<鹿島神宮 かしまじんぐう>
阿蘇神社と鹿島神宮という、
中央構造線の両端に位置する場所に、
それぞれ「ナマズ伝説」が伝えられていることは、
遥か太古の時代からこの断層上で、
大きな地震が頻発していた証だといえます。
ちなみに、熊本大地震の震源地近くに、
「鯰」と名のつく場所があるのですが、
奇しくもそれは、鹿島と同じ読みを持つ、
嘉島町(かしままち)の中の地名でして、
鹿島はもともと「かぐしま」とも呼び、
鹿児島という名称とも共通する部分があるそうです。
またそれ以外にも、南九州と北関東という二つの地域には、
遠地とは思えないほど、同じ名前の地名が数多く確認できます。
これらの土地の間には、中央構造線という大活断層を通して、
簡単には無視できない古い結びつきが存在しているのでしょう。