たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

安堵感と緊張感

2016-06-25 10:28:20 | 名草戸畔・神武東征

<吉野山 よしのやま>

 

奈良の市街地からひたすら国道を南下して、

目の前に吉野の山々が迫り始めると、

なぜか心の中に、安堵感と緊張感という、

相反する感情がわいてきます。

初めてこの一帯に足を踏み入れたときに感じた、

古い信仰の息吹と、山間部特有の「酷道」の恐怖が、

どこからともなく蘇ってくるからなのですね。

 

今回は神武ゆかりの神社を巡るため、

平地と山間地を何度も往復したのですが、

山に入る緊張感と山に包まれる安堵感、

そして山を下りるときの安堵感と、

山を出てしまったことの緊張感が、

ぐるぐると身体の中を駆け巡り、

苦難の末にヤマトに入った一行の思いに、

少しだけ触れられたような気がしました。