【レトルト】LEE 辛さ×30倍

　いよいよ今日で８月も終わりですが、まだまだ夏は終わらない‥‥夏限定、激辛レトルトカレー界に燦然と光り輝くホットカレーの代名詞、LEEの30倍を食べるまでは！ というわけで、辛さ×5倍や10倍など、辛さの倍数表記で知られるグリコ「LEE」が夏季限定で発売する「KEE 辛さ×30倍」、さらに40倍に挑戦できる激辛ソースもついている。

　封を開け、皿に盛られたビーフカレーは、やや赤みがあるものの、一見普通のビーフカレー。しかし、意を決して、最初の一口をほおばると、さほど時間をおかずに、すぐさま強烈な辛さが舌を痺れさせる。さすがは30倍、有無を言わせぬ辛さだ。バーズアイ、ハバネロ、天鷹、益都という４種類の唐辛子をブレンドしているそうで、一口に辛いと言っても、なかなか旨味のある辛さだ。
　次第に顔中、頭中の汗腺が開いてゆくのを感じながら食べ進めると、辛さの奥に、しっかりとビーフのコクや、フルーティーな甘味などがほのかに感じられる‥‥気がする(笑)。それも強烈な辛さがすぐに掻き乱してくれるのだ。
　ほどよく頭が麻痺したところで、40倍に挑戦。辛さ増強ソースを入れてみる。
　唐辛子とごま油を練ったような辛さ増強ソースを入れると、さらに香ばしさが加わって、また味わい深いカレーに。しかし、さらにパワーアップした刺激に、思考は止まり、ただカレーをかきこむだけに‥‥。間違っても水など飲んではイケナイ。
　具材は、やや肉厚の大きめビーフとマッシュルーム、そして天鷹という赤唐辛子が丸ごと1本。ビーフは固めだが、ほぐれやすい。赤唐辛子は乾燥ではなく、柔らかい状態でカレーに溶け込んでいる。唐辛子なのだが、ややフルーティーな辛味は、このカレーの中では甘く感じてしまうほど。

　顔中びしょびしょになりながら、一気に平らげてしまった。刺激の塊みたいなカレーだけど、美味しくて、ついヤミツキになってしまうんだな。


「LEE 辛さ×30倍」
グリコ
212g
294円
★★★★

【ピザチェーン】PIZZA-LA

　宅配ピザのピザーラより、この夏の期間限定サイドメニュー、ナンピザカレー、630円。
　特徴は、なんと言っても、チーズとパセリが載って焼かれたナンピザ。これ自体はカレー味じゃないです。ナンはふっくらとした肉厚のナンで、ピザのパン生地に近い食感がある。
　カレーは、コーンがどっさりと入った甘口焼きカレー。チキンも少し入っている。辛さは無いものの、しっかりとろみのついたカレーで、ビーフでも入ってるんじゃないかというくらいに濃厚なコクがある。この濃厚カレーと、チーズがたっぷり載ったナンピザは相性ばっちり。サイドメニューにしておくにはもったいないくらい、なかなかの完成度のカレーです。


「PIZZA-LA（ピザーラ）」
http://www.pizza-la.co.jp/
★★★

【狛江】アリババ

　狛江にて、カレーデリ＆バー「アリババ」のアリババスペシャルカレー（750円）とナン（250円）。メニューは実に豊富で、アルコール等も充実している。テイクアウトも可能。
　交差点の角にこじんまりと佇む、小さなインドカレー店。カウンター６席ほど＋テーブルが３卓、厨房も含めて、店内はけっこう狭い。その、あまりにシンプルな佇まいからはなかなか想像し難いが、インド人スタッフによる本格的なインドカレーを、リーズナブルに提供してくれる。

　狭いお店なので、厨房の中の様子もしっかり伺える。店の隅にある石釜でナンが焼きあがると、カレーがやってきた。
　アリババスペシャルは、ゴロンと骨付きのチキンレッグが入った、鮮やかな朱色が眩しい北インドカレー。コクのあるカレーソースには、粗挽きのスパイスの風味がガツンと効いていて、それでいてしっかりとまとまっていて、クセは少ない。カレーに添えられたショウガの風香も、とてもよいアクセントとして全体を引き締めている。
　チキンは、簡単にほぐれてしまうほど柔らかい。やや小ぶりのチキンレッグが１本だけというのが残念だが、よく煮込まれていて美味。
　焼きたてが出てくるナンはボリュームがあり、ほのかにバターとオイルの香りが食欲をそそる。

　昼にはさらにリーズナブルなカレー弁当等もあるし、夜はアルコールやサイドメニューなども充実している。それぞれのニーズに応じて、ぜひ一度立ち寄ってみては。


Curry Deli＆Bar「ALIBABA（アリババ）」（狛江）
東京都狛江市中和泉1-15-14 おおくぼビル1F
03-3480-7869
11:00～24:00
年中無休
★★★

