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八重山教科書選定 県教委が異例の直接指導
沖縄タイムス 社会 2011年8月11日 09時42分
【八重山】八重山地区の中学校教科書の選定をめぐる問題で、県教育委員会は10日、石垣市に職員を派遣し、教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)の協議会委員に住民の理解を得られるような議論を促す、異例の指導、助言をした。協議会の臨時会では県教委が従来から要請してきた委員の追加について議題に上がったが、9日の役員会に引き続き、追加は認められなかった。県教委の要請は聞き入れられず、協議会は現行の委員構成、制度のまま、23日に選定を行う。
県教委の指導・助言は教育関係者や保護者らでつくる県教科用図書選定審議会の答申を受けたもの。審議会は通常、教科書を選定する年の4月に開催するが、同問題を受けて9日に、初めて臨時審議会を開いていた。
県教委の職員らは地区協議会委員に「適正な採択について懸念している」との見解を伝えた。
その上で(1)規約の変更点について説明するなど、地域住民の理解を得る(2)規約の手続きを順守し、地域住民に疑念を抱かせない(3)保護者や地域住民に対し、採択結果や理由に関する情報を積極的に公表する―など4項目について指導。協議会の努力を促した。
一方、同日の臨時会では委員の一人から協議会の責任の質を高めようと、校長代表を委員に追加する動議が提案されたが、賛成少数で否決されたという。
玉津会長は県教委の再三の要請や指導について「しっかりと応えられるようなことはやっている。採択が決まれば、市民に対して議事録を公開する」と強調。その上で、委員の名簿は非公表とし「中立性を保ちながら自由な意見を言ってもらうために、協議会は非公開、無記名投票で行う」と述べた。
県教育庁義務教育課の狩俣智課長は、協議会が委員追加を受け入れなかったことについて「話し合いで決まったのなら、県の立場としてはこれ以上何も言えない」とする一方、「住民の理解を得られるよう、粘り強く議論することがいい教育につながる」と促した。
県八重山教育事務所の宮良学所長は協議会委員に対し「静ひつな環境の中で教科書と向き合って、子どものために教科書を選んでほしい」と求めた。
4地区 選定作業終了
中学教科書は、八重山を含め県内6カ所の教育事務所ごとに採択される。10日現在、国頭(10市町村)、中頭(9市町村)、島尻(15市町村)、宮古(2市村)の採択地区協議会は選定作業を終えた。那覇(2市)は18日に採択する見通し。
教育関係者らが問題視している「新しい歴史教科書をつくる会」系の自由社、育鵬社版の各社会科教科書について、国頭、中頭、宮古各事務局はそれぞれ「入っていない」としている。島尻、那覇はいずれも「現段階では答えられない」とした。
☆
沖縄タイムスの三面トップの大見出し「県教育委、異例の直接指導」などの刺激的文言を見ると、県が、直接指導により八重山協に委員の変更を無理やり実行させたような印象であるが、実際はそうではなく、オブザーバーとして臨時総会に参加したに過ぎない。
県教育委が職員を石垣市に派遣し、八重山協を指導するという異例の行動に出たことは事実だが、これを報じる沖縄タイムス、琉球新報、八重山毎日新聞の地元3紙が報道を見ると、沖縄タイムスと他の2紙の記事には大きなニュアンスの違いが見られる。 指導」はしたが、協議会側に委員の変更を拒否された県教育庁義務教育課の狩俣智課長は、「話し合いで決まったのなら、県の立場としてはこれ以上何も言えない」と発言している。 これがが全てを物語っている。 元々法的権限のない県教育委がしゃしゃり出ても、採択権者の協議会に拒否されたら引っ込まざるを得ないのだ。 タイムス記事ではやたらと「住民の理解」という文言を振りかざしているが、住民が選んだ市長が任命した協議会委員はいわば住民の代表である。 その住民の委託を受けた協議会は住民の理解を得るため従来住民には知られていなかった教科書展示会を周知させ、アンケート調査などで住民の理解を得る最大の努力をしている。 その一方、反対運動を展開している「住民の会」は住民の代表でもなんでもない。 住民の会の正体は、八重山地区に16年間極左市制を強いた大浜前市長の残党の歴代教育長の集団である。 筆者はこれを「ゾンビ集団」と書いた。 7月中旬に地元紙に連携して「反改革」の「住民の会」が結成された。 