鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

富士市水防訓練実施

2024年05月21日 | 議会活動
令和6年5月21日(火) 

 令和6年度富士市水防訓練が、富士川左岸にある雁(かりがね)公園で開催され、視察しました。















(訓練の様子)

 これから出水期を迎えることを踏まえ、気候変動などにより激甚化する豪雨災害に対して、水害対策は以前にも増して重要になってきました。
 水防訓練は、市内にある全水防団が訓練地に集合し、水防体制の強化及び水防技術の向上を図り、市民の水防に対する理解と協力を求めることを目的に、毎年、開催しています。

 富士市内には、一級河川の富士川をはじめとするその支流が多く、特に沼川に注ぐ多くの河川は、急峻な地形であることから大雨の時には短時間で激流となり、これまでもその沿線に大きな水害を発生してきました。

 富士市東部の江尾江川は、度々、河川の氾濫、特にそれに注ぐ小さな水路の水はけが悪く、内水氾濫をおこし、床上浸水も頻度を増して発生しています。多いときには隔年で発生したこともあり、私はそのたびに現地に足を運び被害状況を確認する際に、被災された住民の厳しい意見に耳を傾けてきました。
 ここ数年は、私も自ら確認した被災状況を関係部署に伝え、県も積極的に市と協議しながら水害対策を進め、短期(おおよそ3年以内)、中期(おおよそ10年以内)、長期の各段階に分けて水害対策を進めています。

 一方で、いつどのような水害が発生するかわからない状況下において、被害発生を最小限に食い止めるためには、パトロールが重要であり、水害が発生しそうな場所を早期に確認し、住民の避難を促すとともに、応急処置を施すことが重要です。
 水防団はこの重要な役割を果たす組織で、危険な任務に就くため、専門的な技術の習得も必要となってきます。今回は、その目的に沿った訓練となりました。

 訓練内容は、土のう作り及び積み土のう工法、木流し工法、竹流し工法、五徳縫い工法、シート張り工法、月の輪工法、川倉工法、大型土のう工法などで、土木工事の専門家である富士市建設業組合も支援者として参加していました。

 水防団は、消防団のように全市内に配置されておらず、河川周辺の地域にのみ配置されていることから、市民全体に知られているとは限りません。その意味では、今回の訓練を通じて市民全体に知っていただく広報として果たすことも期待できます。

 県議会議員として参加した意義は、訓練状況を共有し、県が管理する河川が多いことから、防災上の視点で水防団の皆さんの意見を求めることもあり、今回も関係者と訓練状況を確認しながら様々な意見交換ができました。
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