狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

沖縄タイムスが教師の違法行為を暴露!教科書騒動

2011-08-18 19:02:40 | 八重山教科書採択問題

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朝のエントリの続編です。

沖縄タイムスが、八重山地区の教科書採択に関し、従来方式が違法行為だったことを社説で暴露している。

語るに落ちるも、ここに至れば大爆笑ものです。

問題の文言は次の部分。

  一連の変更は、選定の権限が、これまでの教師らの調査員から、協議会へ移行することを意味する。県教委は協議会に学校長、教育現場を経験した市町教委の指導主事を加えるよう要請したが、3市町教育長で意見が分かれ、要請は入れられなかった。≫(沖縄タイムス社説  2011年8月17日 )

 

社説は、教科書の権限がこれまで教師にあったのが玉津会長の改革で、協議会へ権限移行したと憤慨している。

だが採択権限は元々協議会にあったものであり、玉津会長は従来馴れ合いで行われていた教師による違法な採択を正常化して協議会に取り戻すという改革をしているのだ。

これまで当日記は教師による違法な採択権行使を「協議会が教師に採択権の丸投げをしている」と、再三指摘してきた。

玉津会長も8月13日付沖縄タイムスインタビュー記事で、次のように発言している。

教科書の採択権は本来、教育委員会にあるが、昨年の小学校の選考時には、「採択調査員」が「採択教科書」「採択理由」を報告していた。 「採択」という冠が付けられ、協議会や教育委員会に対する拘束性を持っていた。教科書は協議会の権限と責任で選ばなくてはならない。 教員の専門性は順位のない複数推薦制度で吸い上げたい。≫(8月13日沖縄タイムス 【2教育長インタビュー】・・・この記事はウェブには載っていない)

玉津会長は、従来の教科書採択方式では、「採択調査員」「採択教科書」「採択理由」といった文言がまかり通っており、採択権限のない調査員(教師)が違法な採択権を行使していた事実を述べている。

だが、沖縄タイムスは玉津津会長の改革の意図には頬被りをして「改革の意図は何か」などと間抜けなタイトルの社説を書き、挙句の果てには無知なのか間抜けなのかは知らぬが、従来の採択が違法行為であったことを社説で暴露している。 重ね重ねの大爆笑である。

沖縄メディアは総がかりで、あたかも八重山地区協議会が法を踏みにじって違法行為をしているような印象操作をしているが、違法行為をしてきたのは、他ならぬ「丸投げ」を継続してきたこれまでの協議会側ではないか。

では、これまでなぜ違法行為が問題にならなかったか。

「赤信号みんなで渡れば怖くない」の法則が働き、沖縄メディアの希望する教科書と沖教組が推薦する教科書が一致したからである。

今回の八重山地区の教科書採択で、沖縄メディアが大騒ぎした結果、これまで沖教組主導で密かに行われていた教科書選定方法が明るみになっただけでも良かったという人も多い。

文科省は教員だけで教科書選定に走る弊害を無くすため保護者向けの「教科書展示会」を法令で規定しているが、教科書の展示会が公開されていることなど今回の騒動で始めて知ったという保護者も多い。

それを裏付ける記事を過去に沖縄タイムスが掲載しているので大笑いしながら再度引用しておく。

この記事もウェブサイトには載っていないので、

同日、石垣市の県八重山合同庁舎で開かれた中学校の教科書展示会。 40代の男性教員は会場の「過去にないにぎわい」に驚いた。 市民十数名が教科書を手に取り、アンケートに書き込んでいた。 教員は「展示会は地元新聞にも載っていない。よっぽど関心がない限り、一般の人は知らないと思う>(沖縄タイムス 2011年8月1日【八重山教科書採択問題】「揺れる「国境」の学び」より)

ネットが普及する以前は、情報はメディアが独占し、例えば新聞で「○○年○月○日の文科省通知」などと報道され、識者の意見として高嶋伸欣琉球大学名誉教授などの解説文を掲載されたとしても、一般の読者はこれを信じ込む以外になすすべを知らなかった。

