![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/2c/81c243c58c71c3a2e80aafede348047d.jpg)
ベトナム統計局の年初4ヵ月間農産品輸出数値を見ると、コーヒー、天然ゴム、コメの主要輸出品の輸出金額が前年同期比でそれぞれ93.5%、87.1%、73.7%と減少しているのに対し、野菜・果物(101.4%)、キャッサバ・キャッサバ製品(107.9%)、お茶(116.3%)、水産品(116.4%)、カシューナッツ(125.4%)、胡椒(154.2%)は増加しています。
とりわけベトナムの胡椒輸出は現在、世界の輸出量の50%以上の数量となっており、4月の輸出は1万7,000トン、1億1,700万ドルで、4ヶ月間で4万8,000トン(15.5%増)、3億2,600万ドル(54.2%増)に達しています。
http://www.thesaigontimes.vn/Home/nongsan/tintucthitruong/75983/Hat-tieu-thang-dam.html
http://cafef.vn/20120507114145672CA52/gia-hat-tieu-vn-duoc-loi-lon-nho-giao-dich-tren-san-singapore.chn
ベトナムでの胡椒栽培がいつ頃から始まったものかは知りませんが、ベトナム胡椒協会の設立が2001年であることから長い歴史があるとも思えません。
で、ベトナム胡椒協会の資料を見ると1970年代には400ヘクタール程度の栽培面積しかなく、80年代の国際胡椒価格の高騰を受けて栽培面積を拡大し1990年には9,800ヘクタール、2004年に52,000ヘクタールと拡大を遂げてきたとのことです。
http://www.peppervietnam.com/AboutUs.aspx?subid=839
先日、ベトナム国境近くのラタナキリ州でも胡椒プランテーションを見ることができました。ベトナム資本によるものなのでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/ff/ed049411d1e2bdf5f0fc9f7ed8caf3f8.jpg)
ベトナム語で胡椒は、「hạt tiêu」とか「hồ tiêu」と呼ばれますが、きょうの昼、食堂でテーブルの上にあった胡椒を指さして聞くと、カンボジア語では「Maruk」と呼ぶのだと教えてくれました。
そう言えば、マルク諸島(モルッカ諸島)は香料諸島と呼ばれた胡椒の産地。カンボジアではマルク諸島から運ばれてきた香辛料としてその名が付いたのかも知れません。と、考えることにして単語を一つ覚えました。