<香取神宮 かとりじんぐう>
鹿島・香取神宮がある場所というのは、
東京からほど近い距離にありながら、
少々交通の不便なところでもあります。
考えてみますと、熊野・出雲・白山…
などをはじめとする古代の聖地は、
ほとんどが「行きにくい場所」にあるもの。
ただその「行きにくさ」が幸いし、
数千年にも渡る長い間、貴重な自然や信仰が、
古代のままの様相を保っているのも事実です。
聖地というのは「わざわざ」行くからこそ、
その意義が増すという一面があり、
時間や労力や資金をやりくりしながら、
お参りしようとする気持ちが神様に通じます。
もちろんそれがすべてではありませんが、
他の様々な楽しみを二の次にして、
神社参拝を優先する心がけは、
やはり日本人の良心でもあり本能なのでしょう。