【レトルト】しか肉たっぷりレトルトカレー

　わら半紙のパッケージが必要以上に哀愁を喚起してやまない、信州にてジンギスカンやさまざまな山肉を扱う肉のスズキヤの「しか肉たっぷりレトルトカレー」、3個パックで1000円（単品で500円もあり）。
　北海道では、山奥や観光地なんかでよくエゾシカを使ったメニューがあったりして、意外と好評だったりしますが、こちらの鹿は果たしてどうなんでしょう。

　封を開けると出てくるのは、若干のとろみがある黄色いカレー。鹿肉とおぼしき肉片と大量のタケノコがゴロゴロと転がり出てきます。鹿肉はやわらかく煮込まれているが、噛んでいると、独特のややクセのある風味がある。好みのわかれるところだろう。
　カレーはかなり甘口の家庭風カレー。鹿肉の風味を生かそうということなのだろうか、カレールー自体の主張はそれほど強くない。カレー粉と、乳製品やフルーツなどの甘味がやや際立った、スタンダードなカレーだ。しかし、具材の鹿肉とタケノコが多いので、それらの風味も加わり、最後まで楽しめる。


「しか肉たっぷりレトルトカレー」
肉のスズキヤ
220g
500円
http://www.jingisu.com/
★★☆

【ハンバーガー】マクドナルド

　ハンバーガーチェーンの最大手、マクドナルドより、期間限定、フルーツカレーソースのチキンナゲット、5個入りで220円。
　フルーツカレーソースというだけあって、フルーツの甘味がかなり前面に出たソース。爽やかな酸味と甘味と共に、カレーの風味とほんのりスパイスの香りもある。


「マクドナルド」
http://www.mcdonalds.co.jp/
★★☆

【ミニストップ】プレスサンドチキンカリー

　ミニストップで販売中のファストフード、プレスサンドのチキンカリー、260円。
　肉汁あふれるジューシーなチキンもも肉は、けっこう大きめのパーツで２つ、サラダに挟まれている。ハーブで下味をつけたものをソテーしてあるようで、そこにカレーソースが添えられている。カレーはスパイシーな風味と甘さがあって美味。
　それらをサンドしているパンは、チャバッタという、フランスパンに似た固さのパンで、チキンと共に、サンドイッチとしてはなかなかのボリューム。


「ミニストップ」
http://www.ministop.co.jp/
★★★

【レトルト】ブルーベリーカレー

　岩手町の道の駅「石神の丘」で販売されている、特産品のブルーベリーを使った「ブルーベリーカレー」、399円。
　カレーにブルーベリーというそのインパクトが強すぎて、ついついとんでもない代物を想像しがちだが、お皿に現れたのは、一見ごく普通のビーフカレー。けっこうサラサラとした欧風のカレーだ。コロコロと入った小ぶりの牛肉は、固めのブロックと、柔らかな脂身のコントラストがある。
　口に含むと、ビーフの旨味が出たカレーの風味と共に、フルーティーな甘味と酸味がある。しかし、知らないで食べたなら、ブルーベリーとは気づかないのではなかろうか。きちんと存在感がありながら、絶妙にクセを抑えた、カレーと実にマッチした甘味と酸味だ。特に、リンゴやマンゴーチャツネなどを使ったカレーが好きな人には、ぜひオススメしたい。


「ブルーベリーカレー」
岩手町ふるさと振興公社
200g
399円
★★★

【いわき】プルニーマ

　いわきのインド料理店「プルニーマ」にて、日替わりカレー２種類にナン、ライス、サラダ、そして食後のチャイがセットになった、シェフのおすすめランチ、890円。本日のカレーは、ココナッツキーマカレー（写真左）と野菜カレー（右）。
　駅から少し離れた閑静なエリアにありながら、インド料理店らしいエスニックな雰囲気の店内は、なかなかに賑わっている。店内はそれほど広くはないが、すべてのテーブルから、厨房でナンを焼いている様子を伺うことができる。

