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狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「中東の笛」を吹いた裁判長

2008-04-06 07:49:12 | ★集団自決

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沖縄集団自決訴訟で原告側が控訴http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080402/trl0804022232005-n1.htm
2008.4.2 22:31
  先の大戦末期の沖縄戦で住民に集団自決を命じたとする誤った本の記述で名誉を傷つけられたとして、元戦隊長や遺族がノーベル賞作家の大江健三郎氏と岩波書店に損害賠償などを求めた訴訟で、原告側は2日、訴えを棄却した先月28日の大阪地裁判決を不服として大阪高裁に控訴した。

 判決は「自決命令はただちに真実と断定できない」としながらも、旧日本軍が集団自決に深くかかわったと指摘。「(命令の)事実については合理的な資料や根拠がある」と認定し、大江氏らが記述内容を真実と信じる相当の理由があるとして名誉棄損の成立を認めなかった。

 これに対し原告弁護団は「判決は『軍の関与』という前提事実をもって隊長の関与を推認した。いわば推測に基づいて隊長命令説に相当性があるとしており、法解釈や事実認定の両次元で不当な判決だ」としている。

                      ◇

■「中東の笛」を吹いた裁判長■

オリンピック競技でもそうだが勝負ごとには審判がつきもの。

その審判の中でも最も権威があると見られている裁判長が「中東の笛」を吹く男だったとは。

勝訴を確信していた原告側も、いや,被告側でさえも内心は驚いただろう。

>判決は『軍の関与』という前提事実をもって隊長の関与を推認した。いわば推測に基づいて隊長命令説に相当性があるとしており、法解釈や事実認定の両次元で不当な判決だ

原告側は豊富な証拠・証言に、気が緩んだわけでもないだろうが、あまりにも正攻法で勝負に望みすぎた印象がある。

一方、被告側は重要証人(大江健三郎、金城重明等)のどう考えても破綻している証言に敗訴を想定し、勝負を場外乱闘に持ち込んだ。

地元二紙を中心に異常ともいえる大キャンペーンを張り、原告の相手は「大江・岩波」ではなく「沖縄」を敵に廻す、と言った世論造りに成功した。

漏れ聞くところによると、被告側は法廷外に人海作戦を用いメール電話は勿論2万人近い署名を「沖縄の声」として大阪地裁に届け書記官を驚かせたと言う。

■「元軍人VS沖縄県民」の構図に成功した被告側■

その時点でこの裁判は「元軍人VS沖縄」という被告側が意図した構図が大阪地裁に蔓延したものと考えられる。

その結果が数ある原告有利の証言を掻き分けて、被告側証言を継ぎ接ぎしながら無理やり原告請求却下に持っていった判決の印象だ。

深見裁判長は被告の詭弁を全面採用して「砂浜」を「砂利浜」と推認した。

一面に続く砂浜をして、ところどころに埋もれている小石を証拠物として「これは砂浜にあらず砂利浜だ」と主張する被告の詭弁を採用し、小石を拾い集めて「砂利浜」なる奇怪な推認をしたのだ。

歴史に記録されるべき恥ずべき判決文だろう。

控訴審での敵は「大江・岩波」に加えて深見裁判長の判決文も加えるべきだろう。

それにもう一つ被告側が更にエスカレートすることが予想される「場外乱闘」も想定に入れるべきだろう。

「中東の笛」で共闘をしたはずの韓国は早々に日本を裏切って、実利を取った。

フェアプレーを旨とする日本は対処に困っていると言う。

原告側は勝負にしぶとく拘る韓国の強かさを見習うべき。

韓国、アジア連盟に罰金支払いへ=ハンドボール(4/2時事)

 

集団自決訴訟/「命令」の有無見据えた判断を 2008.4.2
沖縄戦で集団自決を命じたと虚偽の事実を著書に書かれたとして、旧日本軍の元隊長らがノーベル賞作家で『沖縄ノート』著者の大江健三郎氏と岩波書店に出版差し止めなどを求めた訴訟で、大阪地裁は、旧日本軍が集団自決に「深くかかわった」と認められるとした上で原告側の請求を棄却する、という判決を下した。