共同代表の1人仲山忠亨氏(78)は「・・・侵略戦争を正当化する教科書により、(子供の)みずみずしい頭の中に大変な思想がつくられるのは許されない」と叫んだ。(沖縄タイムス 8月3日) これは左翼活動家の文言そのものではないか。 それもそのはず、「住民の会」といえば聞こえがいいが、4期16年の長期にわたり八重山地区で独裁政治をした大浜前市長の極左思想の洗礼を受けた歴代教育長10人が共同代表をするのが「市民の会」である。 自分たちが教科書の採択権者のときは、住民・保護者に対して「(教科書採択は、)知らしむべからず、よらしむべし」の手法で左翼教師に丸投げしていた。 したがって採択のための教科書展示会等も住民には告知されず、組合教員だけの内輪の展示会になっていた。 元教育長10名が共同代表をする「住民の会」が抗議のため玉津教育長を教育委員会に訪ねて騒動を起こしている。さらに「市民の会」、いや、「ゾンビの会」は7月25日にも協議会側と意見交換会を催しているが、マスコミの取材に関し場内が騒然とするシーンもあったという。 最初から反対キャンペーンを張るマスコミを会場に入れては、静かに意見の交換などできるはずもない。 会場が紛糾するのは、彼ら「ゾンビの会」、いや、「住民の会」、そしてマスコミにとっては、予定の行動だったはず。
極左市長に土下座してきた歴代教育長の面々が、今頃ゾンビのように甦って教科書採択に御託をならべるとは、笑止千万である。
★玉津教育長を教育委員会に訪ね抗議するゾンビの会
「市民の会」を名乗る「ゾンビの会」は、昨日(11日)午後、石垣市教育委員会で行われた協議会と県教育委員会担当者との会談でも、非公開の会場に強引に入ろうとして一騒動を起こしことが下記写真から読み取れる。
沖縄タイムスが玉津協議会長の教育改革を押さえ込むことが出来なかった悔しさに、社会面トップで刺激的な見出しで印象操作をしている。
一方の琉球新報は、八重山地区の教科書騒動は、既に決着がついたものと判断したのか、比較的冷静に昨日の協議会の臨時総会の模様を次のように報じている。
適切な報道である。
<教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)は10日、臨時総会を開き、規約の文言訂正と協議会委員の追加はしないことを決めた。総会に先立ち、県教育委員会は可能な限り話し合いで採択するよう指導したが、玉津会長は委員による無記名投票で採択する姿勢を崩さなかった。これにより、23日の採択協議会は玉津会長の方針通り、現場教職員を採択現場から極力排し、無記名投票で教科書を選ぶことが決まった。>(八重山教科書 協議会、委員追加せず 琉球新報 2011年8月11日)
そう、協議会は当初の予定通り「委員の変更はなく」「調査員の順位付け廃止」などを法律に則って決定した。
結果的には、メディアや県側の圧力を全て跳ね除けたことになるため、沖縄タイムスが悔しがるのも無理からぬことではある。
「これが南の島の教科書騒動の真相である。
【おまけ】
保存用資料です。
八重山毎日新聞 2011年8月11日
教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長、委員8人)は10日午後、市教育委員会会議室で臨時総会を開き、学校長の代表1人を追加する同議案が提出されたが、賛成少数で否決された。規約の手続きや委員の追加で混乱した協議会はこの日で軌道修正する格好となった。一方、県教育委は総会前、協議会と3市町教育委に指導・助言を行ったが、口頭指導や要請で求めた学校関係者の追加には踏み込まず、トーンダウンした印象を与えた。
協議会は23日午後、会議を開き、9教科ごとに採択すべき教科図書を1点に決定、3市町教育委員会に答申する予定だ。その後、3市町教育委員会は教科書を採択し、8月末までに県に報告して採択手続きを終える。採択教科書は2012年度から4年間、郡内中学校で使用される。
総会では7条3項の議決について出席委員の「過半数」を「多数決」に変更し、「可否同数の場合は再投票し、なおかつ可否同数の場合は役員会で決する」との文言を追加する案が承認された。
委員に学校長の追加を求める動議案は委員1人が提出したが、賛成者も同委員1人だった。
県の指導は▽規約変更の住民への説明▽規約の順守▽採択後の公表など4項目。9日の県教科用図書選定審議会で了承を得、担当班長が正式に行った。
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