たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

二木島での海難

2016-06-28 10:27:47 | 名草戸畔・神武東征

<阿古師神社 あこしじんじゃ>

 

神武天皇が名草での戦いの後、

紀伊半島を大きく南に迂回し、

再度上陸したのは熊野灘のあたりでした。

ただ、実際にたどり着いた地点ははっきりとせず、

伝承を残す熊野灘沿いのいくつかの地区が、

「こここそが上陸地だ」と名乗りを上げております。

 

三重県熊野市二木島もその候補地のひとつで、

こちらには海難事故で亡くなった神武の二人の兄、

稲飯命(いなひのみこと)と

三毛入野命(みけいりののみこと)

をお祀りする二つの神社があります。

 

神武の兄たちが遭難した際、

二木島の民は嵐の海に船を漕ぎ出して、

救助に向かったといわれており、

現在もその伝承に基づたお祭りが、

脈々と引き継がれているそうです。

 

【参考文献】

ヤマト王権 幻視行 ~桐村栄一郎