棄却の根拠をすり替え
 この訴訟の最大の争点は、集団自決のあった沖縄県の渡嘉敷、座間味両島の軍や隊長による自決命令があったか否かだった。訴訟が理由の一つとなり、昨年度の高校日本史教科書検定の沖縄戦をめぐる記述で、文科省が「命令があったと断定できない以上、適切でない」とし、軍の強制とする記述を認めない意見を付けた経緯との関連でも判決が注目されていた。
 だが、判決は明解とは言い難く、奇妙で怪しい、と言わざるを得ない。肝心の旧日本軍の「命令」自体の有無について、真正面から向き合うことをせず、事実を見極めることから目を逸(そ)らし、論点をぼかし、結局、判断を避けて通ってしまったからだ。 軍の自決命令の有無について判決は「自決命令それ自体まで認定することには躊躇(ちゅうちょ)を禁じ得ない」と命令の事実認定を曖昧(あいまい)な形ではあるが拒んだ。しかし、集団自決に軍が「深くかかわったと認められる」し、隊長の関与は「十分に推認できる」などとし、「軍命令」を「関与があった」とすり替えて棄却の根拠とした。

 しかし、集団自決の背景に軍の関与があったことについては、教科書検定でも認めている。これを否定する議論がこれまであったわけではない。

 ところが、朝日新聞(3・29)の社説は、「司法も認めた軍の関与」をタイトルに掲げ、最大の争点だった軍命令の有無について、判決が明確な判断を避けたことには触れず、「軍の関与」を認めたことにすり替えて論じているが、公正さを欠いている。

 法に照らし公正な判断を求められたはずの判決文は、下手な作文よりも訳の分からないものとなってしまったといえる。

 沖縄戦での両島の集団自決をめぐっては、作家の曽野綾子氏が渡嘉敷島の現地取材を基にした『ある神話の背景』(一九七三年刊)によって、それまで定説になっていた隊長「命令」説の根拠薄弱なことを浮き彫りにするまで、定説が“君臨”してきた。

 裁判で原告側は、集団自決した住民の遺族が援護法の適用を受けられるように「ニセの命令書を玉井村長(当時)と作成した」という沖縄県の元援護担当者の証言内容や、集団自決は「(兄の)宮里盛秀氏(当時の村助役)の命令で行われた」との宮村幸延氏の詫び証文、曽野氏の著書、八六年に渡嘉敷島の隊長命令についての記述を削除した家永三郎氏の著書『太平洋戦争』などを証拠提出し、隊長命令説の虚偽を訴えてきた。


研究成果補強する新証言
 判決で見る限り、小紙シリーズでも紹介してきた、これら実証的な裏付けのある研究成果が顧みられていないことにも疑問符が付く。その点で、座間味島で当時の隊長(原告の一人梅澤裕氏)が村の三役と校長に「自決するな!」と命令するのを間近で目撃したという宮平秀幸氏(78歳、当時少年兵で本部付伝令)の新証言は、研究成果を補強しよう。
 原告控訴による上級審では、争点の「命令」の有無を見据えた審理が尽くされた上で適正な判断がなされることを望みたい。

                     ◇

以下転送用の判決関連文です。

奮って転送して下さい。

 

