補助員として調査員(教員)を各教科ごとそれぞれ3人任命し、調査研究を委託し、報告書を受けることになる。

その報告書はあくまで判断の参考資料の一部であり、協議会が自身の総合的判断で選定した教科書を各地区教育委員会に答申する。

協議会で議論の結果、もし選定教科書で意見が分かれた場合は無記名投票で決定する。

各地区教育委員会では採択に違法性がない限り、協議会の答申をそのまま受諾し、教科書採択を決定する。

ただ従来、調査員が権限を逸脱し、7社ある教科書を調べて3社だけ選んで残る4社をふるい落としたりする絞込みが慣習化し、協議会が選ぶと制度的に定めていても、調査員による選定審議会が事実上の一次選考機関になっていた。

つまり調査員のオメガネに適って、調査報告書で推薦されなければ、採択権者である協議会の採択の議論の対象にすらならないことになる。

これは絞り込みと呼ばれるもので協議会に与えられた権限を制約する違法な採択の典型である。

今回竹富教育長が育鵬社版教科書を府採択にした根拠が、育鵬社版が調査員が推薦しない教科書だということだが、調査員の調査研究の段階で足きり行為をすること自体が違法行為であり、違法行為を採択反対の根拠にするとはとんだ見当違いである。

非難されるべき対象が竹富教育長であることは子どもでもわかる理屈である。

さらにいえば、この絞り込みのために地域の教員達が投票まで行ったりする。学校意見とか学校票と呼ばれるものである。

昨年まで八重山採択協議会で続いていたやり方もこれに近く、順位付けと呼ばれるのも同様だ。いずれも悪しき採択例である。いずれも教師の意見が幅を利かせ、協議会はこれを追認するだけの形骸と成り果てているからである。

繰り返しになるが教職員が教科書の特徴などを調べるのはアウトではない。

しかし、その法的権限を越えて教科書選定に口出しするのはアウトなのだ。

調査員(教員)が、協議会に与えられた権限を縛り、採択を蹂躙する非民主的な行為だからである。

もともと調査員(教員)による順位付けなどを文部科学省が不適切であるとして通知を流して禁じた。県教委も過去、同じ内容の通知を流している。

法律上、県教委が指導助言できる対象は市町村教委であって、協議会ではないことも胆に命じておくべきだ。

今回県教委が地元紙の“採択妨害キャンペーン”に唱和する形で、八重山協議会に「全会一致」を迫るような恫喝まがいの通知をしているがお門違いも甚だしいデタラメである

県教委が「全会一致」を迫る相手は、違法行為をしていながら英雄気取りの大ばか者の慶田盛・竹富町教育長であることは言うまでもない。

さて、これらの事実を踏まえて「全体主義」に固執する沖縄タイムス、琉球新報の沖縄2紙はこれをどのように報じてきたか。

こんな簡単な論理もわきまえず、県に圧力をかけるような沖縄2紙の今朝の報道は、大学のジャーナリズム系統の「メディア・リテラシィー講座の絶好の教材になるだろう。

次に新聞の中立性を露骨にかなぐり捨てた、琉球新報と沖縄タイムスの恥ずかしい記事を掲載する。

八重山教科書 3教育長で再協議、県教委通知文受け 琉球新報 2011年8月31日      
 【八重山】八重山教科書採択問題をめぐり同一採択地区の石垣、竹富、与那国の各教育委員会が社会科公民教科書を一本化できなかったことを受け、県教育委員会の大城浩県教育長は30日、教科用図書八重山採択地区協議会の玉津博克会長と石垣、竹富、与那国の各教育長宛てに、9月2日までに合意形成し、同一教科書を採択するよう求める通知文を送った。通知を受け、玉津会長は31日に3教育長で構成する役員会で再協議することを決めた。竹富町教委は協議会が答申した「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版の採択を拒んでおり、役員会での合意形成は困難な情勢だ。
 大城県教育長は「これまでの経緯をみると教科書を使う子どもの視点が置き去りにされているように感じる」と憂慮し、「通知文はかなり強い文書。通知文の重みを理解しながら、もう一度合意形成を図ってほしい」と話した。
 役員会は非公開で行う予定。育鵬社版を採択した石垣市教委の教育長でもある玉津会長は「答申に反する教科書を選んだ教育委員会があるが、法に基づいて採択してもらいたい」と話し、竹富町教委に答申に従うよう求める考え。
 調査員の推薦がないことや、原発、憲法、男女平等などに関する記述に問題があるとして育鵬社版を全会一致で不採択とした竹富町教委の慶田盛安三教育長は、答申通りの採択を求められても従わない姿勢だ。

