ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

陸橋

2012-07-17 13:47:09 | 日常
陸橋を渡ったら私の徒歩圏内に近づく筈である。


陸橋に上がってしばし西向きに線路を見下ろし、階段を降りようとすると、
今度は物凄い買い物の大荷物を手に提げたおばさんと擦れ違った。
見るからに重そうで辛そうである。
何でそんな持てないほど買い込むのだろう?
歩き方から見て、もしかして整形外科に通院してないか?
こんな重い大量の買い物を自力徒歩でいつも運ぶのだろうか。
そういえばこの近辺には生活用品や食料品を買いに行ける店が無い。
いちいち買い物するにこの陸橋を上がり降りしているのだろうか。
おばさんははぁーと息を切らせて階段の途中でへたり込み、
欄干を掴んで一休みしている。
つい職業意識が出て、話しかけた。


「随分重そうですね。大丈夫ですか?」


「いやー重たいわ。」


「あそこの店は配達やってくれないの?」


「やってないんだよね。
 ヨー○ドーとか○協は配達やってくれるけど遠過ぎて行けないし。
 この近辺は店が全然無くて困るんだわ。
 あそこの店が一番近いからね。
 薬局の***は配達やってくれるから助かるよ。
 60歳以上だとカードにシール付けてくれて、配達してくれる。
 曜日によって無料だよ。」


「あっうちの親の紙パンツたくさん買うんだけど、いつも私が自分で運ぶの。
 配達してくれるんですか?」


「えっ!?あんた何歳?60歳以上の人だけだよ。」


「そっか。。
 あの店のカードは親ではなくて私のカードだからな。
 ダメでしたか。」


「そうだね。
 もっと年取らないと。笑)」


「冬はどうしてるんですか?
 道路凍ってつるつるの時も歩いて買い物してるの?
 この陸橋を渡って?」


「歩くよ。
 いいんだ、運動になるから。」


「腕も膝も痛そうですが、リュックは使わないの?」


「リュック持ってるんだけどねぇ。
 私、肩と腰と膝で、整形外科に通ってるのさ。
 首もやってるからリュック背負うと苦しくてね、ダメ。」


「一度にたくさん買わないで、少しずつ毎日買って運ぶしかないですね。」


「そうなのさ。
 でも今日は57円均一やってたからつい、ね。笑)」


「57円均一?
 そりゃ安いね。」


「あんたも行ってみたらいいよ。」


おばさんは今行って来た店の安売りを私に勧め、再び陸橋の階段を上って行った。
見ず知らずのおばさんとすれ違って陸橋の階段の途中で暫し立ち話したのであった。
地域の利便性と住民の高齢化問題について。


私は陸橋を降りたが、さてどーすっかな。

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