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狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

沖縄県民の大誤解 教科書検定

2007-09-17 12:01:04 | 教科書

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沖縄タイムス 2007年9月16日(日) 朝刊 1面  
 
出版社、訂正は「無理」 「軍強制」記述回復

検定意見ある限り認められず「国の撤回しかない」

 文部科学省が高校歴史教科書の沖縄戦における「集団自決(強制集団死)」について、日本軍の強制をめぐる記述を二○○六年度の検定で削除させた問題で、複数の教科書出版社の関係者が沖縄タイムスの取材に応じ、「軍強制」の記述を回復させるには検定意見の撤回や変更が必要との見解を示した。教科書会社が文科省に、内容を手直しする正誤訂正を申請して記述を元通りにさせることは、「手続きはできるが、検定意見がある限り、文科省は記述回復を絶対に認めないので無理だ」と口をそろえた。(教科書検定問題取材班)
 「驚きはなかった」。社会科の教科書編集に、長年携わってきた出版関係者は、「集団自決」に対する検定意見を渡されたときを振り返る。「これまでの教科書検定も、その時々の政権の歴史観に影響を受けてきた」

 別の関係者は「南京大虐殺や従軍慰安婦をめぐる記述で社会科の教科書検定が注目されるようになり、検定が神経質さを増してきた。記述の自由を制約し、慎重さを求めるのが最近の検定の傾向だ」と話す。

 検定意見を渡されると、その後、十週間の修正期間で教科書調査官と教科書会社が意見がついた記述をどのように変更するかやりとりする。教科書会社側も「簡単に引き下がったわけではない」が、結局は調査官が考える歴史解釈の幅に収まる表現に改められる。

 出版社は検定意見を渡されてから十五日以内に反論書を提出し、検定意見の見直しを求めることもできるが、「よほどはっきり『検定は間違い』といえることでなければ難しい」という。「文科省と必要以上に争いたくない」との本音もある。

 正誤訂正の申し出による記述回復については、「教科書執筆者から正式な要求があれば、出版社としては考えざるをえない」という出版関係者もいるが、「外部からの要求に、教科書出版社として応じるわけにはいかない」「検定意見への抵抗を示す意義は認めるが、記述回復という結果にはつながらない」と消極的な姿勢が目立つ。

 「文科省が検定意見を撤回するか変えるかしなければ、今後も教科書に『日本軍の強制により集団自決があった』とは書けない」のが現状だ。

 ある教科書編集者は、「検定制度がある以上、こうした問題は起こり続ける」と指摘した。

                     ◇

政府・文部科学省の「教科書検定」に対する公式見解は「文科相 撤回に否定的/「集団自決」修正 」で述べたのが生きており、沖縄タイムスがサヨク執筆者にインタビューすれば上記のような記事になるのだろう。

そう、世の中にはいろんな考えの人がおり、歴史の検証よりイデオロギーを重視して教科書記述する執筆者もいる。

「歴史教育者協会」に属するようなマルクス主義史観の執筆者なら文科大臣の正論に批判的でも不思議はない。「集団自決」検定/執筆者「恣意的」と非難

 

■「歴史教育者協議会」とは?http://www.jca.apc.org/rekkyo/html/katudou_c.html#okinawa

軍命削除撤回を決議 歴史教育者協議会  (琉球新報 8/4 16:03)

 

「軍命の有無」については歴史の専門家の間ではすでに決着がついている問題だが、一部に異論があるのも事実である。

そこを斟酌して、検定意見では「軍命の有無」についてはあえて触れていない。
   
今、県下で大騒ぎしている「教科書検定撤回を求める県民大会」動員キャンペーンに踊る県民には「教科書検定」について二種類の大きな誤解がある。

①「教科書検定意見」で集団自決そのものの記述が削除された

②「検定意見」で「軍の命令は無かった」と断定され、その結果教科書から軍の命令を思わせる記述が削除された。

「集団自決」の問題と「教科書検定意見」の問題は相互に絡み合い、それにマスコミが意図的に誤報を流すため、

県人は大騒ぎはするが事の本質を理解する人は少ない。

二つともマスコミが意図的に造り上げた虚報だが、①の誤解は単純なだけに説明すれば分かってもらえる。

だが、②のケースはサヨク特有のすり替え論が絡んでいるので理解してもらうのが難しい。

 

■「教科書検定意見」への意図的誤解■

以下はサヨクサイトの典型的すり替え論の引用。

 ≪検定結果発表当時の報道では、文部科学省は以前から(命令や強制はなかったとする)反対説との間で争いがあり、軍の命令があったと断定するのは不適切で、今回から意見を付けた(「時事通信」2007/3/30)としていました。
 
「学問的に争いがあり、命令があったと断定するのが不適切」なら「命令がなかったと断定するのも不適切」となるはずです。しかし検定では「命令がなかった」と断定するような方向への修正がおこなわれました。
 今回の国会質問とつきあわせると、このような検定結果になった理由は、「文部科学省が訴訟を支持している立場のために、訴訟原告の主張に沿って修正させた」という、きわめて政治的なものの可能性が濃くなります。≫
きょういくブログ(4月14日)

