ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

濃さを楽しむ! コト・ド・ニュイ・ヴィラージュ 2005 シルヴィー・エモナン

2009-12-26 | HCDN/CDNV/その他
シルヴィー・エモナン コト・ド・ニュイ・ヴィラージュ 2005
COTE de NUITS-VILLAGES 2005 S.ESMONIN



女性醸造家シルヴィー

このボトルで何本目になるだろうか・・・・・
気に入っているワインであることに間違いはない





相変わらず彼女のワインはワイングラスの底が見えない

スワリングしなくとも

さりげないワイン香から
だんだんと温度が上がってくると
グラス口から優しく香ってくる様が心地よい




対極にあるライヤールやラファルジュなどのような薄造りのワイン
彼らのように味わいがじわっと後から感じられる粋なワインもある


・・・・・だけど

夫がドミニク・ローラン(FR語だとロホンと発音した方が近い)

夫婦ともに”濃いピノ”なのだが
シルヴィの方が早飲みには耐えられる造りはしている


05は「天候の良かった年 = 葡萄が強い年」
という図式になるわけであるから
このワインもご多聞に洩れず力強い

初日は開栓当初から若干の樽を感じさせながら
若飲みするにはちょっと厳しさを感じさせるのだが

二日目は打って変わって従順な貴婦人的な装いを感じさせ
香や味わいに力強さとともに余韻に魅力を感じさせてくれる

10年以上の熟成をさせてから飲みたいワインだといえるだろう
・・・・・CDNVはもうないのだが
ジュブ・シャンとクロ・サン・ジャックは確実に寝かせようと思っている

まあ試したかったのと、上級キュベの開栓時期を見たかったわけである



シルヴィのお父さんミッシェルが造った
「ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック1997」
は大切に寝かしたままだが

流石にこのワインは少なくとも17年以上、できれば20年は寝かせたい

・・・・枯れようが、ピークを過ぎようが

もうミッシェルのワインは飲めないから