全国カレー食べ歩きブログ 『ステキ伽哩のさんぽはステキ』

全国の美味しいカレー屋さんをつれづれと紹介してゆきます。

【神保町】スマトラカレー「共栄堂」

2006年10月31日 | ┣ 東京 (都心・ベイエリア)

 都内でカレー激戦区と言われている街は幾つかあるが、その中でも神保町・神田界隈は、老舗や有名店など、個性的なカレー屋さんがひしめき合う、言わばカレーの聖地。そんな神保町において、スマトラカレーという珍しいカレーを供する店として有名な「共栄堂」のポークカレー、ポタージュスープがついて800円。

 靖国通り沿いの地下にあるお店は、ちょっとモダンな喫茶店かファミリーレストラン風。
 このお店の歴史は非常に古く、大正13年、スマトラ島のカレーを学んだ人物が東京駅近くに「カフェ南国」というお店を開いたのが始まり。その後、関東大震災でお店は瓦解するが、そのカレーを受け継いでオープンしたのが、この共栄堂なのだそうだ。
 カレーは、ほとんど待つことなく、あっという間に現れる。このスピードも、隠れた共栄堂の名物だという人もいるほど。
 カレーポットになみなみと入ったスマトラカレーは、小麦粉を使わないサラサラとしたカレー。かなり黒に近いこげ茶色をしていて、かすかにとろみがある。黒いカレーも、今でこそいろんな黒いカレーがあるけれども、当初はたいそう驚かれたことだろう。つやっとしたライスは厳選したコシヒカリだそうで、こちらもボリュームはけっこうある。
 さて、そんなカレーをライスにかけて、口へ含むと‥‥ちょっと他に類を見ない、かなり独特の風味が広がってゆく。スパイスの、ほのかに渋みを伴った滋味は、刺激的だが優しい味と香りだ。そして、肉と野菜の旨味が溶け込んでいるというコクもあるが、それでいてスッキリとした上品な後味。なんだかカレーじゃないような気もしてくるほどオリジナリティに満ちたカレーだ。
 個性的なカレーだけに、好き嫌いもはっきり分かれてしまうカレーかもしれないが、僕はきっとやみつきになってしまう人のほうが多いだろうと思うし、多分そうだからこそ、今なお愛されつづけているんだろう。

 なお、カレーの後のデザートとして、焼きリンゴ(500円)を10月から4月の間のみ提供している。こちらも絶品というもっぱらの噂で、名物となっているようだ。こちらも試してみたい。


スマトラカレー「共栄堂」(神保町、新御茶ノ水)
東京都千代田区神田神保町1-6サンビルB1
03-3291-1475
月~土:11:00~20:30(ラストオーダー:19:50)
定休日:日祝日
http://www.kyoueidoo.com/
★★★★
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【上野】デリー

2006年10月28日 | ┣ 東京 (池袋・下町エリア)

 上野広小路駅のすぐ近く、春日通り沿いに佇む名店「デリー」上野店にて、カシミールカレー、900円。
 今年でちょうど半世紀、その間、あまたのカレー通を唸らせてきた名店「デリー」、そしてその中で、常連客の9割以上が注文しているという名作カシミールカレー。それはまさに、カレー界に燦然と光り輝く金字塔と言っても過言ではあるまい。
 ‥‥なんて、あんまり仰々しいコピーなどをつけると、かえって嘘臭くなってしまうモンですが、そんな下衆の勘繰りをも吹き飛ばしてしまうほど、このカレーは美味い。それは、2時半という時刻にもかかわらず満員だというところからも伺える。

 カレーが到着。 こげ茶色をしたサラサラのスープ状のカレーには、チキンが3ブロックほど、そしてじゃがいもがコロンと1コ転がっている。
 まずはスープを一口。チキンの旨味がしっかりとあり、存在感がありながらもまとまったスパイスの滋味と強烈な辛さが全身を刺激する。その辛さは、一般的な激辛レベルを超えている。顔中の汗腺が開くのがわかるような辛さだ。しかし、それほどの強烈なインパクトを残しておきながら、後味はスッキリとしていて、旨味のクリアな印象が、次の一口をいざなう。
 そんな刺激的なカレーをライスにかけると、ライスの甘味が際立って、口当たりもまろやかになり、お互いをよく引き立てている。“ライスに良く合うカレー”はデリーのコンセプトの一つらしいが、なるほど、ライスとの相性は抜群だ。
 また、テーブルにはピクルスが備え付けられているが、このオニオンピクルスがまた絶品で、シャキシャキとした食感と爽やかな酸味と辛さが、このカレーをさらに引き立てる。そのままいただいても美味しいし、ライスに載せ、カレーをかけて、全部一緒くたにしても美味しい。
 あとは、顔中をビショビショにしながら、無心に辛さと旨さの連鎖を楽しむだけだ。

