たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

阿蘇の主

2016-06-19 10:48:12 | 西日本の神社

<阿蘇神社 あそじんじゃ>

 

鹿島神宮の「ナマズ」を調べていて思い出したのは、

熊本大地震で甚大な被害に見舞われた阿蘇のことでした。

実は熊本県内にはナマズに関する伝説がたくさんあり、

「ナマズ神社」と呼ばれるお社も数多く存在するのだとか。

先の地震で楼門や拝殿が倒壊した阿蘇神社も、

ナマズに関する伝承が残る場所のひとつで、

阿蘇神社の宮司家である阿蘇氏のトーテム

(シンボル的な動物)は「ナマズ」です。

 

伝説によりますと、阿蘇神社のご祭神である

健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、

農地開拓のために阿蘇の外輪山を蹴破ったところ、

阿蘇谷の湖水から湖の主である大ナマズが飛び出し、

流れをせき止めて邪魔をしたため、退治したのだそうです。

大ナマズはそのまま川を下り、上益城の村に流れ着きました。

「益城」といえば、先日発生した巨大地震の震源地ですね。

益城町の隣の嘉島町には、今も鯰という地名が残っています。