「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

「災害図上訓練DIGを用いた災害対策あれこれ」の連載原稿、何とか入稿

2014-10-24 23:22:41 | 地域防災
今年の6月から、消防・防災向け専門誌『近代消防』に連載を持っている。
締切は毎月20日頃で1回当たり4000字前後になる。

折々の防災・災害に関する出来事を盛り込みつつ、
災害図上訓練DIGのあり方を問いかけたい、というもの。
11月10日発売予定の12月号も、担当江澤さんにはやきもきさせてしまったが、
今日の朝方4時過ぎに原稿を送り込めた。

というので、ゲラ段階の修正も含めても、まぁ、何とかなるであろう、と。

今回は、さった峠の崩落と静岡市教委の先生方の来校という、
FBやブログには何回かに分けて書いたネタを再構成して、
中学生向けの土砂災害教育のあり方はいかにあるべきか、というテーマにまとめてみた。

土砂災害のメカニズム理解のための体系性の議論、
現在形の防災教育と未来形の防災教育の違い、
横展開のためのカリキュラム標準化に教科書・指導書作り+指導者育成、
学校における防災教育への市民の巻き込み方など、
膨らませる部分は幾つもある。

ただ、あまりヘビーな文章も似合わないだろう、ということで、
単行本にまとめるだけの原稿がたまった時、
それらについても加筆修正することが出来れば、と思っている次第。

DIGは方法論。

それゆえDIGの進行にあたっては、ファシリテーターの側に「防災の物語」があり、
ビジョン(方向性)があってほしい、と思っている。

その物語やビジョンがどれほど深く広く遠くまで拡がるものであるか。
今日の実習科目でも、学生にその種の物語の重要性を伝えてきたところ。
「避難所に行けば無事目標達成」などという底の浅い議論は頼むからしないでくれ、
と常に言っているのだが、まだまだ力不足。

「継続は力なり」を信じて、ともかく書き続けなくては、である。