狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

中国が日本に「歴史教育」? 江沢民の遺産を継ぐり外相

2007-03-07 09:07:19 | 従軍慰安婦

安倍首相の慰安婦発言を批判=「歴史事実」の承認要求-中国外相
 【北京6日時事】中国の李肇星外相は6日、北京で開会中の全国人民代表大会(全人代=国会)に合わせて記者会見し、安倍晋三首相が従軍慰安婦問題で「狭義の強制性を裏付ける証拠はなかった」と発言したことについて、「慰安婦問題は日本軍国主義者が第二次大戦中に犯した重大な罪の一つで、歴史事実だ」と強調、「日本政府は歴史事実を認めて責任を負うべきであり、この問題を適切に処理しなければならない」と批判した。
 李外相は今年が日中国交正常化35周年に当たることに触れ、「重要な発展のチャンスをつかみ、両国間の政治的基礎である原則問題をうまく処理しなければならない」と述べ、靖国神社参拝を含めた歴史問題と台湾問題で善処を要請した。(時事)      2007/03/06-17:54 

                   ◇

連日当日記のエントリーは「従軍慰安婦」関連が続いているが、この問題の火付け役を果たした朝日新聞までも6日の社説で韓国の応援に恥を忘れて乗り出してきた。(朝日新聞社説については別稿で触れたい)

朝日社説:「慰安婦」発言―いらぬ誤解を招くまい」http://www.asahi.com/paper/editorial20070306.html  

それだけこの問題も議論、そして解決の機が熟してきたとも言える。

中国の国営通信・新華社に続いて、今度は中国の李外相が、日本に「歴史的事実」の承認を迫った。

ある国の高官が他国の「歴史認識」の変更を迫ると言えば、史上最も反日的だった江沢民・前中国国家主席の顔が脳裏に浮かぶ。

平成10年11月の訪日の際、何度もも「歴史認識」といった発言を繰り返し日本の歴史批判を繰り返した。

この江沢民と言う男、日本の天皇が政治的発言はしないという事を承知の上で、あえて宮中晩餐会の席上で政治的発言をして日本国の象徴たる天皇・皇后両陛下を侮辱した。

その晩餐会の席上天皇陛下は主催者として次のような歓迎の辞を述べられた。

「貴国と我が国が今後とも互いに手を携えて、直面する課題の解決に力を尽くし、地球環境の改善、人類の福祉、世界の平和のため、貢献できる存在であり続けていくことを切に希望しています。」

これに対する江沢民の答礼は、

「日本軍国主義は対外侵略拡張の誤った道を歩み、中国人民とアジアの他の国々の人民に大きな災難をもたらし、日本人民も深くその害を受けました。『前事を忘れず、後事の戒めとする』と言います。われわれは痛ましい歴史の教訓を永遠にくみ取らなければなりません」

無礼にも平服姿の人民服で臨席し、しかめっ面で「歴史認識」の説教を垂れたのである。

このような例を知らぬ江沢民に、日本政府は3900億円もの円借款をお土産として持たせたが、ネットの普及していない当時は国民の殆どは実情を知らず何となく日中友好が成功したかのような認識だった。

その時の「歴史問題で徹底的に日本を叩き、謝罪のしるしとして経済援助を3900億円も獲得した」経験で江沢民は歴史カードで恫喝すれば日本は押さえられると踏んだ。

この江沢民の訪日は、その後中国が歴史カードを使うようになる、中国の対日外交政策の重要な分岐点でもあった。

江沢民の対日歴史カードと反日政策についてはウイキペディアから引用。

江沢民:≪国家主席在任中に反日教育を徹底したことは今日の日中関係悪化の原因となった。日本に対しては歴史認識で執拗に批判しているが、一方ベトナムからの中越戦争の謝罪要求については「もっと未来志向にならなくてはならない」とするなど、その主張は一貫性を欠く。(略)

なお、2006年8月に発売された江沢民文選によると、1998年8月「(日本に対しては)歴史問題を始終強調し、永遠に話していかなくてはならない」と外国に駐在する大使など外交当局者を集めた会議で指示を出していた。同年11月に中国国家主席として初めて日本を訪れた際は「日本政府による歴史教育が不十分だから、(国民の)不幸な歴史に対する知識が極めて乏しい」と発言して日本の歴史教育を激しく非難している。≫(ウイキペディアより抜粋)

               ◇

中国の対日カードは「靖国参拝」から韓国を支援しての「従軍慰安婦問題」と言う歴史カードにスイッチされた。

これは中韓に北朝鮮を加えた「特ア連合」のみならず在米韓国人や華僑を動員したアメリカ世論の形成に力を入れて太平洋(平和の海)の西と東側から日本を挟み撃つ情報作戦である。

アメリカ側での情報戦の成果が「南京」の映画化であり、米下院の「対日『従軍慰安婦』謝罪決議」である。

ここであいまいな(「河野談話」のような)政治的妥協策で対処すると、再び後世に禍根を残す事になる。

コメント