TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

赤の悲劇

2014-10-04 16:59:12 | その他
お昼過ぎ、夫婦で花壇の手入れをしていたらおむかいのお爺さんがやって来た。

「こないだのお礼に」と、ワインをくれた。先日、お爺さんちの芝生が枯れてしまってどうにもならない、と言うので私達が協力してなんとかしてあげた。お爺さんは喜んで「時給を払う」と言ったのだが、それはさすがに断り、ほんの冗談で「うまいビールでもご馳走してよ」と夫がポロッと口にしたのだ。

まさか本気にしたとは思わなかったが、ワインを一瓶持って来てくれたのである。ありがたくいただいた。

しかし!
赤ワインなんだよ、トホホ。

こないだ近所のワンコを預かったときも、お礼が赤ワインだった。その前に近所の一人暮らしの老人が急病になったとき、車で病院まで送ってあげたときも、後日「お礼に」と赤ワイン。その前には夫の部下が転勤前に「お世話になりました」と、赤ワイン。その前も、そのまた前も...

ワインの贈り物というと、なぜ赤なんだ?!

私は赤を飲めない。赤ワインのアレルギーなのである。白は大丈夫だし、ロゼもまあOK。赤は昔から苦手で、一度ひどい反応を起こしてからは十年以上ずっと口にしなかった。体調のいいときは一口くらいは平気だったが、また最近体力が弱ってきたからかダメになった。先日ちょっと飲んだら、あとが大変だった。

ワインのアレルギーの原因はいろいろ言われているが、私の場合はlipid transfer protein (LTP)、脂質輸送タンパク質に対する反応らしい。これは赤いブドウの皮に含まれているので、当然色素の濃い赤ワインにはべらぼうの量のLTPが入っている。白ワインには含まれていないから、飲んでも平気なのだ。

まあ私は赤ワインはアレルギーなだけでなく、飲んでも美味しいと思ったことは今までの一生で数えるほど。やはり、体は自然に自分にとって毒なものを排除するようにできてるんだろう。日本人が泣いて喜ぶあの有名ワインだって、美味しいと思うどころか「こんなの、薬局で売ってる咳止めシロップのほうがずっと飲みやすいや」と思った。

ともかく周囲には「私は赤ワインを飲めない」と言ってあるのだが、他人はそんなの聞いちゃいない。どんどこ赤ワインを持ってくる。全て、夫が飲むことになる。私は彼の向かいで、自分で買った白ワインを開ける。ちぇ。

ということで、今夜は珍しくドライなgewurztraminerを味わう。うまい!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする