流行りのスパイスカレーの系譜でもあるようで、伝統的なスリランカのカレープレートでもあり。ブリのカレーがなかなか革新的で美味!もちろん他のカレーも!
渋谷のカレー屋さん「LITTLE SHOP」にて、スペシャルカレー、800円。
渋谷の繁華街を抜け、高級住宅地でもある松濤方面に歩いてゆくと、少し人通りが落ち着いてきたあたりに、ログハウス風のお店の前に行列ができているのが見えてくる。
行列に並ぶこと幾ばくか、店内に通される。カウンター数席とテーブルが2台。相席でテーブル席に通された。
カレーメニューは、基本的にはトッピングが異なる5種類(かつ+ゆで玉子、からあげ+ゆで玉子、気まぐれ、野菜、チーズ+トマト)となっているが、これらのトッピングがすべて載った「スペシャルカレー」が一番人気ということで、ほとんどの人がこちらを注文しているようだ。
カレーが到着。
さすが、5つ分のトッピングがすべて載っているだけあって、その盛り具合に圧倒されてしまう。唐揚げは豪快に5個、そしてトンカツ、野菜はカレー味の炒めキャベツを筆頭に、ナス、ピーマン、トマト、ほうれん草、さらにひじきや厚揚げ、チーズと、バラエティに富んだトッピングがカレー皿狭しと並んでいる。
カレー自体はフルーティーな甘さが印象的な甘口のカレーで、クセも重たさもなく、ややサラっとしたクリアな雰囲気のカレー。万人向けだが、しっかり印象を残すカレーで、どんどんスプーンが進んでしまう。具材もライスもボリュームはかなりあるが、どんどん食べさせてしまうような魅力あるカレーだ。
このボリューム感で800円という価格は奇跡的、人気が出るのも頷ける。ただ、ボリューム感にスコープしがちだが、カレーのクオリティもしっかり高い、おすすめのお店だ。
「LITTLE SHOP(リトルショップ)」(渋谷、神泉)
東京都渋谷区円山町10-15
03-3770-1304
月~土・祝:11:00~13:00頃(売り切れ次第終了)
定休日:日曜日
★★★
用賀にあるフレンチカレーのお店「ラッドカレー」にて、アンガスビーフのカレーランチ、1000円。
「タンドール料理とフレンチカレー」を標榜しているように、フレンチの技法を用いたタンドール料理が特徴的なお店。丁寧で繊細なフレンチの調理法と、荒々しいスパイスの刺激が魅力的なタンドール料理の、一見相反するスタイルの融合が非常に新しい。
まるでフレンチのコース料理を凝縮したかのように、彩り鮮やかなサラダをはじめ、カレーやライス、炙りベーコン等が盛り付けられたランチセットが到着。小ぶりなナンもセットになっている。
メインのアンガスビーフのカレーは、とてもなめらかなカレールウとなっていて、繊細な甘さのある濃厚な旨みの奥に、それを底から支えるようなスパイスの仕事ぶりを感じる。あくまでメインはビーフの旨みなのであろう、スパイスはあくまで引き立て役だが、それでいてスパイス料理としての矜持も感じるような、見事なコラボレーションだ。
タンドール料理とフレンチカレー「RAD CURRY(ラッドカレー)」(用賀)
東京都世田谷区用賀3-15-5 森田ビル 1F
050-5595-4864
11:30~14:00 18:00~22:00
定休日:水曜日
https://www.radcurry.com/
★★★
渋谷から恵比寿をかすめて代官山へ続くあたりは、昔オーガスタの事務所があったこともあり、よく通いなれた道で、意外にカレー屋さんが多いエリアでもあり、このあたりをぶらぶらするのが楽しい。
そんな恵比寿~代官山界隈に現れた実力店がこちらのグッドラックカリー。基本メニューと週替わりのカレーから選べるあいがけ、本日はレモンチキンとポークビンダルのあいがけで。
オシャレな服屋さんや雑貨屋さんなどが点在するあたりで、お店の目印は道路に出ている「Don’t worry be Curry!」という立て看板のみ、それを頼りにビルに入ると、まさに隠れ家という感じで、オシャレなカフェ風のお店が現れる。ワインなども並んでいて、ゆっくりお酒を楽しむこともできそう。なんでも代官山のビストロの系列店だそうで、フレンチのシェフが手掛けるカレー屋さんだそうだ。
カレーが到着。
まさにインスタ映え!という感じで、ビジュアルは大阪のスパイスカレーを彷彿とさせる。
レモンチキンは、その名の通りレモンの酸味がアクセントになった、それでいてしっかりチキンの旨みが味わえるベーシックなチキンカレー。そしてポークビンダルのほうも、さっぱりとしたビネガーが効いている。ちゃんとスパイスが効いているものの、スパイスカレーのようにガツンと効いているわけではなく、あくまでベースの旨みがメインといった感じで、とても繊細で丁寧に旨さを引き立てている。
付け合わせのニンジンや紫キャベツ、そしてキャベツのマスタードシード和えなども、酸味がキーになりつつも、酸っぱいという印象ではなく、あくまで素材とスパイスの旨みという感じ。非常によくまとまっていてクオリティの高い一皿でした。
「グッドラックカリー(GOOD LUCK CURRY)」(恵比寿、代官山、渋谷)
東京都渋谷区東3-21-1 アティモント恵比寿ビル 2F
03-3407-9630
11:30~16:00
定休日:日曜日
https://www.instagram.com/goodluckcurry/
★★★★
代々木八幡のSPICE POSTにて、チキンカレーとポーク茄子のあいがけ、1000円。
小田急線代々木八幡駅を降りてすぐにあるこちらのお店は、夜は「富ヶ谷一丁目倶楽部」というカジュアルなバー、その隣で「富ヶ谷たこ焼き倶楽部」というたこ焼き屋さんをやっている二毛作のお店だったが、さらにランチ営業でカレー屋さんを営業しているという、三毛作(?)のお店。
大阪スパイスカレーブームの流れを汲む、ビジュアルも美しいスパイスカレーのお店として注目のお店だ。
カウンターと、どうやら奥にテーブルもあるらしいが、ランチタイムは満席で行列も少しばかり出来ていた。
メニューは日替わりで数種類があるようだが、チキンカレーとキーマカレーはほぼ定番のよう。
チキンカレーは、ゴロゴロとしたチキンに、複雑な風味のスパイスが効きつつも、そこまでクセのない食べやすい仕上がり。
ポークと茄子のほうは、こちらも具材がゴロゴロと多めで、カレーはこちらのほうがサラっとしており、あっさり目の仕上がり。
どちらも辛さも控えめで、テーブルスパイスで辛さを追加できる。
スパイスがガツンと前面に出たカレーを想像したが、意外にクセを抑えて、食べやすい感じになっている。とはいえ、ベースにあるスパイス感はあり、ここは好みの分かれるところかも。
さらに特筆すべきは、チキンカレーの追いがけが可能なところ。思わずライスが余ってしまった場合、店員さんに申し出ると、無料で追加してくれるそうだ。
最近はラムキーマや野菜のカレーなども好評を博しているようで、そちらもぜひチェックしたいところ。
「SPICE POST(スパイスポスト)」(代々木八幡、代々木公園)
東京都渋谷区富ヶ谷1-52-2
070-4233-7788
営業時間:ランチのみ
不定休
https://www.facebook.com/SPICE.POST.ft/
★★★