 
八重山教科書:3教育長きょう役員会
沖縄タイムス  2011年8月31日 09時51分 

 【八重山】八重山地区の中学校教科書採択をめぐる問題で、県教育委員会は30日、同採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)に対し、9月2日までに合意形成を図るよう求める通知文を送付した。これを受け、石垣市、竹富町、与那国町の各教育長は31日に市内で役員会を開き、対応を話し合う。

 ただ、「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版教科書を採択した玉津会長、与那国町の崎原用能教育長と、東京書籍版を採択した竹富町の慶田盛安三教育長による合意は困難な状況だ。慶田盛教育長が再協議を求めているのに対し、玉津、崎原の両教育長は同協議会で選定した育鵬社版を押し切る構えだ。

 県の大城浩教育長は「まずは合意形成を図る手段を地区で考えてほしい。地区の識見が問われている」と指摘した。選定作業をめぐる混乱について、「教科書を使う子どもへの視点が見えない。十二分な議論があったのか、憂慮している」と懸念を示した。

 県通知を受け、玉津会長は「役員会には教科書無償措置法に沿い、協議会答申通り一種に絞ることが求められている。しっかり協議し、結論を出したい」と述べ、竹富町の独自採択は違法だと批判した。合意形成については「ルールを決めて話し合う」とした。

 これに対し、慶田盛教育長は「公開の場で選定をやり直すよう主張する。そうしない限り、住民が納得しない」と強調した。一方、県教委は31日に臨時の委員会を予定。大城教育長は「委員や関係機関の意見を踏まえながら、今後の対応を議論する」と話した。

                ☆

新聞本来の使命を忘れ、左翼団体の宣伝ビラと化した、上記2紙が読者の印象操作に懸命の悪い見本をさらしているのに対し、沖縄最南端の小さな新聞・八重山日報は終始、非難されるべきはルール違反の違法行為をしていながら英雄気取りの慶田盛教育長だとし、同氏の教育者にあるまじき横車を批判の俎上に乗せている。

さらに、このままごり押しを続ければ、竹富町民の「教科書無料」の権利を教育長自ら奪う羽目に陥ると警告を発している。

前掲の2紙と比べて、どちらが県民の知る権利を守っているかは論を待つまでもないだろう。


■八重山日報社 8月31日

きょう一本化へ再協議

県教委「9月2日」期限明示

竹富町教育委員会が育鵬社の中学校公民教科書を不採択とする事を決めた問題で、
教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)は31日午後、役員
会を開き、教科書の一本化に向けて再協議する。玉津教育長が30日明らかにし、報道
陣に対し「教科書を1種に絞ることが役員会で求められている。しっかり結論を得たい」
と強調した。県教育委員会は同日、3市町の教育委員会に対し、9月2日までに合意
形成を行い、同一の教科書を採択して報告するよう指導した。

竹富町教委に決断迫る

異常事態の収拾目指す2市町

教科用図書八重山採択地区協議会の役員会が31日に開かれ、教科書の1本化に向けた
再協議が行われることが決まった。3市町で採択した教科書が異なる現状は、教科書
無償措置法に違反する異常事態。
協議会の答申と異なった教科書を採択した竹富町
教育委員会には、異常事態の収拾に向け、採択のやり直しという決断が求められる
ことになる。
教科書無償措置法で「採択地区」(八重山地区)内では同一の教科書を採択するよう
定められている。にもかかわらず、竹富町教委は27日、全会一致で育鵬社版の不採択
を決め、教育委員会の意思が協議会に優先するという考えを示した。
一方、
石垣市、与那国町は協議会の答申を順守して教科書を採択しており、協議会の
決定や採択を覆せるだけの法的問題は現在のところ見当たらない。両市町が竹富町
教委の主張を受け入れ、採択をやり直すことは「有り得ない」(市教委幹部)と
見られる。
竹富町が2市町の説得に応じず、育鵬社版の不採択を主張し続ける場合、同法に
よる教科書の無償配布を受けられなくなり、
理論的には教科書を独自予算で購入
することになる。この場合、町民の税金が投入されるため、町には町民を納得
させられる説明責任が生じる。政治問題化も招きかねない。
不採択の根拠となっている協議会調査員の調査報告は、保守系教科書の採択に
反対する団体パンフレットからの引用が多数判明しており、どこまで信頼性を
主張できるかかも疑問だ。
不採択に固執することが「苦しい戦い」になるのは
避けられないと見られる。

