TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

足のサポート

2015-01-08 07:42:11 | カナダ話題
先日できあがったばかりの矯正装置をつけて、歩く練習をしている。

始めは慣れなくて歩きずらかったが、一日一時間から始めて慣れてきたら、痛みがずいぶん軽くなったことに気づいた。怪我から整形外科専門医の診断まで二年ちかくもかかったが、待ったかいがあった、つーか、そう考えるしかないね。

その専門医は、人工関節手術が専門。だから、MRIの結果を見て人工関節手術が必要でないと判断すると、その患者はもう診ない。私は手術なんて考えてなくて、リハビリとかそういう専門の先生に診て欲しかったのだが、患者は医師を選べない。医者の予約がとれるだけでもラッキー、という医療システムだから仕方ない。

ま、そういうことで、私は足専門治療師に紹介された。
レントゲンやMRIの結果、私の関節や靭帯のダメージは手術をしても完全に治ることはないので、矯正具をつけて歩くことと、筋肉トレーニングを続けることで痛みを軽減する方向に持っていくしかないという結論になった。そこで、カスタムフィットの膝用ブレース(日本だと、たぶんサポーターって呼んでいると思う)と、カスタムメイドの靴の中敷を購入。



これをつけて歩くことで、歩くたびに足の骨がおかしな方向に旋回して関節を痛めることを防ぎ、骨をサポートする筋肉が正常に発達するのだそうだ。他に、自宅でできる筋肉トレーニングも指導してもらった。

こうした足専門治療師というのは、日本にはない職業かもしれない。
が、靴を履く習慣の長い欧米では、非常にポピュラーである。逆に言うと、西洋式の靴を履く習慣が様々な足の病気を生み出したので、整形外科は大忙しでとても全部を診きれない。手術が必要なケースは別として、「足が痛くて歩けない」程度の患者はこうした専門治療家に紹介を受けて矯正具を作ってもらう。ただし、専門医の処方箋と紹介状は必要だ。

私は二十代から足の健康のためにコンフォート・シューズを履いてきたので、ハイヒールをずっと履いてきた同年代の女性に比べるとダメージは少ないらしい。ヒール好きの女性達は、足の指をつめたり関節を削るような外科手術を受けてから矯正具の着用にうつるのが普通なのだとか。うちの近所のシニア世代にもそういうのがけっこういて、彼女達は大体六十代で膝の人工関節手術、そして七十代で人工股関節手術に発展、どんどん体のパーツが人工物になりロボット化が加速していく。

そこまでいかないよう努力するのが、今の私の当面の目標。