全国カレー食べ歩きブログ 『ステキ伽哩のさんぽはステキ』

全国の美味しいカレー屋さんをつれづれと紹介してゆきます。

【堺】喫茶&カレー「伊勢」

2018年04月30日 | 近畿

 堺の駅からほど近く、昔ながらという言葉がぴったりくるような喫茶&カレー「伊勢」にて、きんしカレー、700円。
 駅から線路の高架沿いを歩いてゆくと、やがて現れる「伊勢」の看板。だが、閉まっている……? と思いきや、その奥にもう一店舗、やはり古めかしい喫茶店が佇んでいた。どうやらこちらが現在営業している店舗らしい。
 カウンターとテーブルが3卓ほど、手狭な店内だが、近所の人たちの憩いのスペースになっているようだ。その中をお邪魔して、カウンターにてカレーを注文。すると、目の前に福神漬けとらっきょうが入ったタッパが置かれた。

 カレーは、見ての通り、ふわふわの卵が載ったオムライス風カレー。メニューには別にオムカレーもあるが、オムカレーはしっかり焼いた玉子で包んだオムライスにカレーをかけたもの、きんしカレーのほうは、ふわりとさせた玉子焼きを載せて、その上からカレーをかけたものということで区別しているらしい。
 カレー自体も、昔ながらの喫茶店カレーという感じで、辛さもほどほどに、ビーフのコクを感じる万人向けのカレー。さらにそこに、ふわふわの卵のまろやかさが加わり、牛肉のしっかりした旨みと卵の優しい甘みがよく絡み、これはもう美味しくないわけがない。
 ボリュームもけっこうあり、お腹が満たされたあとは、食後のコーヒーで一服。まさに喫茶店カレーの醍醐味と言えよう。


喫茶&カレー「伊勢」(堺)
大阪府堺市堺区竜神橋町2-1-23
072-232-6745
月~土:7:00~17:00
日曜日:8:00~17:00
★★☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【名古屋】スパイスカレー「あかつ亭」

2018年04月29日 | ┗ 名古屋

 大阪スパイスカレーの勢いはとどまるところを知らず、ここ名古屋にもその流れを汲む名店が現れた。それが名古屋駅からほど近くにあるスパイスカレー「あかつ亭」だ。
 以前から間借りカレーとして営業したり、イベントなどに出店していたが、満を持して2017年末に実店舗オープン。だけあって、今や行列が絶えない人気店となっているようだ。
 カレーは基本的に週替わりで、大根とサバのカレーはほぼ定番メニュー化しているようだ。この日も大根とサバのカレーをはじめ、あさりのカレー、胡麻チキンカレーの3種類ということで、3種盛り1300円をオーダー。

 カレーが到着。
 ライスを中心に3等分にセパレートされたカレーは見るからにスパイスたっぷりの、これぞスパイスカレー!という見た目の印象だが、おもむろに大根とサバのカレーを口に含んでみると、そのイメージとは裏腹に、鰹節だろうか、和風の出汁が効いたとても優しく滋味に溢れるスパイスカレーに仕上がっている。大根にはしっかりと旨みがしみ込んでおり、クセがすっかり抜けたサバもその旨みを存分に味わえる。
 あさりのカレーのほうも、あさりのエキスがしっかり立っており、その出汁を生かすようなスパイス感にこだわりと感じる。
 胡麻チキンカレーのほうも、この流れでしっかりと出汁が効いた、和風のエッセンスの独特なチキンカレー。担々麺のような胡麻スープに複雑にスパイスが絡んでくる。
 どれもベースの出汁やスープが非常に丁寧に作られているのがわかる。そこに加わるスパイスのエッセンスは、しっかりと主張はあるものの、どこか控えめにも感じる。辛さもそれほどなく、上品ながらも充実感のあるスパイスカレーという感じだ。


スパイスカレー「あかつ亭」(名古屋)
愛知県名古屋市中村区太閤1-22-12
052-755-7373
火~木、日:11:00~14:30(L.O 14:00)
金・土:18:00~21:30(L.O 21:00)
http://akatsutei.com/
★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【豊田】アナス ドーサ ビリヤニ

2018年04月14日 | ┗ 東京 (多摩エリア)

