狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

中国がダライ・ラマとの対話受け入れ

2008-04-26 07:35:24 | 未分類

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中国批判かわす目的 ダライ側と対話 成果は疑問 4.25 20:22  

 【北京=矢板明夫】中国当局は、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世側と接触すると発表した。国際社会で高まる対中批判をかわすことが目的とみられるが、これまでの中国指導者の言動から、チベット問題を対話で解決することを本気で考えている可能性は少ない。

 中国はこれまで、ダライ・ラマ側と対話する条件として「チベットの独立という主張、北京五輪への妨害、暴力行為の扇動」をやめることをあげている。しかし、ダライ・ラマはこれらすべてについて記者会見などで関与を否定。その結果、「中国側には対話の誠意がない」との印象を国際社会に与え、北京五輪の開会式のボイコットや、聖火リレーなどで人権団体などによる抗議活動につながった。

 今回は、中国側はダライ・ラマ側との接触に応じたが、国際社会などが求めている中国指導者とダライ・ラマ本人との直接対話ではなく、ダライ・ラマ側の代表と中国当局者による、いわば事務レベルの接触にすぎない。3月14日のチベット騒乱後、当事者の双方が初めて対話のテーブルにつくという意味で一歩前進といえるが、大きな成果を期待することは難しいとみられる。

 中国側とダライ・ラマ側の事務レベル接触はこれまでもたびたび行われており、2002年以後だけでも、6回に及んでいるが、いずれも双方の主張が平行線のままに終わっている。

 ダイラ・ラマ側はチベットで、香港やマカオのように、「一国二制度」の導入を求めている。外交と国防を中国に委ねる以外は、チベットのことはすべてチベット人が管理するということだ

 しかし、チベット以外にも4つの少数民族自治区を抱える中国は、チベットに高度な自治を認めることによる他の地域への波及効果を恐れている。また、無神論を信奉する共産国家の中に、神職者が政治を主導する地域が生まれれば、宗教の影響が拡大し、一党独裁体制の崩壊につながることを警戒している。

                       ◇  

「話せば分かる」は純情な日本人の考え方だが、実際は話しても話しても乗り越えられないバカの壁があるとの養老先生の説にも説得力がある。

ましてや、ダライ・ラマの話など聞く耳持たないコキントウが本気で対話するなんて考える人はいないだろう。

今回のチベット騒動に関し欧米諸国は中国側に、ダライ・ラマが呼びかけている対話に応じるように主張していた。

それを受けて中国側が対話を受け入れたから、万事メデタシとは行かないのが中国の外交。

ここに来て対話受け入れを表明したのは、五輪開催までの最大の山場と見る日本での「聖火リレー」の成功を何としてでも果たしたいからというのが上記記事のお見立て。

では何故、欧米でなく日本での「聖火リレー」にこだわるかというと、次の三つの理由が考えられる。

①北京五輪の最大のお客様は日本人。

②柵封国日本で「聖火リレー」を妨害されて面子を落とすことは欧米の場合との比ではない。

③来月初旬のコキントウ来日に備えて「聖火リレー」は大成功させたい。

日本を丸め込んでガッポリ稼いで面子も保とうというのが中国の狙い。

結局、日本で北京五輪大成功のムードを作り上げたらそのまま一気に開会式まで持っていけると読んでの、ダライ・ラマとの対話受け入れだろう。

>   国際社会などが求めている中国指導者とダライ・ラマ本人との直接対話ではなく、ダライ・ラマ側の代表と中国当局者による、いわば事務レベルの接触にすぎない  

中国側とダライ・ラマ側の事務レベル接触はこれまでもたびたび行われており、2002年以後だけでも、6回に及んでいるが、いずれも双方の主張が平行線のままに終わっている。   

 となると話し合いなんて見せ掛けでいかに平行線を続けるかだけ。

「話せば分かる」なんて信じている向きは改めて養老先生の『バカの壁』を読むことを勧める。

>中国はこれまで、ダライ・ラマ側と対話する条件として「チベットの独立という主張、北京五輪への妨害、暴力行為の扇動」をやめることをあげている  

やっていないことを止めろと言ったて対話に合意点が出てこないのは一目瞭然。

これまでチベット関連の報道は日本では殆どなかったが、

2002年以後だけでも、6回に及んでいるが、いずれも双方の主張が平行線のままに終わっている

という事実でけでもこの対話受け入れが国際世論へのアドバルーンに過ぎないのが分かる。

 

それにしてもある国の公権力が他国内で勝手に公権力を行使したら重大な国際問題に発展、いや、場合によっては戦争にもなりかねない。

この自明のことをわざわざ確約を取らなければならないほど一党独裁の非民主国家中国は信用できない、と次の記事は物語っている。

「公権力の行使しない」 警察庁、中国側から確約 聖火防衛隊

2008.4.25 11:24

 泉信也国家公安委員長は25日の閣議後会見で、長野市の聖火リレーで「フレームアテンダント」と呼ばれる中国側の聖火管理担当スタッフ2人が伴走することについて「警察庁は中国側から『公権力の行使をしない』という確約を得た」と述べた。記事詳細】

 

民主主義の法治国家だったら無礼にもとれる国家公安委員長の発言だが、相手が中国じゃ仕方が無いか。

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