全国カレー食べ歩きブログ 『ステキ伽哩のさんぽはステキ』

全国の美味しいカレー屋さんをつれづれと紹介してゆきます。

【国分寺】ほんやら洞

2016年06月19日 | ┗ 東京 (多摩エリア)

 国分寺の駅を出て、南口のバス通りを歩いてゆくと、やがて左手に、たくさんの蔦に覆われた古ぼけた家屋が現れる。店の扉を開けると、時間の流れが止まっているかのような、ゆったりした空間。扉が閉まり、喧騒がシャットアウトされると、すれ違うように耳に入ってくるBGMの音質が心地よい。
 ほんやら洞というお店の歴史は、他にも詳しいサイトが幾つか見つかるが、簡単に紹介すると、京都の出町柳にあった同名の喫茶店をルーツとして、同様のコンセプトで1974年にオープンしたのが、この国分寺のお店だ。京都のほんやら洞は、岡林信康さんや中川五郎さんのライブが行われたり、朗読会が行われてCDになったりもしたことから、関西フォークの拠点としても名が知られている(現在は火災により閉店)。
 こちらのお店は、女性フォークロックの草分けで“女性ボブ・ディラン”とも形容されたシンガーソングライター、中山ラビさんが現在もオーナーを務めている。

 野狐禅というフォークユニットをやっていた頃は、遠藤ミチロウさん、あがた森魚さん、なぎら健壱さん、遠藤賢司さんなど、たくさんのフォークの伝説の方々に出会ってきたけれども、カレーを通じて出会うというケースは初めてだ。というわけで、ちょっと緊張してしまったけれども、ラビさんは昼間は不在らしい。ちょっと残念な思いを感じながら、スパイシーチキンカレー、850円を注文。

 カレーはサラサラとしたスープ状で、大き目のお皿になみなみと注がれている。そこに小島のように、レーズンの載ったライスがちょこんと浮かんでいる。
 しっかりと時間をかけて煮込まれているのだろう、繊維質を感じるカレーは、複雑なスパイスの風味がピリリと舌を刺激して、濃厚なコクのあるカレーを引き締めている。そのスパイスの奥に、チキンと玉ねぎの甘味もしっかり感じられる。ライスも、このカレーの海にあってちょうどいい硬さだ。舌触りはやや辛めといった感じだが、気づくとじんわり汗をかいていることに気づく。
 つけ合わせで供される玉ねぎのアチャールもまた美味しくて、トータルで非常にレベルの高いカレーだ。都内でも屈指のカレーと言っていいだろう。


「ほんやら洞」(国分寺)
東京都国分寺市南町2-18-3 B09
042-323-4400
12:00~25:00
定休日:なし
★★★★
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【仙台】仙台カレー食堂

2016年06月13日 | ┗ 仙台

 仙台の名物と言えば、牛タンや笹かまぼこと並んで有名な“ずんだ”。枝豆をすりつぶしたずんだペーストは、伝統的なずんだ餅以外にも、ずんだ大福やずんだ最中、ずんだあんみつやずんだロールケーキなどなど、今やさまざまな料理に使われているが、ついにずんだを使ったカレーまで登場してしまった!というわけで、仙台カレー食堂にて、黒こしょうのチキンカレーとずんだマサラのあいがけカレー、750円。
 あいがけカレーはランチタイム限定で、6種類のカレーの中から2つを選べる。
 ほうれん草のカレーの緑とはまた違った、鮮やかな緑色のずんだマサラは、思ったよりも枝豆の風味は抑えられており、優しい甘味のあるキーマカレーになっている。サラサラとした口あたりで、ガラムマサラの風味ともよく合っている。名物を無理やり使ったイロモノ系メニューかと思いきや、非常にレベルの高い美味しいカレーになっており、今まで無かったのが不思議に思えるほどだ。
 黒こしょうのチキンカレーは、スパイスが前面に出ており、ピリリとした辛さもある、本格的なスパイスカレー。こちらも、後味がすっきりとしたクリアな味わいになっており、優しい甘さとスパイスの融合が見事だ。
 ネタ的なカレーかと思いきや、非常にレベルの高いカレーが楽しめる新店。繁華街からは少々遠いが、足を運んでみる価値はある。


「仙台カレー食堂」(青葉通一番町、あおば通)
宮城県仙台市青葉区一番町2-11-12
022-265-8901
11:30~14:30、17:00~21:00
定休日:日曜日
★★★★
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【新庄】エンジェルズ

2016年06月11日 | 東北

 山形県は新庄市にある喫茶店「エンジェルズ」は、繁華街からも離れた郊外に佇む、趣のある一軒家。観葉植物と、大きめで味わいがあるテーブルと椅子が並んだ店内は、いかにもといった感じの喫茶店だ。きっと、ずっとこの街で愛され続けているお店なんだろう。そんなこちらのお店で、ランチタイムにはほとんどのお客さんが注文するのがカレーだというので、訪れてみた。
 メニューを見ても、ピラフやスパゲティなど、喫茶店らしいメニューは他にもあるが、カレーメニューの数は群を抜いている。その中に「スペシャルカレー」「スペシャル○○カレー」というメニューがあるのが気になる。これはなんと、ライスの上に野菜炒めが載っているカレーとのこと!それはなんだかすごそうだ、というわけで、スペシャルカツカレー、1130円を注文。
 運ばれてきたカレーは、見た目からして結構なボリュームで、カレーもしっかりと盛られており、カツや野菜炒めなどの具材は見えない。これを、スプーンではなくフォークでいただくようだ。
 カレー自体はボテっとした家庭風カレーで、けっこう濃厚な味付けになっている。フォークでライスやカツを掬った、そこに絡むぐらいがちょうど良いようで、なるほど、フォークで食べるカレーというのも頷ける。
 野菜炒めはオーソドックスにキャベツやもやし、玉ねぎなどを塩コショウで炒めたもので、歯ごたえもあり、野菜の甘さもカレーと絶妙な絡みとなっている。
 一皿食べると相当なボリュームになる、かなりのガテン系カレーだが、こういうカレーも面白い。


「エンジェルズ」(新庄)
山形県新庄市千門町4-17
0233-23-5411
11:30~14:00、17:30~20:00
定休日:月曜日
★★☆
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【八王子】Grooving mamagon

2016年06月05日 | ┗ 東京 (多摩エリア)

 八王子のライブバー「Grooving mamagon」にて、焼きカレー、800円。
 ここ3年ほど、ずっとライブでお世話になり続けている、八王子のライブバー、通称ぐるままの名物メニューが、こちらの焼きカレー。座ってゆっくりライブが観られる、ライブバーならではのメニューだ。
 ライスの上にはやや甘めのカレーが載っており、チーズがたっぷりかかって焼き上げてある。スプーンを割り入れると、玉子がゴロンと入っており、黄身を割って、まろやかな甘さをプラスして楽しむこともできる。ボリュームもしっかりあってオススメだ。


「Grooving mamagon(グルービング・ママゴン)」(八王子)
東京都八王子市三崎町3-5 第五山西ビル3階
042-627-1001
月~土:19:30~0:00(ライブにより異なる)
日:18:30~23:00(ライブにより異なる)
不定休
http://groovingmamagon.wix.com/gurumama
★★★
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