            ☆

沖縄タイムス、琉球新報と同じく県民の知る権利を奪い、左翼勢力の宣伝ビラに成り下がった八重山毎日新聞。

見出しだけでも紹介しておく。


八重山毎日新聞社

今日役員会 一本化困難な情勢
県、2日まで報告求める
合意形成の場 八教委協会が有力

1教科書も不一致認められず
無償化法、全教科書に及ぶ

       ☆

慶田盛・竹富町教育長のルール破りこそ、子供の教育上、悪しき見本であり、即刻辞任せよと思う方、

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コメント

八重山日報特集!

2011-08-31 11:32:29 | 八重山教科書採択問題

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 昨日の一面からキチガイ大見出しが消え、基地外新聞にも秋風が吹いたと書いた.

今朝の沖縄タイムスはどうか。

一面、社会面の大見出しには大爆笑である。

★ 一面左トップ

育鵬社教科書「反対」56%

八重山3市町 本社世論調査

選定手続き6割が問題視

★ 第一社会面

育鵬社教科書世論調査

民意はノー

≪一種絞込み是正通知≫

崩れた改革の「根拠」

県教委は順位付け求める

★ 第二社会面トップ

協議会・教委に説明責任 仲地博・沖縄大学教授

慶田盛氏「住民の声大事」

玉津・崎原氏は報道を批判

いやはや、爆笑の前に先ず驚いた。

僅か半分少しの反対で「民意はノー」だって(爆)

あれほど沖縄メディアを総動員し、さらに大学教授などの識者を総動員して連日「悪代官・玉津」と「正義の人・慶田盛」のイメージ造りをした結果。

その民意が「56%」(育鵬社)の反対だというから驚くのだ。

ネットが普及する以前だったら新聞の大見出しや「識者の見解」は神の声のようなもの。

沖縄タイムスお得意のアンケート調査も90%以上は育鵬社版に反対していただろう。

何しろ「子どもたちを戦争に向かわせる教科書」と、エライ先生方が大合唱するのだ。90%どころか100%の反対が出てもおかしくはなかったはずだ。

これだけ育鵬社版教科書を悪宣伝をした結果が辛うじて「56%の反対」といういう意味は、

読者のレベルが記者のレベルをはるかに凌駕した証左に他ならない。

教科書問題で沖縄タイムスが悪足掻きすればするほどボロが続出する。アンケートの結果はその好例だ。

今朝の記事も慶田盛・竹富町教育長の意見を英雄談話のように大きく取り上げているが、コメントを求められた崎原与那国町教育長の次のコメントこそ問題の本質を突いている。

民主的なルールを無視して自分たちの意見をごり押ししている竹富町を、報道機関も外部団体も後押ししている。 答える必要はない」。

崎原教育長の、要点はしっかり発言しておきながら、「答える必要はない」のコメントには笑えるが・・・。

           ★

今時、肝心のことは報じない沖縄タイムスのヨタ記事を、真剣に読む人はいないと思われるので、沖縄最南端で報道の中立を頑なに守って一人気を吐いている八重山日報の昨日の記事を紹介する。

沖縄タイムス、琉球新報、八重山毎日が必死に隠蔽を試みている、調査員(教員)の報告書のパクリ事件に焦点を合わせている。

■八重山日報 2011年8月30日

【パンフ引用問題】

低評突出する保守系教科書

調査研究のあり方に一石

来年春以降使用される中学校教科書選定する教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博教育長)に提出された報告書が、保守系教科書に反対するパンフレットから多数引用されていた問題は、調査員(教員)の調査研究のあり方に一石を投じている。
育鵬社の教科書に賛成したと思われる協議会委員から「調査員は中立の立場で調査していない」と改めて批判が出る一方、教育関係者からは「正しいことを言っているのだから問題ない」と擁護する声もある。