 中央線豊田の駅前には、大きなイオンモールがある。その名も「イオンモール多摩平の森」。たくさんのテナント専門店と大きなスーパーマーケット、そして大きなフードコートを揃えているのは、どこのイオンモールも一緒だろう。フードコートに軒を連ねるお店も、おそらくどこも似たり寄ったり、、、と思いきや、この多摩平の森のイオンモールは違う。フードコートの奥から漂う本格的なスパイスカレーの香り。ファーストフードや丼、ラーメン、フライドチキンや讃岐うどんなどの有名チェーン店にまじって、どういうわけか、本格的なインドカレーとドーサ、ビリヤニが楽しめるお店が入っている。それが、この「アナス ドーサ ビリヤニ」だ。
 さすがにフードコートらしく、インド人が手書きで書いたようなメニューは置いていないが、そこに並ぶのは、カレーセットにビリヤニセット、タンドリーチキン、カレーはサグだのコルマだのバターチキンだのと、これは完全に本気のインドカレー店だ。

 というわけで、3種のカレーセット、950円。カレーは、南インドのチキンカレー、ほうれん草とチキンのカレー、カラヒラムカレーの3種類をチョイス。
 しっかり焼きたてのナンが供され、スパイシーな香りを漂わせながら、フードコートに一人陣取るのはちょっと勇気がいるけれども、そのレベルは折り紙付き。一般受けなど度外視したかのように、しっかりスパイスの効いたカレーは満足度抜群だ。

 せっかくなので、店名になっているドーサやビリヤニも試してみたいところ。意外とこういうところから、異文化の料理というのは市民権を得てゆくものなのかもしれないなあ、なんて思うとありがたくもある。


「アナス ドーサ ビリヤニ(ANAS DOSA BIRYANI)」(豊田)
東京都日野市多摩平2-4 イオンモール多摩平の森1F
050-5594-1493
10:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:なし
★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【せんげん台】スパイスカレーモクロミ

2018年04月07日 | 関東

 埼玉県はせんげん台の駅を降りると、ロータリーの向こうに「かすかべ湯元温泉」の看板があり、クレヨンしんちゃんの世界にやってきたような気分になる。駅からホテホテと10分ほど歩き、大きなイオンのショッピングモールを抜けると、いかにも地元民御用達といった怪しげなスナックなどが入っていそうな、古めかしい雑居ビルの2階に、スパイスカレーを標榜するお店がある。それがこの「モクロミ」だ。
 スナックをそのまま居抜きで使っているような店内は、重厚なカウンター席で7席ほど。時には行列もできるほどの注目店だ。
 定番メニューと週替わりのカレーの中から2種類を選ぶスタイル。本日は、週替わりメニューの2品、魯肉飯と麻辣牛筋咖喱飯のあいがけを。

 店主が一人で切り盛りしていて大変そうだが、仕事ぶりは接客なども含めてとても丁寧だ。時間は多少かかったが、カレーが到着。
 魯肉飯は、最近カレー屋さんで魯肉飯を出す店がちょっと流行っている気がする。程よくスパイシーだが、お肉の旨みがしっかり引き立っていて、ボリューム感もあって満足度が高い。
 麻辣牛筋咖喱飯のほうは、山椒や花椒など中華系のスパイスが前面に出ており、鼻を抜けるような独特な辛さが効いている。中華的なアプローチでありながら、他のスパイスもじわじわと効いてきて、全体としてカレーとしてしっかりまとめられている。なかなか面白いカレーだ。
 つけあわせになっている豆腐干、根菜のマリネ、紫キャベツのビネガー煮も、それぞれに丁寧に作られているがわかる、レベルが高い品々だ。

 いわゆる最近流行のスパイスカレーのアプローチとは少し趣が異なるものの、とてもオリジナリティ溢れる面白いカレーを作っていて、ぜひとも押さえておきたいお店だ。ぜひ都内に店を出してほしい気もするが、この場所だからできるというバランスもあるんだろうな。


スパイスカレー「モクロミ」(せんげん台)
埼玉県越谷市千間台西5-2-30 2F
11:00〜14:00(L.O)
定休日:火・水曜日
https://twitter.com/mokuromi_curry
★★★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする