<外宮 げぐう>
本日全国の神社では、
祈年祭(きねんさい、としごいのまつり) が行われています。
一年の農耕の開始に先立ち、
あらかじめその年の豊穣を祝う
この祈年祭というお祭りは、
「予祝祭(よしゅくさい)」とも呼ばれ、
秋の収穫祭である新嘗祭とともに、
日本人にとって大事な年中行事のひとつです。
予祝(よしゅく)とはその名の通り
「あらかじめ祝う」という意味で、
古くから日本では、
「おめでたいことが起きたからお祝いをするのではなく、
先にお祝いをするからこそ、おめでたいことが起きる」
と考えられてきました。
幸運に恵まれるかどうかはわからないけど、
それでも「ありがたい」と思える気持ちは、
日本人という民族が持つ独特の感性です。
そして、その感謝の思いを示すお祭りを、
長い間絶やさずに継続してきたからこそ、
日本という国に平和が保たれ、
私たちは健やかに生きていられるのでしょう。