▽ 低評価が突出
調査員の報告書が協議会に提出されたのは8月1日。 5月28日から一ヶ月余りの「調査研究」の成果だった。
報告書を読んだ協議会委員の崎原用能与那国町教育長は、保守系教科書の採択に反対する団体が町教委に送ってくる要請文と、報告書の文がそっくりなのに気がついた。
「調査員が最初から、育鵬社、自由社の教科書を採択させないために動いた。 7社の教科書が横一線ではなかった。中立の立場で動いていない」。 崎原教育長は、調査員の「調査研究」を痛烈に批判した。
公民教科書は7種類あるが、自由社、育鵬社版以外の教科書は、調査員のつけたマイナス意見が多くても2項目。 それに対し、自由社版は7項目、育鵬社版には14項目のマイナス点が付き、プラス意見はない。 異様なほどに低評価が突出している。
26日の教育委員会では、委員から「それほど問題のある教科書とは思わなかった」という主旨の発言が出た。 調査員との認識のギャップはあまりにも大きい。
2005年の中学教科書選定では、社会科の保守系教科書は扶桑社版のみだったが、当時の順位付けでも扶桑社版は最下位で「ランク外の扱いだった」と玉津教育長は明かす。

▽ 『引用』追及せず
別の協議会委は、育鵬社の教科書に対するマイナス点として挙げられた「言葉と写真がイメージとしてつかみにくい」「天皇の写真の掲載が多すぎる」という指摘を「調査員の主観が多い」と疑問に感じていた。
さらに「憲法9条を改正する方向へ誘導するような内容」「子どもの権利を尊重する視点に欠ける」といった内容の核心部分に触れるマイナス意見が、反対派パンフレットの引用だったことについて「委員は報告書をもとに、真剣に考えている。 引用が本当だとすると、委員をばかにしていないかと」と憤った。
ただ、調査員を任命した玉津教育長は、「調査員はみんな力のある先生。非難は出来ない。 なんとか励まして、頑張ってもらう」と話し、引用問題を追及しない考えを示した。現場の教員の感情に配慮したものと見られる。

▽ 「正しいことを言った」
調査員の報告書は本来、公表されることを前提としていない。教科書問題に対する高い関心を踏まえ、協議会は報告書の公表を決めたが、昨年までは公表を求める声もなかった。 露骨な引用の背景に、こうした事情を指摘する声もある。
ただ、育鵬社、自由社の採択に反対する人たちからは、報告書の内容を擁護する声が根強い。 ある学校関係者は「県民、市民誰もが報告書の通り感じている。 (一般人の感情から)そう逸脱していない。正しいことを言って、どうして悪いのか」と本紙報道を疑問視する。
「子どもと教科書を考える住民の会」メンバーのある退職教員は「教員は戦後の沖縄の状況を良く分かっているので、スタンスはみな同じだ。 文章の表現を丸ごと(パンフレットから)持ってきたのはちょっとまずいが、考えの真髄は変わらない」と話し、保守系教科書に対する批判の内容は、教員の共有認識だという考えを示した。 
報告書の内容が引用であっても、規約違反などの問題は生じないのも事実。
文部科学省も「調査員が調査研究したのでなのであれば問題ない」との考えを示している。
27日の竹富教育委でも、報告書を問題視する意見は出なかったばかりか、育鵬社版を府採択にする根拠として、報告書が改めて引用されるほどであった。
玉津教育長は「今後こういうことがないように、調査研究のあり方を確立すべきだ」と話すが、教科書問題の焦点は、すでに竹富町の不採用の是非に移った。
引用問題は「うやむや」のまま置き去りの方向へ進んでいる。


  ☆

■八重山日報 8月30日

【教科書選定問題】

「調査員」の職務は?

ーパンフ引用でクローズアップー

教科書選定問題で、教科用図書八重山地区採択協議会の「調査員」の存在が、改めてクローズアップされている。 調査員の職務や調査員が協議会に提出した報告書の内容についてまとめた。 
市教育委によると調査員は「だいたい10年以上の中堅クラス」現場教員。 協議会役員会で選任され、1教科あたり3人が会長から任命される。 
規約では、調査員の任務は「教科書の調査研究を行い・・・調査研究の結果を報告する」とある。 
協議会委員は、調査員の報告を資料の一つだとして、教科書を選定する。
今回の教科書選定で、協議会は6月28日、調査員に委嘱状を公布。 社会科の調査員3人は、同日から7月29日までに9回の会合を開き「公民」「歴史」「地理」「地図」の教科書を調査研究、8月1日に調査報告書を提出した。 
調査報告書には、教科の「内容」「形式」「のほか「その他として①「教育基本法や学習指導要領の目標と内容に照らし合わせてどう記載されているか」②「沖縄戦や八重山の関連事情についてはどう記載されているか」「その他」について書く欄がある。
育鵬社版には14項目、自由社版には7項目のマイナス意見が列挙され、プラス意見が一項目もなかった。 
現在のところ、育鵬社版では5項目、自由社版では6項目の意見が、保守系教科書の採択に反対する団体が5月に発行したパンフレット「子どもに渡せない教科書」から引用されていることがわかっている。 調査員は報告書で「特徴・特色のある教科書」「調査員が推薦した教科書」を報告書から新たに導入された制度で、公民ではいずれも東京書院と帝国書院が選ばれていた。
昨年までは、調査員が各社の教科書に「順位付け」したうえで、協議会に対し、第1位の教科書を「採択教科書」として協議会に答申。協議会では「採択教科書」を承認するかどうかが議題だった。市教委は、事実上、調査員の調査研究の段階で教科書が選定され、協議会では事実上審議は行われていなかったとしている

