「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

災害時に外部からの支援を効率的に受けるために

2014-10-14 23:22:40 | 地域防災
明日午前、千葉県庁で「大規模災害時における応援受入検討会議」が開催予定。
委員を仰せつかっているのだが、事前に送付されてきた資料の読み込みが一仕事。

災害時に外部からの支援を効率的に受けること。

数年前からこれを受援(また受援力)と呼ぶようになっているが、この受援にも知恵がいる。
何をどのように準備しておけば、外部からの支援を活かせるのか。

善意を活かせなかった事例が山ほどある中で、
ちょうど一週間前に議論した、ボランティアによる静岡図上訓練の根底を流れるテーマが、
さっそく具体的な制度作りの上で試される。

もちろんこの課題、簡単ではない。
「もの」「ひと」「こと」と、現状の把握に始まり、
望ましいイメージ図にまとめると共に仕組みを作り、
それを血の通った計画まで育て上げることは大変な作業。
さらにそれを図上と実働の訓練でブラッシュアップさせ、
さらに計画を見直しできるようなサイクルへと仕込んでいくとなると……。

「一芸は多芸に通ず」ではないが、まずは、
首都直下地震というか東京湾北部地震というか、名前はともかく、
首都東京が甚大な被害を受けることを想定した災害を取り上げることが必要なのでは、
と思っている。

この首都直下の地震への対応を考える時、千葉県の立地は、
ただでさえ難しい議論をより複雑にしてしまう。

だからまぁ、この災害への対応を「決め打ち」で整理して一つの理念形を作れるならば、
そこから先はそんなに難しくはない横展開の問題であろう、と思っているのだが。

ともあれ、明日が楽しみである。