まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

ヒレ酒

2020年01月07日 | 日記

仕事帰りにちょっと一杯。
久しぶりに「ヒレ酒」をいただきました。
もちろんメニューには「てっちり」も「てっさ」もありましたが
正月けの金欠病で手元不如意のため
同じフグでもヒレだけで我慢することにしました。



頃合いの熱燗で風味も際だって
まさしくはらわたに染み渡るような一杯でした。
フグのヒレをこんがりと炙って
熱燗の酒を注ぐだけのごく単純な飲み方ですが
だれが考えたのだろうといつも感心してしまいます。
刺身にしろ鍋にしろ
猛毒のあるフグを最初に食べた人は偉かったと思いますねえ。
ヒレ酒は江戸時代から庶民に珍重され
安い酒でも美味しく頂く呑ん兵衛ならではの趣向でした。
フグの本場と言えばやはり山口県の下関ですが
高台に春帆楼という高級料亭があって
そこで頂いたてっちりとヒレ酒の味は忘れられません。
フグの滋味がたっぷりと溶け出た
この琥珀色のヒレ酒は冬ならではの味覚ですねえ。