 各位
 転送します。  


> あるところに向けて3月28日判決批判の小文を書きました。
> もしよかったら皆さんに転送してください。
> 大江の『』号減は徹底的に糾弾すべきだと思います。
> 連中にとっても相当こたえると思いますので。
> 『鉄の暴風』が戦記として資料価値があるだと!
> 「史実を世界に発信する会」事務局長 茂木弘道
>
> 一、        大江健三郎は『沖縄ノート』なる著作において、守備隊長が集団自決を命令したとの断定に基づき、守備隊長を「自己欺瞞」「余りにも巨きい罪の巨塊」「ペテン」さらには「アイヒマンのように沖縄法廷で裁かれてしかるべきである」などと最大級の悪罵を投げつけた。ところが集団自決は米軍の攻撃に追い詰められた住民が自発的な意志に基づいておこなったものであって、隊長命令によるものではないという事実がいまや明らかとなっている。(そもそも命令で集団自決をしたなどと考えること自体、沖縄の人に対する途方もない蔑視、差別である。) そうなると大江のこの悪罵は両隊長に対する名誉毀損以外の何者でもなくなるのはまともな判断力を持つ人からしたら常識以前のことである。
>
> 二、        ところが驚くべきことに、3月228日に大阪地裁で下された判決は、これが名誉毀損に当たらないというものである。いろいろなことが並べ立てられているが、判決理由の中で最も重要と思われる点を一つだけ取り上げたい。それは沖縄タイムス社が昭和25年に発行した『鉄の暴風』が戦記として史料価値のあるものと述べていることだ。『鉄の暴風』こそが、軍命令説を最初に書き、その後多くの軍命令説文献の源流となっている。大江はこれを鵜のみにして『沖縄ノート』という本を書いた。たった一度の現地調査もすることなく、これを鵜のみに悪罵の限りを書いた大江であるが、もし『鉄の暴風』が信頼するに足る本であるということになれば、罪一等は免れるかもしれない。
>
> 三、        しかし『鉄の暴風』はそんな代物ではないのだ。なにしろ、この本では原告の梅沢隊長は、慰安婦と心中したことになっている。赤松隊長は将校会議で「非戦闘員を潔く自決させ、われわれ軍人は島に残った食料を確保して」といったと書かれているのであるが、これは全くの虚構で、それを聞いて嗚咽したと書かれている知念副官自身がそれを完全に否定しているし、第一将校会議をする場もない状況であったことが明白となっている。この本の製作過程がその理由を物語っている。2人の記者がたった3ヶ月の取材で750枚という膨大な原稿を仕上げられたのは、関係者を那覇に集めてやったからである。それが可能だったのは、米軍の支援があったからである。しかも、集団自決関係者はそこに誰も来ていなかったのだ。さらに米軍の特別配慮による用紙供給でなんと2万部が印刷され、毎晩ラジオで放送されていたのだ。戦後NHKを使って流されたGHQの洗脳番組「真相はこうだ」「真相箱」の沖縄版なのだ。深見裁判長よ、こんな宣伝物を史料価値ありとして判決を下したことを恥じる良心はお持ちでないのか。
>
> 四、        大江は『沖縄ノート』のなかで「渡嘉敷島の土民の者」と沖縄人を獣扱いする差別言辞を平気で書いている。こういう人は、沖縄の人によってそれこそされても文句が言えないはずであるが、やはり法でまともに裁くべきである。裁判官よしっかりせよ。
>
> 茂木拝

 

 

【付記】 控訴にあたって   原告弁護団(04/06 )


 

【おまけ】

馬英久は早速中国に揉み手をし始めたようだ。

台湾の主権にかかわる重要問題をいとも簡単に北京に譲歩した。

北京オリンピックは中国様のお望みどおり「チャイニーズ・タイペイ」で参加するらしい。

 がらりと台湾の政治雰囲気がかわり始めている
  「チャイニーズ・タイペイ」名義で国際機関への加盟を申請へ方針を転換
*****************************

 馬英九次期台湾総統の動きが世界の焦点となっている。
 「WHOなど、国際機関への加盟は実利的かつ柔軟に」という基本姿勢で、加盟申請の名義をオリンピック方式の「チャイニーズ台北」でやり直すという。
http://www.cna.com.tw/CNAeng/RealTimeNews/NewsDetail.aspx?strNewsDate=&strNewsID=200804040022&strType=PD

 この主権をはじめから投げやりにした態度には、今後多くの批判がありそうだ。

 また読売新聞のインタビューに答えた李登輝前総統は「アドバイザー役を受けることに前向き」と次期馬政権での対日交渉の顧問就任に前向きの姿勢を顕した。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成20年4月6日)

【おまけ】2

相次ぐ各国首脳の五輪開幕式辞退=全世界で北京五輪参加見直しの潮流(写真)(08/04/03)

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