南の島の死闘!沖縄タイムスvs石垣市教育長

これまで一般市民には知られていなかった中学校の教科書展示会。 今回の騒動で初めて知って参加した40代の男性教員のコメントが興味深い。

教員展示会は地元新聞にも載っていない。よっぽど関心がない限り、一般の人は知らないと思う」

ここでも沖縄タイムスは、愚かにもブーメラン記事を書いている。

これまで教科書採択は組合員である左翼教員の「順位付け」に従って採択されるのが「お決まり」だったので、一般の人には、教科書採択の実態など「知らしめるべからず。よらしむべし」であった。 つまり教科書展示会は一般の人はおろか一般の教員にさ縁遠い存在であった。

これまで「極左ペンギン王国」だった石垣市民にとって、教科書の採択など左翼教師任せておけばよい、というのが常識だった。

従って地元紙さえ展示会の実施を報道せず、組合員の左翼教員だけの内輪の展示会だったことが40代男性教員のコメントから窺い知ることができる。

これまでの読者は、「文科省通知」などの内容を調べるすべを持たないので、結局は新聞の意見を鵜呑みにしたり、「識者」の解説文で納得するのが常だったのだ。

ところがネットが普及した昨今では、これまでメディアが独占してきた情報も、一般の読者がクリック一つで容易に引き出せる時代になった。

もはや新聞の誤誘導の記事で扇動しても、活動家の「識者」が資料を都合の良いように捻じ曲げて解説しても、騙される読者は一部のネットに疎い高齢者に限られるようになった。 いや、その高齢者でも最近では、自分でPC操作をしなくとも、家族や知人に依頼し、必要な情報を入手するような時代になっている。

それに気がつかないのか、相も変らぬ印象操作や誤誘導記事のオンパレードで読者を愚弄している沖縄2紙のみである。

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コメント

加熱する教科書騒動!理解力不足のタイムス社説!

2011-08-18 08:57:00 | 八重山教科書採択問題

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八重山地区の教科書採択日まで残すところ後5日。

沖縄タイムスの発狂したような「玉津潰し」が日に日に激しさの度合いを増してきた。

今朝(18日)の関連見出しを紹介する。

★一面 (写真付き)

つくる会系教科書採択を危ぐ

八重山350人が反対集会

★社会面

県教育委へ経緯報告

教科書選定 大城教育長

掲載写真のクレジットには「つくる会系教科書の採択阻止に向けガンバローを三唱する市民ら=17日、石垣市・大川公民館」」とあるが、写っているのは前に紹介した「ゾンビの会」の面々ばかりで、どう数えても350名(主催者発表)には見えないし、何よりも公民館内の人数なら椅子を数えれば容易に人数把握が出来るはずなのにあえて主催者発表の350人にしたのは、記者さんが人数の数え方を知らないからなのだろうか。 

一方の琉球新報はまだ未確認だが、この数日の流れを見ると、沖縄2紙で「玉津潰し」の揃い踏みであることは想像にかたくない。

昨日は、沖縄タイムスは社会面の大見出しに止まらず、オピニオン面の「読者の声」で那覇市の44歳の介護師Oさんに「『侵略』の教科書に反対」と言わしめ、社説では「選定変更の意図は何か」と疑問を投げつける念の入れようである。

 沖縄2紙に負けじと地元テレビも昨日は「玉津潰し」に」加担した。

RBCテレビニュース映像教科書問題で沖教祖が要請 8月16日火曜日

QABテレビ【動画八重山地区 教科書選定で沖教組が要請 2011年8月17日
 

琉球新報は昨日、「玉津潰し」の社説を掲載しているが、付き合っている余裕はないので、沖縄タイムスの突っ込みどころ満載の社説に 言及してみる。

[八重山教科書問題]選定変更の意図は何か
沖縄タイムス  2011年8月17日

 2012年度から中学校で使用される教科書の選定をめぐり、八重山が揺れている。

 石垣、竹富、与那国の教育長らで構成する「教科用図書八重山採択地区協議会」の玉津博克会長(石垣市教育長)がこれまでの選定ルールを突然、変えたのが発端である。

 大きな変更は2点。これまでは協議会が選定する前に、1教科に付き、学校現場の複数の教師が調査員となり、教科書に順位を付けた上で協議会に報告していた。今回から順位付けをやめ、複数の教科書を推薦することになった。

 もう1点は、協議会で選定する際、無記名投票とすることだ。協議会メンバーは、3市町の教育長と教育委員ら6人、PTA代表、学識経験者の計8人だが、公表していない。極めて公職性が高い人たちである。選定後でもいいから、メンバーは匿名性に隠れるのではなく、イチ押しの理由をオープンにすべきだ。