>「学問的に争いがあり、命令があったと断定するのが不適切」なら「命令がなかったと断定するのも不適切」となるはずです。

このあたりがサヨクのすり替え理論の典型である。

検定意見が「命令がなかったと断定するのも不適切」。

その通りである。

「命令があった」とも「命令がなかった」とも、現時点ではどちらに断定する検定意見も不適切である。

従って検定意見では「命令の有無」についてはあえて触れていない。

それを「『命令がなかった』と断定するような方向への修正がおこなわれました」と虚偽の情報を流し、

その結果「検定意見書で命令が無かったと修正された」、と誤報を流し県民を狂乱させているのが沖縄メディアの実態である。

 

■教科書執筆者の記述変更は「渡りに舟」■ 

更に、その虚偽を追求されるとサヨクは次のように強弁する。

<文部科学省の説明は、一見するともっともなように見えます。しかし文部科学省が検定意見をつけたことで、各教科書会社は逆に「命令や強制はなかった」と受け止められる記述へと変更しています。>

つまり検定意見が「軍命令の有無」に触れなくても教科書会社は「命令や強制はなかった」と受け止められる記述へと変更していると。

だが、この教科書会社の自主的記述変更について教科書執筆者の実情に詳しい現代史の専門家秦郁彦氏は次のように語っている。

秦郁彦氏は産経新聞(東京版)へのコメントで「軍の命令」が独り歩きした背景を探った上で、こう述べている。「教科書執筆者も(軍命が無かったことに)既に気付いており、今回の検定はいわば“渡りに船”だったのではないか」と。痛烈な皮肉と受け取った。>(産経新聞2007/04/01 05:06)

この在りもしない「検定意見」を撤回を要求する「県民大会」で大騒動なのが現在の沖縄の異常な状況である。

沖縄タイムス 2007年8月28日(火) 夕刊 5面  
 
文科相 撤回に否定的/「集団自決」修正

直接回答は「大変危険」

 【東京】高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決(強制集団死)」の記述から、日本軍の関与が削除された問題で、内閣改造で留任した伊吹文明文部科学相は二十七日、検定意見の撤回を求める沖縄側の要望について「ストレートにお答えするのは大変危険なこと。私が修正できるとか、こうあるべきだと言った途端にとんでもないパンドラの箱を開いた汚名を着る」と述べ、意見撤回に否定的な見解を示した。安倍内閣改造後の会見で答えた。
 伊吹文科相は、県民の気持ちには理解を示した上で、「(撤回すれば)今度は日中、日韓、その他の問題で、ある意見を持った人たちが『こうしろ』と言ったら、大臣の権限でできるという国であってはならない」と説明した。
 
                       ◇

上記の文部科学大臣のごく当たり前の意見でどれもこれに異論を挟む者はいないだろう。

「国旗国家推進沖縄県民会議」の恵忠久会長はこの辺の事情を次のように解説している。

・・・「自決命令の有無」については検定意見では触れないことにしたが、軍からの自決命令が無かったとはしていない。

ところが、新聞報道は「集団自決そのものが書き換えられた」如く誤報して県民を惑わし、歴史学的にはまったくの素人である議会や各種団体が、学術的な検討もせず、新聞などの単なる風聞のみで、多数決で【軍の地域の隊長からの自決命令があった」と決議して、政府に書き換えよと強要している現状である。(略)

歴史事実の記載に誤りがあれば学術的に冷静に書き直すことは可能であるが、

群集を集め、徒党を組んで、足は大地を蹴散らし、拳は天中を突き、政治的に変更を要求するのは如何なものか。>

 

歪曲拒否「島ぐるみ」 山口琉大准教授、韓国・平和会議で報告  

沖縄の大学はサヨク学者の掃き溜めだと言われるが、この先生韓国に出張してまで「日本軍の残虐性」を訴えているようだ。

この先生、出張費はどこから出ているのだろうか。

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コメント (7)

杉村大蔵の正論「派閥談合反対」 ダムの一穴になるか

2007-09-17 06:56:40 | 県知事選

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自民「派閥談合型」の総裁選 福田、麻生氏が届け出 

(略)

 ■推薦人名簿(敬称略、○は推薦人代表)


◆福田陣営

【町村派】○橋本聖子、森喜朗、北村茂男【津島派】津島雄二、笹川堯、岩永浩美【古賀派】金子一義、宮沢洋一、市川一朗【伊吹派】谷津義男、萩山教厳、中曽根弘文【山崎派】野田毅、深谷隆司、山内俊夫【二階派】松浪健四郎【高村派】村上誠一郎【谷垣派】逢沢一郎【無派閥】中山太郎、川口順子


◆麻生陣営

【津島派】○鳩山邦夫、馬渡龍治、戸井田徹、山口泰明【古賀派】菅義偉、今井宏【山崎派】甘利明、武田良太【伊吹派】中川昭一、西川京子、吉田六左エ門、鍵田忠兵衛、椎名一保【麻生派】鴻池祥肇【無派閥】島村宜伸、浜田靖一、永岡桂子、遠藤宣彦、坂井学、武藤容治