　注文してほどなくして、ナンが焼きあがり、プレートが到着。
　熱々のナンは、幅広の部分がパリパリと小気味良い音を立てて香ばしく焼きあがっており、そこから下へ食べ進めるに従って、しっとりもっちりとなっている。
　ココナッツキーマカレーは、ココナッツの甘い風味がしっかりとありながらも、ベースのスパイス感もしっかりと効いている。挽き肉の他にチキンもも肉も入っており、それらの旨味のブレンドが絶妙。美味。
　野菜カレーは、ジャガイモとキャベツがメインとなっており、ソースはほとんど無く、野菜に絡めてあるような格好。ホクホクしたジャガイモやキャベツの食感がありながらも、チリが効いてけっこう辛め。
　そしてさらに、写真上部に並んでいるのが、チャツネやさまざまなカレーソース。フルーティーな甘口のものから、ビリビリと辛めのもの、挽き肉の入ったもの、豆の入ったもの、ペースト状のものなど、さまざまな種類のカレーが少量ずつ、約10種類並んでいる。これらを単独でいただくのも良いし、２種類のカレーに混ぜると、また若干異なった、深みの増した味わいになる。これはかなり嬉しい試みだ。

　食後のチャイなども含めて、レベルはけっこう高く、ボリュームもあって、かなり満足度の高いランチをいただくことができた。メニューも相当豊富なので、きっとアナタ好みのカレーもあるに違いない。


インド料理「プルニーマ」（いわき）
福島県いわき市平南白土1丁目10-2 ナガヤマクリーナービル2F
0246-25-1550
11:00～22:00
定休日：水曜日（祝日の場合は営業）
http://www.rose.ne.jp/~purnima/HP_JP/
★★★★

【八戸】はんかくさい喫茶「ぽん」

　八戸にて、はんかくさい喫茶「ぽん」のハムカレー、食後のコーヒーがついて530円。
　「はんかくさい」と言えば、北海道では「おバカな」といったニュアンスの方言だったりするんですが、はたして如何なる意図なのかは不明。
　市役所のすぐそばにありながら、なんとも独特の雰囲気を醸し出す店の扉を開けると、なんともレトロな、古き良き姿の喫茶店が現れる。木のぬくもりのある店内は薄暗く、電球の明かりが良い味出してます。カウンターの他、テーブルが５卓ほど。老夫婦が２人で切り盛りするお店としてはやや広いような気がする。

　ハムカレーは、もともとハムライスという、ハムがふんだんに入ったチャーハンのような名物メニューがあり、それにカレーをかけたもの。ハムライス自体は、薄味で鶏がらスープっぽい味が効いており、ハムの風味と共にやや上品な味で、なかなかに美味。
　そこにかかったカレーライスは、オーソドックスな家庭風カレーで、しっかりととろみがあり、野菜の甘味がかなり前面に出て、かなり煮込まれていることが伺える。ジャガイモ、ニンジン、豚の細切れと、まさに家庭の味といった具材がふんだんに入っている。こちらも、もったりとしてはいるが、意外と上品な味。
　カレーを食べ終わった頃に、食後のコーヒーがやってくる。渋い味のある雰囲気の中、ブレンドコーヒーで一息。至福の瞬間だ。

　食事をしていると、カウンターからなにやら「頑張ってね！」と声が。
　どうやら、会計を済ませ、午後の仕事に出かけるお客さん一人一人に「頑張ってね！」と声をかけているらしい。きっと、このお爺ちゃんの「頑張ってね」を活力にしている常連さんも多いんだろう。野狐禅ボーカル・竹原も、ライブで全国を旅しており、これから福島へ向かうことを告げると「そうなんだ！遠くて大変だね！頑張ってよ！」との言葉をいただいていた。
　ああ、なんだかこういうお店ってステキだな。


はんかくさい喫茶「ぽん」（本八戸）
青森県八戸市馬場町8
0178-22-0908
10時頃？～
★★★

【仙台】牛たん「き助」定禅寺店

　仙台にて、牛たん専門店「き助」定禅寺店（「き」は七の下に七を２つ）のまかないカレー、430円。
　名物牛たんの老舗として広く知られるこのお店、メニューには牛たん料理の数々が並ぶが、実はこの定禅寺店には、このお店だけのメニューがある。それがこの、まかないカレー。ちゃんとメニューに載っていて、誰でも注文することができます。

　出てきたカレーは、ゴロゴロと適度な大きさの具材がどっさりと載った、なんとも家庭風の甘口カレー。ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎに豚肉ブロックというスタンダードエディションで、牛タンはおろか、牛肉すら見当たらないというあたり、まかない食らしいです(笑)。サラサラとしたルゥはおそらく業務用のルゥですが、野菜の甘味がしっかりと前面に出ています。
　オーソドックスな家庭風カレーですが、ボリューム、値段ともに申し分なく、近所にお勤めの方や、市役所に用事のある方などは、昼食の選択肢に加えてみては？ もちろん、牛たんは絶品です。


味の牛たん「きすけ」定禅寺店（勾当台公園）
宮城県仙台市青葉区一番町4-10-14 定禅寺ビル地階
022-266-2118
11:00～22:00（ラストオーダー 21:30）
不定休
http://www.kisuke.co.jp/
★★☆