<阿蘇神社 あそじんじゃ>
鹿島神宮の「ナマズ」を調べていて思い出したのは、
熊本大地震で甚大な被害に見舞われた阿蘇のことでした。
実は熊本県内にはナマズに関する伝説がたくさんあり、
「ナマズ神社」と呼ばれるお社も数多く存在するのだとか。
先の地震で楼門や拝殿が倒壊した阿蘇神社も、
ナマズに関する伝承が残る場所のひとつで、
阿蘇神社の宮司家である阿蘇氏のトーテム
(シンボル的な動物)は「ナマズ」です。
伝説によりますと、阿蘇神社のご祭神である
健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、
農地開拓のために阿蘇の外輪山を蹴破ったところ、
阿蘇谷の湖水から湖の主である大ナマズが飛び出し、
流れをせき止めて邪魔をしたため、退治したのだそうです。
大ナマズはそのまま川を下り、上益城の村に流れ着きました。
「益城」といえば、先日発生した巨大地震の震源地ですね。
益城町の隣の嘉島町には、今も鯰という地名が残っています。