(2007/09/15 11:23)

                      ◇

自民党総裁選はについて、当日記では他ブログに任せてスルーの予定だったが・・・。

日曜日のトーク番組は総裁候補「福田VS麻生」の対決で番組はしごをしていた。

テレビを斜め見して(よく見ていないという意味)の福田候補についての感想を敬称抜きで思いつくままに無責任に書いて見たい。

当日記は当然麻生候補を押すが、如何せん結果は福田候補で決まったようなメディアの報道。

一見「猫なで声福田VSべらんめえ麻生」という印象だが、そもそも福田が自民党にいるのが良く分からない。

たまたま自民党の大物福田赳夫の長男に生まれたので自動的に自民党に入ったが、さもなくば社会党に入っていたほうが似合っていただろう。

サンデープロジェクトで麻生が唱える「自由と繁栄の弧」について田原総一郎の誘導に「中国を入れたほうが、・・・モゴモゴ」、結局中国様なしでは何事もやってはいけないんでしょう。

雪崩をうって福田を支持する自民党議員を評して田原が、

「思想信条もへったくれも無い勝ち馬に乗りたい連中」といった表現をしていたが、これに関してはまったく同感。

「年だから」といって総裁候補を辞退しておいて今頃迷い出てくるとは、ゾンビじゃあるまいしね。

ゾンビに群がる自民党員はやはり亡者の群れか。

派閥談合の古い自民党に逆戻りかの批判に「派閥ではなく政策集団で、・・・ボソボソ」と言っていたが、言葉を言い換えればすむ問題ではないだろう。

まぁ、内政面では「靖国問題」、「男女共同参画社会」以外では「べらんめえ麻生」と大差は見られないが、外交ではなるべく目立った動きはして欲しくないね。

でも、福田氏「戦後レジームからの脱却」と一線画すといっているが、そりゃそうだろう。

だって自分が「戦後レジーム」そのものだから自分から脱却したらセミの抜け殻だろう。

アジア重視なんて言うが、調子に乗って「福田談話」なんぞ発表された日にゃ村山、河野、福田で「団子三兄弟」ならぬ「談話三兄弟」になってしまう。

「信」が政策の中心と言うが、外交はお隣の国の「信」を受けるのが肝要とばかりに、「アジア謝罪行脚の旅」などは勘弁してほしいね。

総じて言えることは福田はモヤモヤした印象で総理向きではない、と言うより、政治家向きではない。 

そもそも総裁選立候補の弁が「まあ出よう」は無いだろう。(福田氏「まあ出よう」と決心 出馬会見要旨

2007/09/16-16:33 杉村議員が反発=小泉チルドレンの会合退席-自民総裁選
 小泉チルドレンと呼ばれる自民党の当選1回衆院議員らでつくる選挙塾「新しい風」(会長・武部勤元幹事長)は16日午後、党本部で総裁選対応を協議した。このうち、メンバーの杉村太蔵衆院議員が「(武部氏らの方針に)ついていけない」と途中退席。武部氏は杉村氏に「もう来るな」と怒ったという。(時事通信)

この小泉チルドレンの申し子のような男に

「派閥談合で投票を決めるなんて先祖もびっくりの先祖返りで反対だ」(フジTV)

なんて正論を言われたら、永田町の亡者議員も赤面だろう。

武部氏は杉村氏に「もう来るな」と怒ったという

子供に正論を言われたら、パパとしては「出て行け」か「もう来るな」の他に言葉は無いだろう。

小泉チルドレンと呼ばれる自民党の当選1回衆院議員らでつくる選挙塾「新しい風」(会長・武部勤元幹事長)

意外とこのあたりがダムの一穴で、「橋本vs小泉現象」を起こしたりして、「追い風」が麻生の追い風だったら大笑いだが。

ダムの一穴による崩壊の論拠にはすべり坂論法. (slippery-slope-argument)というイカメシイ議論があるらしい。

政治家の行動にも影響すると言うから、杉村大蔵のミエミエのパフォーマンスもあながちバカには出来ない。

意外と麻生逆転勝利のキーワードは「杉村大蔵の正論」だったりして。

多勢に無勢でも小泉の例もある。

敵は幾萬ありとも、の意気を感じる麻生太郎、がんばれ! 

選挙はふたを開けてみるまで分からないよ。

■小泉VTR
 平成13年4月の総裁選では、小泉純一郎、橋本龍太郎、亀井静香、麻生太郎の4氏が立候補。告示当初の下馬評では、橋本氏が圧倒的優位で、3度目の挑戦の小泉氏は勝つ確率が「1割」ともいわれ、決選投票に残っても国会議員票で橋本氏を上回れない状況だった。しかし派閥政治を批判し、田中真紀子氏を“助っ人”に戦い、全国で「小泉旋風」を巻き起こす。国会議員票と都道府県連票の計487票を争い、小泉氏は全地方票の約9割にあたる123票に、国会議員票を加えて298票を獲得し新総裁に。2位の橋本氏(155票)をほぼダブルスコアで破る大逆転だった。

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