【新横浜】みちのくたち花

　カレーに明け暮れた１年もいよいよ大晦日、ならば年越しそばもカレーでいきたい！ということで、新横浜駅構内のおそば屋さん「みちのくたち花」にて、カレー南蛮そば、890円。
　岩手の地酒や郷土料理、冷麺までも味わえる落ち着いた店内で供されるそばは、やや白め、細めの自家製手打ち麺。カレーは、ややとろみのある、そばつゆで割ったタイプ。田舎風そばなのだろうか、醤油の味がかなり強く、濃い目の味つけ。比較的主張の弱いそばと一緒にたぐると丁度いいぐらいのバランスか。
　いやはや、今年も、たくさんの美味しいカレーをいただきました。ごちそうさまでした！良いお年を！


そば・うどん・岩手の郷土料理「みちのくたち花」
神奈川県横浜市港北区篠原町2937 新横浜駅構内アスティー
045-474-4755
11:00～22:00
定休日：元旦
★★☆

【インスタント麺】アジアめん「タイ レッドカレー麺」

　年末だし‥‥ということで、台所を片付けていたら、出てきました、いつ買ったのかもわからない、インスタント麺やレトルトの数々‥‥。
　2003年9月には製造終了していたそうで、賞味期限も遥か彼方銀河の果てとなっておりますが‥‥ここは、食べておかねばなるまい。
　と言うことで、味の素アジアめん「レッドカレー麺」。
　麺はお米からつくった麺で、ビーフンのような感触。スープは、ココナッツミルクの甘い口当たりとナンプラーの辛味がほどよく効いた、まさにタイカレー。コシのある麺との相性はばっちり。
　タイカレーで、ここまでお手軽に美味しいのって他になかなか無いので、現在手に入らないのが残念。
　あ、賞味期限は１年８ヶ月ほど切れてましたが、今のところ、体調に異常はみられません。でも、良い子は真似しないでね。


アジアめん「タイ レッドカレー麺」
味の素
68.7g
オープン価格
★★★

【新宿】中村屋

　新宿「中村屋」と言えば、日本で初めて本格的なインド式カリーを提供した店として有名なレストラン。その創業は、実に昭和２年だと言うから、もう80年近くも、このカレーを提供し続けていることになる。そしてその味は、時代が変わり、手に入る素材が変わっても、「変わらない」と感じるように、常に研究されているのだそうだ。
　‥‥と、前置きが長くなってしまいましたが、新宿「中村屋」本店２階「ルパ」の、インドカリー、1470円。
　黄色が鮮やかなインドカリーには、骨付きのチキンと大きめのジャガイモがゴロンと入っている。さすが素材にこだわるだけあって、そしてこれだけの値段がするだけあって(笑)、それぞれの具がとても美味しい。ルーは、程よい刺激と香ばしさが心地よい中辛のトロトロタイプ。本格的なインドカリーなので、家庭で作るのは難しいはずだが、なぜか、ハイカラなような、レトロなような、不思議な懐かしさを感じるのは、気のせいだろうか。
　昭和２年という時代を考えると、インドカリーなんて、とにかく奇妙なものだと捉えられていたであろう。そんな時代にあって、れっきとしたインドカリーでありながら、さほどクセがなく、万人向けと言っても差し支えないであろうこの味を提供していたのか、と思うと、賞賛に値する。多少値は張るが、そんなありがたみもある一皿だ。
　粉チーズやアチャール、ピクルス等も供されるので、多少の味のカスタマイズは可能。


「中村屋」本店２階「ルパ」（新宿、新宿西口、新宿三丁目）
東京都新宿区新宿3-26-13
03-3352-6161
11:00～22:00（ラストオーダー 21:30）
定休日：なし
http://www.nakamuraya.co.jp/
★★★

【渋谷】カレーの店「ボゥワン」

　30種類以上のスパイスを使った、スリランカカレーをベースにしたオリジナルカレーのお店、渋谷の「ボゥワン」にて、ドライカレー、860円。
　口あたりはややフルーティだけれどもけっこう辛口な、挽き肉たっぷりのドライカレーが、ライスに乗っております。美味しいけれど、ライスの量に対して、カレーが若干足りない気も‥‥。それに、渋谷でドライカレーなら、すぐ近くに「パク森」があるからなぁ‥‥。次は、もっとスタンダードなメニューを試してみたいかも。
　お店は、井の頭線渋谷駅改札の目と鼻の先という好立地にありながら、不思議と周りの喧騒とは少し距離を置いたような、なかなかにレトロな佇まい。渋谷特有の慌しさから、ひととき解放されそうな、落ち着いた空間です。他にも「焼きチーズカレー」や「オムライスカレー」なんていうメニューもあり。


カレーの店「ボゥワン」（渋谷）
残念ながら閉店したようです。
★★☆

【サンクス】ナン カツカレー

　サンクスの「ナン カツカレー」230円。
　２ツ折になった、けっこう厚めでモチモチ食感のナンに、トンカツとキャベツ、そしてカレーソースが挟まっている。カレーは、コンビニカレーとしては珍しく、若干インドカレーっぽくなっており、辛さはあまり感じないが美味。


