たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

追儺の儀式

2015-02-03 15:25:52 | 歴史・神話・旅・風景

<氏神 うじがみ>

 

旧暦の大晦日に相当する節分は、

年の節目と季節の変わり目とが重なる特別な一日です。

一説によると本当の新年は、

節分の翌日(立春)から始まり、

人々の運気も節分を境に、

新たなサイクルに入るといわれています。

 

日本では古くから、

季節の変わり目には「鬼」が生じるとされ、

各地で様々な邪気払いの行事が執り行われてきました。

邪気払いの代表的な行事のひとつである豆まきは、

陰陽道の追儺(ついな)の儀式が原型にあるそうです。

追儺は「鬼やらい」とも呼ばれ、

古くは方相氏(ほうそうし)という役人が、

鬼を払うための掛け声をかけながら、

宮中の大内裏の中を走り回ったのだとか。

 

私たちの身近には、このような「陰陽道の思想」を

取り入れた日本の行事や神道の祭祀がたくさんあり、

「鬼」という存在とともに、

日本人の生活に深く入り込んでいます。