          ☆

八重山日報 8月30日

県「一本化」指導へ
2市町、条件付きで再協議容認

竹富町教育委員会が、育鵬社の中学校公民教科書を不採択とすることを決めた問題で、教科書用図書八重山採択地区協議会会長の玉津博克石垣市教育長は29日、県教育委員会の指導を前提に協議会役員会での再協議に応じる考えを示した。
崎原用能与那国町教育長は「(竹富町が)役員会で決めたことに従うという確約ないと意味がない」と述べ、竹富町が役員会での結果に従うことが、再協議の条件になると強調した。県教委は、3市町教育委員会から正式な報告が上がる30日以降、教科書一本化に向けた指導に入ると見られる。

協議会規約では教育委員会の決定が協議会の答申と異なる場合は、県教委の指導を受け、役員会で再協議できると定めている。
役員会は玉津教育長、崎原教育長、慶田盛安三竹富町教育長の3人で構成。石垣市、与那国町は協議会の答申に従って、育鵬社版の採択を決めているため、多数決を取ると、協議会の答申を「追認」することになる可能性が強い。
玉津教育長は取材に対し、役員会の再協議について「県の指導が大前提」と強調。ただ「
むやみやたらな指導では困る。結論を出さないと、再協議に応じる意味がない」と述べ、役員会で再協議する場合でも、明確な結論を出すべきだという考えを示した。
崎原教育長も同日の取材に対し、竹富町教委の不採択決定を「ルール違反」と批判。
「再協議しても、竹富町が『役員会で押し切られた』と言って(育鵬社版を)不採択したら、同じことの繰り返しになる。意味がない」と述べ、役員会の決定に従うという竹富町教委の「確約」を求めた。
当初、役員会の招集を求める考えを示していた慶田盛教育長は、同日の取材に対し「県がどういう指導助言をするかによって、再協議が必要かどうか決まる」と指摘。竹富町教委から招集は求めず、県の指導を待つ考えを示した。
再協議で育鵬社版の採択が決まった場合の対応については「仮定の話はできない」とした。
また「調査員が推薦していない教科書がなぜ上がるのか」と協議会に対する不信感をあらわにし、育鵬社版の採択に反対する考えを改めて示した。
県教委義務教育課の担当者は取材に対し「採択地区(八重山地区)内の教科書は同一の教科書を使用するというスタンスは変わらない。(1自治体だけ別の教科書を使用することは)想定していない」述べた。

          ★

県が9月2日までに、全会一致を強要する「指導」をしたのを受け、3教育長は今日役員会を開く。

八重山教科書 3教育長で再協議、県教委通知文受け
大城県教育長は「これまでの経緯をみると教科書を使う子どもの視点が置き去りにされているように感じる」と憂慮し、「通知文はかなり強い文書。通知文の重みを理解しながら、もう一度合意形成を図ってほしい」と話した。≫(琉球新報)

県の大城教育長は、ルール無視の武富教育長にはひと言のコメントもなく、あたかも他の教育地区が竹富教育長に合わすべきだと恫喝まがいの発言をしている。

リンゴ箱の一個のリンゴが腐敗したら、他のリンゴも全部腐らせろ、と言っているに等しい暴言である。

何かというと子どもの視点を持ち出すが、子どもの前でルール破りの言動をする武富教育長こそ、子どもの教育に最も悪い影響を与える元凶ではないのか。

崎原教育長の的を射た発言を掲載しておく。

「再協議しても、竹富町が『役員会で押し切られた』と言って(育鵬社版を)不採択したら、同じことの繰り返しになる。意味がない」と述べ、役員会の決定に従うという竹富町教委の「確約」を求めた。

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