 メニューは他にも、辛さを抑えたインドカレーやデリーカレー、またコルマカレーやベンガルカレーなど、趣向を凝らしたものも多数ある。
 50年前から築き上げられてきた、そして今なお行列を絶やさない、そんなありがたみも感じるその味を、ぜひ一度味わってみて欲しいです。


インド・パキスタン料理「DELHI(デリー)」上野店(湯島、上野広小路、御徒町)
東京都文京区湯島3-42-2
03-3831-7311
11:50~21:30
年中無休
http://www.delhi.co.jp/
★★★★
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【キャラメル】スープカレーキャラメル涅槃編

2006年10月27日 | その他

 以前紹介した、マジックスパイス監修の「スープカレーキャラメル」に、なんと涅槃編が登場! マジックスパイスのイメージカレーでもあるパッケージの赤とともに、15歳未満禁止のマークに戦慄をおぼえる。
 パッと見はやはり普通のミルクキャラメルだが、口の中へ放り込むと、カレーの風味とともに、なかなか攻撃的な辛さが襲いかかる。しかし、スープカレーのスパイシーな辛さはよく再現されていて、ほのかなカレーの風味と、前面に出たスパイスの辛さと風味は、スープカレー同様、病み付きになりそう。ただ、一般的なお菓子と比べるとはるかに辛いので注意。
 しかし、ここまで来ると、ぜひとも虚空編も出して欲しいと思ってしまうのが性というもの。次回作に期待か?(笑)


「マジックスパイススープカレーキャラメル涅槃編」
アンヌプリFI
18個
126円
★★★
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【ミニストップ】和風野菜カレー

2006年10月25日 | コンビニ・弁当・惣菜

 ミニストップのmini丼「和風野菜カレー丼」、350円。
 ほのかにダシが効いた、優しい風味のカレーは、ミニ丼と言えども、適度なボリュームがある。豚肉、玉ねぎ、タケノコ、グリーンピースなど、けっこう具沢山で、玉ねぎの甘味がよく出た和風カレーだ。


「和風野菜カレー丼」
ミニストップ
350円
★★☆
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【東名阪自動車道】亀山パーキングエリア

2006年10月24日 | 東海

 東名阪自動車道上り線亀山パーキングエリアのスナックコーナー「亀山亭」にて、カツカレーうどん、650円。
 カレー粉とだしがいい塩梅で効いた上品な味の自家製カレーは、とろみがあって、うどんにいい感じに絡まります。カツも、揚げたてのロースカツが載り、熱々の衣は、とろみのあるカレーに載ってなおサクサクしております。
 特に目立った点は無いスタンダードなカレーうどんではあるものの、丁寧な仕事ぶりがうかがえて、コストパフォーマンスも申し分ないカレーでございました。


「亀山亭」
三重県亀山市布気町字岨942-2 東名阪自動車道上り線亀山パーキングエリア内
0595-82-7660
7:30~20:30
http://www.c-exis.co.jp/sapa/detail_2/031230305.html
★★★
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【心斎橋】CUE

2006年10月23日 | ┗ 大阪

 心斎橋そごうの地下2階にあるカレーショップ「CUE」にて、CUEカレー、900円。辛口も選択可能、全品テイクアウトも可能。
 ここのメニューは大きく分けて3つ。チキンが入ったキュリ・ジョーヌ、イカワタを使った赤いキュリ・ルージュ、イカスミを使った黒のキュリ・ノワール。そして、チキンのキュリ・ジョーヌには、なんと“おでん入り”というメニューがある。それが、このCUEカレーだ。
 淀屋橋にあるフレンチレストラン「ラ・ベガス」のオーナーシェフが「カレー専門店を開きたい」という夢を実現させたのがこのお店なのだそうだ。だからなのかどうかは判らないが、百貨店のイートインコーナーの一角にあるカレースタンドながら、そのデザインやコンセプトはどこかスタイリッシュで洗練された雰囲気。カレーも、注文を受けてから作るので、時間がかかります。