 協議会の構成も変え、教育現場の経験者の比重を減らし、教育委を重視している。玉津会長の主導である。

 これらは同じ離島の宮古を含む県内6教育事務所の中でも違いが突出している。

 ルールを改める場合は本来、過去の選定で何らかの瑕疵(かし)があり、それをただすためというのが理由であろう。

 しかし、玉津会長が地域に向かって変更理由を進んで説明することはない。順位付けについて、同じ協議会役員の慶田盛安三竹富町教育長が異論を唱えるように、廃止ありき、なのである。透明性に程遠く強引にルール変更したと受け取られても仕方がない。

 このため社会科教科書の選定で「新しい歴史教科書をつくる会」系の自由社、育鵬社の選定を想定しているのではないかとの疑念が広がる。

 「愛国心」を強調する両社の歴史教科書では沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」について日本軍の関与には触れていない。原因を米軍に求める記述がなされ、沖縄戦の実相からかけ離れている。

 一連の変更は、選定の権限が、これまでの教師らの調査員から、協議会へ移行することを意味する。県教委は協議会に学校長、教育現場を経験した市町教委の指導主事を加えるよう要請したが、3市町教育長で意見が分かれ、要請は入れられなかった。

 協議会メンバーは短期間に多くの教科書に目を通さなければならなくなる。まして専門外で、熟知しているとはいえない教科書を精査するのは、事実上不可能である。

 教科書を日々使用するのは子どもたちであり、教師であることを忘れてはならない。教育現場に精通し地域性を勘案した上で、教師ら調査員の意見を最大限尊重するのは、当然ではないのか。

 教師らの判断をないがしろにする選考過程の変更とそれに対する十分な説明のなさは、およそ教育とは乖離(かいり)した危うさを感じざるを得ない。

 協議会は今月23日、9教科ごとに採択する教科書を選定し、3市町教委に答申する。学校現場や地域の理解を得るためにも、玉津会長には選定過程の透明性を高め、説明責任を果たすよう求めたい。

              ☆

冒頭から、教科書問題で「八重山が揺れている」と来た。

揺れているのではなく沖縄タイムスが無理やり揺らしているのが実態である。

昨日石垣市の公民館に集まって「350名」(実際は数10名?)の市民らの正体は歴代教育長らの「住民の会」を中心にしたプロ市民集団であることは良識ある石垣市民は承知していることである。 容易にカウントできる公民館内の小規模集会を主催者発表として350名と誇大報道する事実がすべてを物語っている。

 「大きな変更は2点」として解説風に言及しているくだりにも印象操作の意図が露骨である。

≪これまでは協議会が選定する前に、1教科に付き、学校現場の複数の教師が調査員となり、教科書に順位を付けた上で協議会に報告していた。≫

ここまでは異論はないが、これに続く「今回から順位付けをやめ、複数の教科書を推薦することになった」の解説には落とし穴がある。

これまでの沖縄2紙の「玉津潰し」キャンペーンで「現場の教師を採択から排除した」と印象付けられている読者なら「今回から順位付けをやめ」の文言で当然現場の教師推薦もやめた」と誤誘導されてしまう可能性がある。

何度も繰り返すが今回の改革は、教師の推薦を廃止したのではなく、現場の教師が複数の教科書を推薦し「順位付け」のみを廃止したに過ぎない。 

そしてもう一つの改革であるである「無記名投票」について社説は、このように批判する。

≪協議会メンバーは、3市町の教育長と教育委員ら6人、PTA代表、学識経験者の計8人だが、公表していない。極めて公職性が高い人たちである。選定後でもいいから、メンバーは匿名性に隠れるのではなく、イチ押しの理由をオープンにすべきだ。≫

これに対し玉津会長は沖縄タイムスのインタビューで次のように明快に答えている。

狭い地域社会でもあるし、無記名にすることできちっと自分の意見を表明できる。 協議会委員もお互いに原則非公開を確認した。 われわれは協議会の総意として「この教科書になりました」と開示すればいいのであり、だれがどの教科書を推薦したかはわからなくてもいい。 協議会名簿は公開しないが、議事録はしっかり公開する。」 

