TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

運というもの

2013-08-16 14:17:52 | その他
鈴虫が鳴いている。

前に住んでいたところは、夏はエアコンによるヒート・アイランド現象が起きて夜11時を過ぎても外は蒸し暑く、とても庭涼みなどできなかった。犬の散歩をそそくさとすまし、クーラーでガンガンに冷やした屋内に避難して過ごしたものだ。

しかしここは逆に、エアコンが普及してないので夜9時を過ぎると外は涼しくなる。庭に出て、月明かりの下で虫の声を聞きながら涼むと、ホッとする。

一昨年、突然の転勤命令が出たときは何と言う災難かと運命を恨んだ。しかし、最近になってこのタイミングが僥倖であることがわかった。私達が前任地での家を売却した時、不動産市場は上昇を続けており、冬季にもかかわらず売り手市場であった。夏季の売買価格に比べれば若干低いものの、購入価格をはるかに上回る価格で売却することに成功。諸経費を引いても、予想以上の儲けを出すことができた。

しかしその後は市場が頭打ちとなったらしく、先日ネットで調べてみたら同地区の不動産価格がガクッと下落していることがわかった。転勤が今年だったら、あの家はあの価格では売れなかったろう。売却後の収支はトントンか、むしろ赤字になっていたかもしれない。

夫の上司や同僚も、みな今年は転勤による不動産の売却でかなりの損失を出している。

転勤のためこれまで何度も家の売買を経験してきたが、不動産市場は全く予想がつかない。これまで私達は本当に運が良かったが、この先はこういつもうまくいくとは限らない。家というものは、大根や卵と比較すると価格が張るだけに、市場の上下により損失も儲けも大きい。しかも、転勤のタイミングは自分ではコントロールできないから、本当に運命の女神にまかせるしかない。

前回はいろいろな意味で大変な転勤ではあったが、こういうのを不幸中の幸いと呼ぶのであろう。

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