<明治神宮 めいじじんぐう>
明治神宮の大きな特徴のひとつが、
「人工的に鎮守の森が作られた」という点です。
一般的に神社の社殿というのは、
神様の宿る「自然」や「森」を守り、
遥拝するための目印として建てられますが、
明治神宮の神域はもともと畑や草地や荒れ野で、
森らしい森があったのはほんの一部だったそう。
計画決定後は、入念に地質調査や樹木選定を行い、
「100年後の森の姿」を頭に描きつつ、
今の環境を作り上げたと聞きます。
また、一見平らな土地のように見える境内も、
実際に歩いてみると、参道の入り口から本殿までが、
ゆるやかな上り坂になっていることに気づきます。
大都会の真ん中にこれだけ広い緑地がある場所は、
全国的にも珍しいですし、
海外だけでなく地方から訪れた観光客も、
まずはその森の豊かさに驚くのだとか。
首都直下地震を始めとする災害が懸念される現在、
現実的な避難場所としても、
大きな役割を果たすのかもしれません。