迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

ポーカー・フェース/沢木耕太郎

2012年04月03日 | 
沢木耕太郎は私の読書の好みとマッチする数少ない作家のひとりで、ほとんどはずれの少ないアベレージヒッターだったはずなのに、この「ポーカー・フェース」に収められたエッセイは出来、不出来が比較的はっきりとしているような印象を持った。
沢木耕太郎をアベレージヒッターと例えたが、野球の3割打者ではなくてサッカーのPKを決める確率、いやいや、それ以上の確率で昔のテレビ番組「クイズダービー」のはらたいらの正解率くらいの面白さが、イチローの打率並みに下がってしまったといいたかったのだ。

このエッセイの「言葉もあだに」の中に、「ひとりごちる」という言葉が苦手で仕方がないと書かれている。
この「ひとりごちる」という言葉は、私がよく読んでいた作家の誰かがよく使う言葉だと気付き、それが誰なのかすっきりとさせたくなった。
最近読んでいる作家は使っていないので、以前よく読んでいた作家の中からしぼっていくと「宮本輝」に思い当たった。
間違いない。
で、今ネットで検索してみると、ピンポーン。
『ヒトリゴチル, [● ●●●●●] 独り言を言うこと。←作家の宮本輝が多用。』

最後に「ポーカー・フェース」で面白かったものをひとつあげておくと「マリーとメアリー」です。

TBSラジオ 新番組 「たまむすび」 レビュー(追記あり)

2012年04月02日 | テレビ・ラジオ・マスコミ
TBSラジオの新番組、 「たまむすび」が始まりました。
J-WAVE風にいうところのナビゲーターは、赤江珠緒。前任の小島慶子がアクの強いキャラクターだったのに比べると、テレビの印象と同様におとなしめ。
で、毎週月曜日はビビる大木とのペア。
赤江と大木は同級生ということから、番組冒頭からお互いを大木クン、赤江クンの「クン」付けで呼び合うことになるのですが、聞いていてなぜかこれがしっくりとしないのです。
というか、違和感がありまくり。
お互いがなじんでいない時に、いきなり無理やりなことをしてしまい、それをそのまま引きずってしまうようなそんな感じなのかな。
それよりも普通に「さん」付けで呼び合うことの方が自然で聞きやすいということなのだと思います。

オープニングトークにも面白さはなし。
いや、どんな内容だったのかほとんど覚えていないくらい、と言った方がわかりやすいかな。
日曜日に安住紳一郎が、『数年前、赤江に出す年賀状に「ずっと好きでした、しんゐちろう」とお遊びで書いて出したところ、お断りの厚い封書をいただいて赤面した』という話をしていたので、そんな話でもすればリスナーの食いつきがいいのに、などと勝手に思ったりしたものです。
これならば小島慶子の初回の方が面白かった。
小島慶子という常識にとらわれないというか、なにかをやらかしそうなワクワク感みたいなものが感じられないのです。
つまり、キラ☆キラから毒気を取った番組ということなのでしょう。
これなら、赤江珠緒でなくて玉川美沙にパーソナリティーをやらせた方が面白いと思います。
と、書いていて思ったのですが、昔の玉ナビをやってくれれば、喜んでそれを聞きたいとさえ思えるのです。

赤江珠緒を紹介するのにナビゲーターと書いたのは、AMというよりもFMっぽい雰囲気を感じたからなのかもしれません。
でもそれってリスナーは求めていないと思います。

それから、15時過ぎにリスナーから「赤江さんの下着について」の唐突な質問がありました。
これが小島慶子を降板に向かわせた40・50台自営業男性を意識したものなのでしょうか。
話の流れでワイ談をするのならわかるけど、アラフォー既婚者の下着の話をいきなりされたって興味ないけど、って感じです。
毒気のなくなったキラ☆キラは、これからどこに向かうのでしょうか。

4/5追記
4/5のピエール瀧とのオープニングトークで、初日の「クン」付けで呼び合うことはテンパっていて失敗だった。元に戻したいという発言がありました。