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ベトナム過去10年間のインフレ

2012-12-25 22:20:30 | 経済

ベトナムの統計総局は12月のCPIが前月比0.27%と発表し、昨年12月からの一年間の物価上昇率は6.81%となりました。

http://vneconomy.vn/20121224080150571P0C9920/lam-phat-2012-khi-an-khong-con-la-so-1.htm

10年間のグラフが掲載されていたので、2002年末を100として計算してみるとこの10年間では265.7という数値になり、物価が2.657倍となったことがわかります。10年前に5,000ドンで買えた物が今は13,285ドンということになり、何となく日常生活の実感に近い数値です。年平均で10.3%。

これだけインフレが進めば対ドル・レートもさぞかし・・・と思ったわけですが、2002年末の1ドル15,401ドンから現在の20,833ドンへと35.3%しか下落していませんでした。年間-3.1%程度の数値です。

   

要するにドルで持っていてもインフレに対する価値の保全にはならなかった、ということで人々が「金」を所有しようとする動機を裏付けるものです。金はこの10年で4倍以上になりました。年平均14.9%を超える上昇率。

   

米ドルに対しては年平均3.1%程度しか下落しなかったベトナム・ドン通貨ですが、この10年間円高が進行した円に対しては現在の1ドル84.8円では10年前の89.3%下落したことになります。年平均で-6.6%。

2012年までの10年間を振り返ると、この年末はベトナムのインフレも一段落、円高も一段落、金の上昇も一段落で次の未知なる激動の10年間の入口に立っているような気がして来ます。



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