 そうして登場したカレーは、やはりそこに入っている具材に驚きを禁じ得ない。チキンの姿も確認できるものの、ちくわ、うずら卵、ベビーがんも、牛すじ肉、そして細かく切ったこんにゃくなど、カレーブログにはとてもじゃないが似つかわしくない具材が並ぶ。まさしくおでんカレー。
 恐る恐るカレーを頂いてみると‥‥美味い。
 和風のだしの旨味が効きつつも主張を抑えた上品なおでんのスープは、例えばお蕎麦屋さんの和風カレーのように、カレーに優しい旨味を加えていて、それでいて、スパイスの風味もしっかり残している。けっこう相性は良い。上品な中にも奥深い旨味があるのは、さすがフレンチシェフといったところか。
 こんにゃくの食感も面白く、カレーと合っている(関係ないけど、大阪出身の友人がたこ焼きにこんにゃくを入れていて、これもかなり美味でした)。牛すじやうずら卵はカレーに馴染んでおり、かたや、ベビーがんもやちくわは、中におでんのスープをたっぷり染み込ませていて、じゅわっと広がるおでんの風味が面白い。
 付け合せはキャベツの浅漬け。この浅漬けも、このおでん風味に不思議と合っているし、また大阪らしくもあって、独特の存在感。

 あまりに突飛な組み合わせゆえに、最初は面食らってしまうかもしれないが、実は緻密に計算されたカレーのようで、食べ終える頃には、きっと虜になってしまっているだろう。ぜひ一度お試しあれ。


「CUE(キュー)」(心斎橋、四ツ橋)
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3 そごう心斎橋店B2
06-6244-5484
10:00~20:00
不定休
★★★★
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【小倉】カレーの店「いーとん」

2006年10月21日 | 九州

 南小倉の駅近くにあるカレーの店「いーとん」にて、スパイシーチキンカレー、1000円。 大きな窓から陽光が差し込む開放感あふれる店内には、カレーの香りとともに、コーヒーの香りも漂う。メニューは豊富で、人気のオムレツカレーをはじめ、趣向を凝らしたメニューも並んでいる。

 カレーが到着。
 佇まいやメニュー構成から、てっきり欧風カレーが中心のお店だと思っていただけに、サラサラとしたインド風のカレーにちょっとびっくり。どうやら、まったく異なるベースが数種類あるようだ。
 骨付きのドラムチキンが3本入った豪快なカレーは、スパイスが立っていて香ばしいあたりはインド風のテイストだが、スライスアーモンドをまぶすなど、欧風のテイストも入った、オリジナルのカレー。
 スパイスは、香り豊かだが、クセは抑えてあり、あっさりとした感じにまとまっている。そこにトマトの芳醇な風味と野菜の甘さが加わり、全体を甘くスパイシーに調和させている。

 お洒落でクセのないカレーは、デート等にも適しているだろう。ケーキなどのデザートも充実しているし、カフェとしての利用も多そうだ。


カレーの店「いーとん」(南小倉)
福岡県北九州市小倉北区木町1丁目5-12
093-591-3656
11:00~21:00(ラストオーダー:20:40)
定休日:水曜日
★★★
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【赤坂】インド料理「BASE CAMP」

2006年10月20日 | ┗ 福岡

 福岡は中央区役所の裏手にある「BASE CAMP」は、カラダが喜ぶ料理、薬膳カレーを謳うインド料理屋さん。本日は、日替わりカレーのランチを注文。本日のカレーはオクラとポテトのカレー、それにサラダ、パコラがセットになって720円。辛さは4段階で選択可能だが、辛さはわりと飛躍的に上がって行くらしい(未確認)。
 インド料理店だが、アジアンテイストの雑貨が整然とお洒落に配置されているアットホームな店内は、オープンカフェ風で入りやすい。

 まずはサラダとパコラが登場。パコラとはインド風の野菜の天ぷら。揚げたてのパコラにチリソースが添えてある。美味。
 続いてカレーが登場。一見、インドカレーというよりは、家庭風のカレーに近いような印象を受ける。ライスはサフランライス。
 一口含むと、爽やかなハーブ系の香りとスパイスの滋味、そして辛さなどの刺激が口の中を駆け抜ける。さすが薬膳カレーを謳うだけあって、スパイス系が前面に出た刺激的な味だ。激辛を選んだせいか、胃の奥にじわりと温かさを感じる。そして、それらの刺激の奥には、野菜の芳醇な甘味もしっかりあって、爽やかな後味と確かな旨味が次の一口をいざなう。しっかりスパイスを頂いているという満足感もありながら、美味しいカレーだ。

