全国カレー食べ歩きブログ 『ステキ伽哩のさんぽはステキ』

全国の美味しいカレー屋さんをつれづれと紹介してゆきます。

【苗穂】cafe monkeybar

2019年03月17日 | ┗ 札幌


 苗穂のcafe monkeybarにて、とんとろカレー、1200円。
 苗穂駅は、札幌駅の隣という立地でありながら、昭和の面影を色濃く残す木造の駅舎が大好きだった。すぐ隣に大きな車両基地があるのも、鉄道マニアにはたまらない。そんな苗穂駅も、去年の年末に新しい駅舎が完成し、とてもスタイリッシュな駅舎に変わってしまった。とても便利になったのだけれども、古き良き苗穂駅の雰囲気が失われてしまったのが少し寂しい。
 そんな苗穂駅の南口からほど近く、一見するとお店とはわからないような木造の古い建物だが、店の前にある立て看板で、ここがカフェであることに気づく。木の引き戸を引いて中に入ると、重厚なステレオからジャズが流れ、アンティーク家具が並ぶ。一気に昭和の世界にタイムスリップしたかのような感覚にも陥る。

 さっそくメニューを開いてみると、カレーは「ポパイカレー」と称した、ほうれん草をすりおろしたカレーがメインのようで、ココナッツカレーなど他のカレーもあるようだが、せっかくなので、ポパイカレーのとんとろをオーダー。
 ほどなくして、土鍋の中でぐつぐると煮えてカレーはやってきた。
 見た目の通り、緑色がかったカレーはサラサラとしていて、スープカレーのよう。とろとろの豚肉の他、なすやカボチャ、ニンジン等が入っている。
 カレーは、薬膳カレーを標榜しているだけあって、オリジナルブレンドのスパイスがしっかり効いている。しかしながら、ベースはとてもあっさりとした印象で、ほうれん草をはじめとした野菜の優しい味わいが活きている。スパイスもガツンとパンチを効かせているわけではなく、じわじわと後から滋味がやってくる。いわゆるカレーっぽい味ではなく、薬膳スープのような口あたりで、とてもすっきりした味わいながら、物足りなさはなく、食べ進めていくうちにどんどんスパイス感に夢中になってゆく。
 セットで出てくるポテトサラダも秀逸で、こちらもボリュームがあり、満足度は高い。

 カウンターに並ぶサイフォンなども魅力的で、ゆっくりケーキなどを食べながらコーヒーをいただくのも良さそう。また、夜にはお酒に合いそうなアラカルトメニューも豊富なようだ。寒い雪の夜なんかに、窓の外を眺めながら、ゆっくりとお酒を傾けるのも心地良さそう。


cafe monkeybar(モンキーバー)」(苗穂)
北海道札幌市中央区北1条東11丁目21番地
080-3269-0259
月~土:11:30~14:00、18:00~22:00
日祝日:11:30~14:00
★★★★

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【白石】アジアンスープカリー「べす」

2019年03月16日 | ┗ 札幌


 北郷にあるアジアンスープカリー「べす」にて、土日限定のラム煮カリー、1150円にかきあげ(130円)をトッピング。
 札幌新道からすぐ近くで車でのアクセスが便利だが、白石駅からも歩いて約15分ほどで行ける。白石駅の北口から住宅地の間を通り抜けながら、のんびりと雪の残る道を歩いて到着。お店に近づくと、駐車場に止まるたくさんの車に囲まれた建物から、スパイスの香りが漂っているのがわかる。
 けっこう広めのお店は、お昼時を外したというのに意外と席は埋まっている。カレーは、ベースとなるスープが数種類、トッピングメニューが豊富にあり、辛さやライスの量をカスタマイズするスタイル。混雑はしていたが、それほど時間はかからずにカレーが運ばれてきた。

 ごまがたっぷりと浮いた茶褐色のスープに、レンコン、カボチャ、ナス、オクラ、ジャガイモ、ニンジン、ピーマン、うずら卵などの野菜、そして柔らかく煮込まれたラム肉がたっぷりと。アジアンスープカリーを標榜するだけあって、やや酸味が効いた、エスニックな風味のスープがポイント。濃厚な旨みがあり、それを彩るような爽やかなスパイスの辛味のバランスがちょうど良い。
 トッピングのかきあげも、ふわっとした衣がほどよくスープを吸っていて、スパイスと天ぷらの独特なハーモニーがなかなかに美味だった。
 総じてレベルが高く、これだけ人気店となるのもうなずける、ぜひ一度おさえておきたいスープカレーのひとつと言えよう。


アジアンスープカリー「べす」(白石)
北海道札幌市白石区北郷4条6丁目5-15
011-879-8151
11:00~15:30、17:30~21:30
定休日:木曜日
★★★★

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【町田】アッチャ

2019年03月06日 | ┗ 東京 (多摩エリア)


 町田の「アッチャ」にて、チキン野菜カレー、1200円。
 駅からは歩くとけっこう距離がある。町田街道の往来を横目に見ながら、歩道をホテホテとしばらく歩いてゆくと、ぼんやりと「カレー」の看板が見えてくる。シャッターが下りる古びた建物の一角だけが煌々と明かりがついていた。

 店に入ると、饒舌なインド人のマスターがメニューの説明をしてくれるが、初めての人はチキン野菜カレーをまず食べてほしいということで、迷わずにそちらを注文。手際よくキッチンの中で料理を始めるが、その間も饒舌は止まらず、配膳の合間になぜかウクレレを弾きだしたりもしていた。なんだか強烈なキャラクターだが、とても陽気で悪い人では無さそうだ。笑

 カレーが到着。
 見た目にはわかりにくいが、意外と深めなお皿にどっさりとライスと野菜、そしてそこにスープ状のカレーがかけられている。ボリュームはかなり多めな印象だ。「カレーの薬膳効果が薄れてしまうので、カレーを食べている間は水を飲まないほうが良い」というマスターのアドバイスを受け、いざスプーンをカレーに沈めてゆく。
 サラサラとしたカレーは、いわゆるカレー味というよりは、あっさりしたスパイススープといった印象で、少し辛めに調整してもらったものの、刺激もそれほど強くない。思ったよりも素朴な味わいで、野菜などの優しい旨みがしっかり出ているように感じる。チキンや野菜は細かくブロック状にカットしてあるようだ。玉ねぎ、にんじん、大根か冬瓜のようなものも見受けられる。スープに浸ったライスと一緒に食べ進んでゆくと、なんだかお茶漬けをいただいているような感覚にも似ている。
 アーユルヴェーダ、薬膳効果を強く意識したスパイスらしく、刺激はそれほどでもなく、あっさり目のカレーなのに、じわじわと身体の芯から汗をかいてくるのを感じる。マスターは東インドの出身だそうで、いわゆる北インドのものとも南インドのものとも違う、独特のカレーだ。

 それにしてもすごいボリュームで、ようやく食べきるとお腹はパンパン。食後のチャイのサービスもあり、一息つきながらいただいていると、またマスターとのトークが盛り上がってしまった。
 なんとも独創的なカレーで、いわゆるカレー味を求めると面喰ってしまうかもしれないが、思い出すとまた食べたくなる独特の美味しさ、ぜひ一度試してみてほしい。


カレーの店「アッチャ」(町田)
東京都町田市中町2-11-10
042-710-9677
12:00~15:00(L.O. 14:30)、18:00~売切れ次第終了
定休日:木曜日
★★★

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