充分説得力があり、大方の読者なら納得するはずなのだが、イデオロギーで硬化したタイムス記者の脳ミソでは理解困難なようなので、読者を代表して噛み砕いて解説して進ぜよう。

「狭い地域社会でもあるし」と冒頭に玉津会長が発言したのは地元メディアに対する辛らつな皮肉が込められているのだが、公民館の小規模集会の人数も数え切れない沖縄タイムに皮肉の意味がわかるはずはない。

つまり、記名投票により沖縄タイムスの気に入らない教科書に投票した委員の名前が公開されたらどのような騒動が起きるか。 普通の県民なら誰もが知っていることである。

おそらくは地元メディアが「戦争を讃美する教科書を選んだ委員」「軍国主義者」「侵略主義者」等などあらゆる罵詈雑言を投げつけるであろう。 さもなくば上原正稔さん星雅彦さんの場合のように、真綿で締め上げるような陰湿な村八分で、石垣市に住めなくなるどころか沖縄県内にさえ住めなくなることさえ想定できるのである。

小林よしのり氏に、「沖縄は全体主義の島」と揶揄されるのは、沖縄の知識人が沖縄2紙の陰湿な村八分を恐れて、異論を自ら封じ込めているからである。

この閉塞した地域社会の呪縛を利用して、沖縄2紙が県内知識人に圧力をかけてきた事情を熟知する玉津会長だからこそ、「無記名投票」の理由を問われて冒頭に「狭い地域社会でもあるし・・・」を持ってきた。 言葉を濁した意味は、「君(記者)たちが陰に日向にバッシングするのを排除するためだよ!」といいたい所を飲み込んで、「一を聞いて十を理解して欲しい」という玉津会長の記者に対する配慮だと推測する。

順序が前後するがタイトルの「選定変更の意味は何か」に対する答えが次の「協議会の構成も、変え、教育現場の経験者の比重を減らし、教育委を重視している。玉津会長の主導である」に対する答えと重複するので併せて答えておく。

本来なら教科書採択の責任と権限を持つはずの協議会が職務を放棄し、「現場を知る教師」という美名の下に、教書採択権を教師に丸投げし、教師が順位付けした教科書をそのまま採択してきた。 この悪弊を改革しようというのが「選定変更の意味」であり、現場教師の言いなりになっていた委員の悪弊を正すため協議会委員が主導性を発揮した」。 これが「・・・・玉津会長の主導である」に対する答えである。

≪ルールを改める場合は本来、過去の選定で何らかの瑕疵(かし)があり、それをただすためというのが理由であろう。≫

これに対する答えは、省略。 これまでの採択法が文科省の通知を無視した瑕疵そのものであることはこれまでの解説で自明だから。

≪しかし、玉津会長が地域に向かって変更理由を進んで説明することはない。順位付けについて、同じ協議会役員の慶田盛安三竹富町教育長が異論を唱えるように、廃止ありき、なのである。透明性に程遠く強引にルール変更したと受け取られても仕方がない。≫

沖縄タイムスは自社でインタビューしておきながらその記事を読んでいないのか、読んでも理解できないのであろうか。

説明責任はこれまで充分果たしていると思われるが、理解できないなら「二教育長に聞く」と題する自社のインタビュー記事を読み返して欲しい。

何故かこの記事はウェブサイトには載っていないので、次のエントリーで採録しておいた。

沖縄タイムスがウソの見出しでキャンペーン記事!

≪このため社会科教科書の選定で「新しい歴史教科書をつくる会」系の自由社、育鵬社の選定を想定しているのではないかとの疑念が広がる≫

これについても沖縄タイムスが勝手に疑念をもって騒いでいるにすぎず、玉津会長は、現場の教師の推薦した教科書に上記2社の教科書が入っているとはひと言も発言していない。

≪「愛国心」を強調する両社の歴史教科書では沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」について日本軍の関与には触れていない。原因を米軍に求める記述がなされ、沖縄戦の実相からかけ離れている。≫

これに対しては文科省の検定を合格した教科書から選定するのに何の問題もないはずだが、玉津会長も「特定の教科書を採択するな」と圧力をかけるのは、「思想・信条の自由を侵す行為」(要旨)といった反論をしている。

ここまできて、社説が致命的事実誤認をしていることに気がついた。

ブログの次数制限がきたので、これについては夕方のエントリーで触れる予定です。

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