 メニューには他にも、“黒ごまと大豆もやしのカリー”や“なすとトマトのハーブカリー”など、カラダに良さそうなカレーが並ぶ。本格的なスパイス料理の入門編として試してみては? また、第1・第3土曜日にはジャズライブもあるとのこと。


インド料理「Base Camp(ベースキャンプ)」(赤坂、西鉄福岡、天神)
福岡県福岡市中央区大名2-2-51 第1吉田ビル1F
092-721-6044
月~土:11:30~15:00、18:00~23:00(オーダーストップ:22:30)
祝日:11:30~15:00、17:00~22:00(オーダーストップ:21:30)
定休日:日曜日
http://www.base-camp.jp/
★★★
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【赤坂】東方遊酒菜「NuwaraEliya」

2006年10月19日 | ┗ 福岡

 福岡は警固の交差点近くにある、東方酒遊菜「NuwaraEliya」にて、スリランカカレー、945円。
 アジアンテイストを出しながらも、ゆったりとくつろげるラウンジ風のお店は、以前紹介した不思議香菜「TUNAPAHA」の姉妹店で、昼はカフェ、夜はバーとして営業。どちらの時間でも、カレーがいただけます。今回は、ちょうどカフェからバーへ切り替わる時間にお邪魔してしまい、イレギュラーでランチ営業してくれました(感謝!)。通常はランチ営業は5時までだそうです。

 スリランカヌードルという、ビーフンを使ったメニューを試してみたかったのだけれども、切らしてしまったということで、看板メニューであるスリランカカリーを。「TUNAPAHA」にも同名のメニューがあるけれども、若干異なっていて、チキン・ポーク・2種類の野菜カリーと、4種類のカレーが一度に楽しめる。見た目にも豪華なカレーだ。
 チキン、ポークのカレーは、どちらもスパイス、特にチリの攻撃的な辛さが際立った刺激的なカレー。ゴロンと大きなお肉のボリューム感と辛さで、スプーンが進む。
 一方、野菜のカレーは、どちらもココナッツミルクが使われていて、スパイシーな辛さがありながらも、ココナッツミルクと野菜やポテトの甘さがそれぞれ主張している。
 全体的には、スパイスが前面に出ていて攻撃的な辛さはあるものの、それぞれの甘さも主張している分、「TUNAPAHA」よりもややマイルドになっているような印象。それぞれ表情の違うカレーも楽しめることだし、最初はこちらのほうがオススメかな? 気分によって使い分けられたら最高だ。

 昼はもちろんスリランカの紅茶、そして夜はさまざまなお酒とともに、さまざまなスパイシーでエスニックなおつまみも充実しているようだ。またカレーも、シーフードカレー、スープカレーなど、多数のラインナップ。


東方遊酒菜「NuwaraEliya(ヌワラエリヤ)」(赤坂、薬院大通)
福岡県福岡市中央区赤坂1-1-5 鶴田けやきビル2F
092-737-7788
日~水:11:30~24:00
木~土:11:30~26:00
http://www.hf.rim.or.jp/~tunapaha/
★★★
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【カップ麺】飲み干す一杯カレーうどん

2006年10月18日 | インスタント麺・カップ麺

 エースコックより発売中の「飲み干す一杯カレーうどん」。
 スープは、粉末スープと一緒に、後から入れるペースト状のスープが添えてある。お湯を注いで3分、出来上がったカップにペーストのカレーを入れると、立ち上る香りが食欲を刺激する。
 カレースープは鰹だしの効いた和風のカレーうどんスープだが、コクのあるペーストのおかげで、鰹だしの風味がほのかに馨る程度で、欧風カレーっぽいコクが出てきている。なかなかに奥深い風味だ。
 うどんはスタンダードな油揚げめん。具材は豚肉と長ねぎ、玉ねぎ。
 特筆するようなポイントこそ無いものの、この価格帯のカレーうどんの中では、頭ひとつ抜きん出ていると思う。定番化に期待。


「飲み干す一杯 カレーうどん」
エースコック
75g
155円
★★★
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