夏の名残を食べる

旅行から帰ってきたら、すっかり冬になっていた。

海外から留守宅の様子をセキュリティシステムを通じてチェックしていたが、ある日庭がすっかり雪で真っ白におおわれている画像を見て「あちゃ～」と思った。朝晩の気温はぐっと低くなることは予想してたけど、まだ雪は降らないだろう、とふんでたからだ。

旅立つ前に、いちおう庭の整理はしておいた。
が、家庭菜園の唐辛子とミニトマトがまだ勢い良く育ってたので、ある程度実をつみとって残りはそのまま枝になったままにした。「帰宅してからつみとればいいや」と思ったのだ。

帰宅した翌日、庭におりたら唐辛子、ピーマン、ミニトマト、青ジソなどみんな霜で悲惨な姿になっていた。元気なのは、パセリと小松菜だけ。あーあ。

出発前につみとって、台所の窓際に並べておいたトマトは、留守中にほとんどみんな赤く熟して食べごろ。今日はこれをサラダの色どりに使うとしよう。夏の名残を味わうのも、これが最後である。