ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

ほんのり鞣革香を漂わせる アラン・シャヴィー ACブル 2007

2010-02-03 | ACブルゴーニュ
アラン・シャヴィー ACブル 2007
Alain Chavy BOURGOGNE CHARDONNAY


A・シャヴィーは2007年のワイン誌「デキャンタ」で最も進歩したドメーヌ10傑に選ばれ
一躍檜舞台に出たのだが、日本ではまだまだあまり有名ではないようだ

造りはメリハリが利いていて、若い間は取っ付きにくいかもしれないが
口に含んだ瞬間 ・・・・・熟成した時には芳醇でバランスが取れた良いワインをイメージさせる

おこがましい話で恐縮だが
古典的というのではなく、飲み飽きしない、熟成を楽しむ
そうした”通好み”のワインに化けるのではと思える



06に比べて果実の甘味が弱いものの余り遜色のない出来栄えの07

  ・・・・・今は開栓3日目でもOKで、それぐらい経過後の方が美味しい

どうやら一般的には07は、06に比べて難しい年で芳しくない評価のようだから
お陰で30%以上安くなったのでしょうね

A・シャヴィのようなきちっとした造り手であれば
少々の天候不良は技術でカバーしているのだと実感



写真と違って恐らく樽は余り使ってないと思われ

葡萄の果実味と甘味、酸味をダイレクトに味わえる

ACブルはピュルニーの葡萄のみ(100%)で造られるようで
現時点ではデキャンタージュで酸味を飛ばしてからでないと固さが目立つが
襟を正すようなメリハリはACブルのなかでも好みのタイプ

その味わいにポテンシャルを感じるだけでなく
ワイン香に仄かに乾いた鞣革香を漂わせて”おっ”て思わせられました

いつものことだが
結局あと3~4年寝かせればいいものを
他に開栓していいものがないので
その芳醇できっとバランスの取れた(頃の)味わいを知らないまま庫内から消えてしまうのである