ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

図書館の自由に関する宣言

2013-08-17 11:58:01 | 日常
被爆体験を描いた「はだしのゲン」の閉架のニュースを読んだ。


描写が過激だとかで教育によろしくないそうで、何処ぞの教育委員会が
「はだしのゲン」を閉架図書にするよう指示したという。
第二次大戦最中に子供だった作者自身が過酷な戦争体験と被爆とを体験した、
その体験を描いたのであるから描写が過激もくそもあるものかと思うが、
教育委員会から推薦されるような、
如何にも検閲済みの健全良書臭い限られた図書を読んだ子供が
どれだけまともに育つものか知りたいほどだ。(笑)


私の世代が小学生だった時、ジョージ秋山の名作『アシュラ』が同様の理由で
描写が過激だとか子供の教育によろしくないとか
教育方面からのクレームによって連載中止された。
それが40年後の今、アニメ化されている。


つまり、教育委員会やPTAの推奨する健全臭ぷんぷんのろくでもない優良図書の中には
『アシュラ』や『はだしのゲン』のような人間性を問い深く掘り下げて考えさせる作品は
決して含まれていない。
それは昔も今も変わらない事である。


閉架したところで、本は何処でも買えるし図書館でなければ本が読めない訳でもない。
私自身、市の図書館は殆ど利用した事がない。
利用するのは不要になった本を貰って頂いた時くらいである。
不要な本を古本屋に買い取って貰った後に、買い取って貰えなかった本(全集とか)を
タダで図書館に引き取って頂いたついでにちらっと立ち読みした時くらいで、
自分が読むためには利用しない。
単に本を読むのに期限の制約を受けるのが嫌いだからだ。
そんな全然利用しない私ではあるがこの閉架の問題については、
誰かが「この本を閲覧させるな」と指図してきたとしても、
図書館は閉架には応じるべきでないと思う。
それは下記によるものだ。

        ↓

「図書館の自由に関する宣言」
       http://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/232/Default.aspx

第1.図書館は資料収集の自由を有する
第2.図書館は資料提供の自由を有する
第3.図書館は利用者の秘密を守る
第4.図書館はすべての検閲に反対する


図書館は公共の施設であり、本を利用者に読ませる読ませないの判断を
特定の誰かから指図されるべきではないと私は思う。

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