たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

狐と祟り神

2015-02-01 13:02:33 | 神道・祖霊崇拝・祭り

<伏見稲荷大社 ふしみいなりたいしゃ>

 

稲荷神社と聞きますと、

「狐」の姿を思い浮かべる方も多いと思います。

ただ、狐はもともと神様の御用をする「眷属」でして、

お狐さんが人間の願いを叶るわけではありません。

よく「狐憑き」などという言葉があるように、

間違った稲荷信仰をし続けると、

まずは眷属の狐に取り憑かれ、

次第に運気を削がれるのだとか…。

 

また、稲荷神の別系列であるダキニ天は、

ヒンドゥー教のダーキニーに由来する真言密教の神で、

後に宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と習合し、

寺院系の稲荷神社に多く祀られています。

ダキニ天は悪鬼とも祟り神とも称され、

本来の稲荷神とはかなり様相が異なるもの。

残念ながら今の日本人は、

狐にも祟り神にも、

お構いなしに祈願しているのが現状なのでしょう。