ナン カツカレー
サンクス
230円
★★★

【牛丼チェーン】吉野家

　祝・牛肉輸入再開、ってことで、近いうちに無くなるかもしれない「吉野家」の牛カレー丼、290円。
　お蕎麦屋さんのような、和風だしが効いたカレーには、薄切り牛肉と玉ねぎがたっぷり入っており、辛さは控えめの懐かしい味。言わば、蕎麦屋のカレー丼のステレオタイプといった感じか。しかし、290円というコストパフォーマンスの高さは絶賛に値する。
　出来れば、吉野家が作る普通のカレーというものも食べてみたかったなぁ‥‥と思いながらウェブサイトを見ていたら、どうやら、店舗によっては、カツカレーや、豚あいがけカレーなんてメニューもあるらしい‥‥。
　牛丼再開までに、ぜひ食べてみたい！


「吉野家」
http://www.yoshinoya-dc.com/
★★★

【下北沢】live＆bar「440」

　いよいよ、我々野狐禅も今年のライブ納め、今年も大変お世話になった下北沢のアコースティックライブハウス「440」(four forty)の、なすとひき肉のドライカレー、800円。
　ライスの上にたっぷりと乗った挽き肉と野菜には、ほのかにカレー風味はあるが、基本的には素材の味がメインな感じ。カレーとしては、特にコメントすることは無いが、カフェのランチとして、またライブ時のフードメニューとしてオススメ。
　「440」は、昼はランチ＆カフェ、夜はライブハウス、そしてライブ終了後はバーと、３つのスタイルで営業している、ステキな音楽空間。アルコール類はもちろん、カフェやフードのメニューも充実。


live＆bar「440（フォーフォーティー）」（下北沢）
東京都世田谷区代沢5-29-15 SYビル1F
03-3422-9440
11:30～16:00、ライブ開演～3:00
不定休
http://www.club251.co.jp/440/
★★☆（その他フード：★★★）

【狸小路】デリー

　札幌は狸小路の東端、老舗中の老舗「デリー」のカシミールカレー、780円。
　サラサラのスープに大きな野菜が浮かぶさまは、一見、札幌で流行りのスープカレーのよう。しかし、一口食べてみると、それらとは一線を画す、本格インドカレーだとわかる。長年この店を営んでいる伊藤さんは、東京・湯島のインドカレーの名店「デリー」で修行を積んだのだそうだ。
　かなり辛口のスープは、程よいコクが味わい深く、スイスイと食べられる‥‥が、気づくと額は汗でいっぱい。後からじわりと効いてくる、けっこうな辛さだ。しかし、それでも物足りない人のために、朱色が眩しいチリペッパーとおぼしきスパイスが備え付けてある。辛さが控えめなメニューもあり。
　お店はさほど大きくなく、古い石油ストーブなどのアイテムがレトロな雰囲気をかもし出している。この雰囲気も、やたらお洒落なスープカレー店が乱立する傾向にある札幌にあって、異彩を放ってはいるが、ビジネスマンや年配の方でも入り易いかも。


「デリー」（すすきの、豊水すすきの、大通）
北海道札幌市中央区南3条西1丁目12-3
011-231-8461
11:30～21:00（ラストオーダー：20:00）
定休日：木曜日
★★★★

【九段下】KANCHANA

　日本武道館の大きな玉ねぎがある九段下の駅からすぐ近く、ちょっとマニアックな路地裏に静かに佇む、スリランカカレーのお店「KANCHANA」から、チキンカリーコロンボ風、950円。辛さは選択可能。
　運ばれてきたカレーはサラサラしており、ピリっと辛いあっさり系。チキンは鳥取の大山地鶏を使っているそうで、柔らかいほぐし身がたくさん‥‥と思ったら、骨が出てきた。何気なくスプーンを入れただけでほぐれてしまうほど、柔らかく煮込まれているようだ。骨付きチキン２本に、タマネギがたっぷり入っており、それぞれの旨味とスパイスのバランスが見事。
　付け合せで供されるオニオンピクルスは、爽やかな酸味が効いていて、カレーやライスと合わせていただくと、また違った格別な味わい。
　他にも、シフォンケーキやチャイなど、カフェメニューも充実しており、店内の雰囲気も明るいので、若い女性の方にもオススメです。


「KANCHANA（カンチャナ）」（九段下）
東京都千代田区九段南1-4-2
03-3264-8986
11:00～21:00
定休日：日祝日
★★★★

【缶詰】トドカレー

　「流氷と供にやってくるトドをカレーにしました」というコピーのノリの軽さがかえって残虐さを演出してやまない、ご当地具材カレーの雄、缶詰カレー界の風雲児、北海道特産「トドカレー」。北海道ではお土産品として、わりとどこでも見かけるポピュラーな一品。
　開缶と同時に、磯っぽいような、獣っぽいような、なんとも言えない野性的な匂いが立ち上る。そのクセは強烈で、好き嫌いが大きく分かれるかも。
　カレーは家庭的なトロトロタイプで、市販品としては、けっこう辛口、濃い目の味つけ。しかし、それでいてなお、前述のクセのある野性的な匂いが全体的に漂う。トド肉自体は、やや固めで、鯨肉に近い食感か。こちらもややクセが強い。
　ちなみに僕は、流氷で有名なオホーツク紋別に住んでいたことがありますが、トドは普通は食べません。


「トドカレー」
北都
410g
1050円
★★☆