TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Happy Holidays

2007-12-24 14:22:49 | インポート
カーラジオから流れる音楽は、どこもクリスマスソング。

ま、この時期はそうだろう。
しかし、このところはこのシーズンの挨拶の言葉が変って来ている。
ラジオでもテレビでも、Merry Christmasを聞くことは滅多になく、たいてい
Happy Holidaysで、CMもSeason's Greetingsという言葉を使うことが主流だ。

犬リストでもモデレーターがMerry Christmasを使用することを規制している
ところがある。それはもちろん、この世の誰もがクリスチャンとは限らない
からだ。日本人は仏教徒でもこの時期、にわかキリスト教徒となりクリスマス
を年中行事として祝うが、そういう国民は珍しいのだ。クリスチャンでもない
のにMerry Christmasと挨拶されるのは、仏教徒でない相手に数珠を持たせて
お経を唱えさせるようなもので、不愉快に思う人がいても不思議ではない。

12月から1月にかけて、その他宗教の人も様々な行事を行う。
アフリカン・アメリカンのKwanza、ユダヤ教徒のHanukkah、イスラム教徒の
Eid-al-Adhaなど。そしてもちろん、日本人は大晦日とお正月が一年で最も
大きな重要行事である。そこで、相手がどんな宗教や系統であっても無難な
挨拶、Happy Holidaysが選ばれるようになったのも納得である。

うちは私が仏教徒で夫がカトリックであるから、これまでも中庸をとって挨拶
やグリーティングカードはHappy HolidaysやSeason's Greetingsを選んできた。
日本の友達からはまだ「メリークリスマス!」と明るいノリでカードが来る
ことがあるが、カナダやアメリカの知人たちは変化しつつある。慣例的に
この時期にやりとりするカードをクリスマス・カードと呼んだり、百貨店の
安売りをクリスマス・セールと呼ぶことがあっても、挨拶の言葉自体は皆、
慎重に選んでいる。個人の信念や信仰を、とても尊重するお国柄なのだ。

ということで、Happy Holidays, everyone!


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