上野広小路駅のすぐ近く、春日通り沿いに佇む名店「デリー」上野店にて、カシミールカレー、900円。
今年でちょうど半世紀、その間、あまたのカレー通を唸らせてきた名店「デリー」、そしてその中で、常連客の9割以上が注文しているという名作カシミールカレー。それはまさに、カレー界に燦然と光り輝く金字塔と言っても過言ではあるまい。
‥‥なんて、あんまり仰々しいコピーなどをつけると、かえって嘘臭くなってしまうモンですが、そんな下衆の勘繰りをも吹き飛ばしてしまうほど、このカレーは美味い。それは、2時半という時刻にもかかわらず満員だというところからも伺える。
カレーが到着。 こげ茶色をしたサラサラのスープ状のカレーには、チキンが3ブロックほど、そしてじゃがいもがコロンと1コ転がっている。
まずはスープを一口。チキンの旨味がしっかりとあり、存在感がありながらもまとまったスパイスの滋味と強烈な辛さが全身を刺激する。その辛さは、一般的な激辛レベルを超えている。顔中の汗腺が開くのがわかるような辛さだ。しかし、それほどの強烈なインパクトを残しておきながら、後味はスッキリとしていて、旨味のクリアな印象が、次の一口をいざなう。
そんな刺激的なカレーをライスにかけると、ライスの甘味が際立って、口当たりもまろやかになり、お互いをよく引き立てている。“ライスに良く合うカレー”はデリーのコンセプトの一つらしいが、なるほど、ライスとの相性は抜群だ。
また、テーブルにはピクルスが備え付けられているが、このオニオンピクルスがまた絶品で、シャキシャキとした食感と爽やかな酸味と辛さが、このカレーをさらに引き立てる。そのままいただいても美味しいし、ライスに載せ、カレーをかけて、全部一緒くたにしても美味しい。
あとは、顔中をビショビショにしながら、無心に辛さと旨さの連鎖を楽しむだけだ。
メニューは他にも、辛さを抑えたインドカレーやデリーカレー、またコルマカレーやベンガルカレーなど、趣向を凝らしたものも多数ある。
50年前から築き上げられてきた、そして今なお行列を絶やさない、そんなありがたみも感じるその味を、ぜひ一度味わってみて欲しいです。
インド・パキスタン料理「DELHI(デリー)」上野店(湯島、上野広小路、御徒町)
東京都文京区湯島3-42-2
03-3831-7311
11:50~21:30
年中無休
http://www.delhi.co.jp/
★★★★
はぴいさんが素敵な言葉をおっっしゃられてますがナンが苦手でライス(ごはん)が大好きな自分にとってインドカレーの味の基準になっているのがここのカレーだったりします。
スパイシー過ぎるインドカレーは苦手なのでたまにここでカレーを食べるたびにホームグラウンドに帰ってきたような気持ちになります。
アチャールが美味しいのもポイント高いです。
世界一!とまでは言わないけど、やはりカレー好きにとって、ココは避けては通れない道ですね。
からすさん、僕も実はナンよりごはんで食べたい人なのです。
インド料理屋さんとかでも、ナンもいいけど、ライスで食べたいなーとか思ったりしちゃうんですよね。
ココのアチャールはホントに美味いですよね。
ココに来るときは、カレー食べたさ半分、アチャール食べたさ半分です。