たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

母体への回帰

2015-02-14 18:01:10 | 神社について

<伊射波神社 いざわじんじゃ>

 

参道を歩くことは、「母体への回帰」

に通じるといわれております。

修験系の神社仏閣では、

霊山を踏破したり、

岩場をくぐり抜けたりすることで、

「死と再生」の疑似体験をしますが、

神社の参道(産道)を歩くことも、

お宮という子宮に帰る過程なのだとか。

そう考えると、神社の総元締めである内宮が、

女神である天照太御神を祀っているのも、

十分理にかなった話です。

 

「参道を歩いて母体に帰り、

再び参道を歩いて母体から産まれ出る」

という一連の流れが、

つまりお参りという行為でして、

私たちは神社を訪れるたびに、

新しく生まれ変わっているというわけですね。

参道を清浄に保つことで、

神域内に新たな命を育む環境が整い、

また参道を清浄な気持ちで歩くことで、

新たな心身へと入れ替わるのでしょう。