<伊射波神社 いざわじんじゃ>
参道を歩くことは、「母体への回帰」
に通じるといわれております。
修験系の神社仏閣では、
霊山を踏破したり、
岩場をくぐり抜けたりすることで、
「死と再生」の疑似体験をしますが、
神社の参道(産道)を歩くことも、
お宮という子宮に帰る過程なのだとか。
そう考えると、神社の総元締めである内宮が、
女神である天照太御神を祀っているのも、
十分理にかなった話です。
「参道を歩いて母体に帰り、
再び参道を歩いて母体から産まれ出る」
という一連の流れが、
つまりお参りという行為でして、
私たちは神社を訪れるたびに、
新しく生まれ変わっているというわけですね。
参道を清浄に保つことで、
神域内に新たな命を育む環境が整い、
また参道を清浄な気持ちで歩くことで、
新たな心身へと入れ替わるのでしょう。