今月は住友三井銀行と東京三菱UFJ銀行が相次いでプノンペンに代表事務社を開設したとのニュースがありました。日本のメガバンクが人口1,400万のこの国に何でまた・・・とやや不思議に思いつつもこの間、日本の商社各社の進出が相次いだことだし、2015年のアセアン経済統合に向けた準備というものなのかも知れません。
昨日、モニボン通りを歩いているとSHB銀行の看板が目に入りました。SHBC(上海香港銀行)からCを抜いた紛らわしい名称ですが、Saigon-Hanoi Bankの頭文字で、カンボジアに進出した5番目のベトナムの商業銀行でした。
先行したアグリバンク、ミリタリーバンク、サコムバンク、BIDVの4行はベトナムでも店舗数が多く目にしましたが、サイゴン・ハノイ銀行は馴染みのない銀行だったのでニュースを読んでも気に留めずにいました。株価も額面割れしているし。
それでも今月9日に開催されたオープニングセレモニーは盛大だったようで、SHBのウェブサイトによると、カンボジア国会議長、政府副首相、中央銀行総裁、在カンボジアベトナム大使館特命全権大使、ベトナム中央銀行副総裁、ハノイ人民委員会副主席、ベトナム・ゴム・グループ、ベトナム・石炭鉱業グループ、ベトナム石油グループ(Petrolimex)、ベトナム航空、その他カンボジアとベトナム企業の代表が参列したとのこと。
投資総額は3700万ドルを超え、SHBプノンペン支店はリテール業務や各種金融サービスを展開するそうです。
既にクラチェに進出しているドンフーゴム、シャムリアプのタイニンゴム、コンポントムのタンビエンゴムとの間に2,000万ドルの融資契約を締結したとのことでした。
自分にとっては意味がないと感じられたベトナムの銀行の更なる進出でしたが、ベトナムのゴム業界にとっては大いに意味のあることのようです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます